カワサキKSR110を手に入れた。
ひとり乗り専用車だ。後ろに女は乗せられない。「男カワサキ」だからな。
レース仕様のキャブレターのせいで、雨の日には乗れない。「男カワサキ」だから。
ちんたら走ると調子が悪くなる。「男カワサキ」だから。
東京23区内だと1速と2速で間に合う。どうして、5速まであるのか。「男カワサキ」だからな。
カワサキKSR110を手に入れた。
ひとり乗り専用車だ。後ろに女は乗せられない。「男カワサキ」だからな。
レース仕様のキャブレターのせいで、雨の日には乗れない。「男カワサキ」だから。
ちんたら走ると調子が悪くなる。「男カワサキ」だから。
東京23区内だと1速と2速で間に合う。どうして、5速まであるのか。「男カワサキ」だからな。
ローストビーフを買った。
ローストビーフは、そもそも、イングランドの労働者階級が安い赤身の肉をおいしく食べるためにしつらえた食べ物である。グレイビーソースで味をごまかして、おいしく食べた気になるためのものである。
本来は、安価な赤身の肉をおいしく食べるためのものを、田村牛を使ってローストビーフにしている。
田村牛って、松阪牛並みのもので、そのローストビーフは、世界最強であるにちがいない。
ひと切れで400円になる。
だが、それほどの肉にグレイビーソースをかけては台なしになる。肉本来の味が紛(まぎ)てれてしまう。
添付されている調味料はホースラディッシュだった。
専業主婦でも知らない人が少なくないので、お肉を柔らかく焼く方法について認(したた)めよう。
まず、フライパンを熱して、油を引く。
お肉を投入してよいくらいになったら、そこで一旦(いったん)、火を止めて、充分に冷えるまでフライパンを置いておく。
冷えた状態のフライパンにお肉を投入して、そのまま焼く。
これだけで、普段よりもお肉が焼きあがる。
一般の飲食店がこの方法で調理しないのは、フライパンを冷ますための空間と時間とが必要となり、効率が悪くなるからである。
初めて目にしたとき、そのおじいさんは実にゆっくりと歩いていた。
買い物に出かけて、20分後に戻っても、5メートルくらいしか進んでいなかった。
そのおじいさんは脳梗塞で右半身が不自由になっていたようだった。
朝・昼・晩と、毎日、只管(ひたすら)、歩いていた。歩くことがリハビリであるようだった。
1年も経つと、歩く速度が随分(ずいぶん)と速くなっていた。
ある日、単車で走っていたら、「あのおじいさんがこんなところを歩いている」というのに出喰(でく)わした。信じられないくらいに遠くまで出かけていた。
こんなところまで歩いて来られるくらいになったのだなと感心した。
それから暫(しばら)くして、自宅に戻ったら、そのおじいさんはタクシーで帰宅した。
タクシーを使わないと戻つて来られないくらいに遠くまで歩いて行けるようになっているということに、私は大層(たいそう)感動した。
その後、そのおじいさんは、タクシーを使わないと戻れなくなるほども遠くに出かけたことに懲(こ)りたらしく、自宅周辺をぐるぐると廻(まわ)るようになった。
ル=マン24時間レースに参加していた頃、日産はポルシェPorscheのレース用エンジンを2基、購入した。当時のポルシェは1基あたり10億円出せば、だれにでも売ってくれた。
ひとつはテスト用に使用し、もうひとつは分解してどんな秘密が匿(かく)されているのかを調べようとした。
ところが、電子制御などの先進技術はなにもなかった。「工夫(くふう)」というものさえなかった。昔ながらの構造のエンジンだった。旧来のものをただ極度に洗練しただけのものだった。
日産の技術者たちは唖然(あぜん)とした。
「これが伝統の力というものか❗」と日産の技術者は言った。
しかしながら、「伝統の力」に胡座(あぐら)をかいたせいで、今の日産のGT-Rに対費用効果で上回るものが製造できなくなっている。
TAKEO KIKUCHI (菊池武夫)のジーンズを、BAZZSTORE (バズストア)江古田店という古着屋で300円(税込み324円)で買った。
単に日本製というだけでなく、株式会社ワールドの製品なので、たぶん、新品なら2万円くらいの品物だろう。
BAZZSTORE という古着屋は、最近、店舗を増やしている。店舗を増やしすぎて、目利(めき)きが足りないのだろう。
西武新宿線沼袋駅の商店街にあるコリエ=リフォーム=スタジオという店で、裾(すそ)あげをしてもらった。840円だった。
その店の人も、300円という値(ね)づけに呆(あき)れていた。
日本人の体型の特徴を研究しつくしているので、菊池武夫のジーンズは、穿(は)いていて、楽だよ。