TOEIC(トーイック)は、仕事上での英語の運用能力を測るために、日本の企業などからの要請に応じて創(つく)られたものである。
これが、今、大学生や大学院生が就職活動をする際に、採用側の企業にとっての指標(しひょう)として用いられている。
以前なら、日本の一流企業は、指定校制を敷(し)いていた。指定校に入っていない大学の学生は、門前払(もんぜんばら)いだった。
旧帝国大学(東京大学・京都大学・大阪大学・名古屋大学・東北大学・九州大学・北海道大学)の理系学部だと、大学推薦で一流企業に入るが、国立でも私立でも文系となると、一定の成績を修めていなければならなかったようである。
その際の基準が、指定校になっている大学の3年修了時に、「優」が50個くらいの科目で最低でも20個なければならなかった。「優」が20個なければ、指定校であっても、新聞社か、テレビ局か、出版社くらいしか、就職先がなかった。
だから、マス=メディアなどに関わる人々は、難関大学レベルでの勉強に関しては、頭が悪いのである。いや、単なる努力家で、なんとか指定校には入学できたけれども、地頭(じあたま)が悪かった人々が、成績が悪くて、マス=メディアにしか参入できなかったといったほうがよいかもしれない。
努力したけれども、大学での成績が悪くて、マス=メディアにしか就職できなかった人たちは、勉強ができないからといって人を馬鹿にするなと声高(こわだか)に唱(とな)える。マス=メディアがそんなことをいうもんだから、企業イメージをよくするために、人物重視・人柄(ひとがら)重視を主張する。しかし、本当のところは、最低限の勉強ができた上での人物重視・人柄重視なのである。人柄だけでは、本当のところは、駄目なのである。
指定校制を敷(し)き続けるのは、企業イメージが悪くなる(あるいは、マス=メディアによって企業イメージを悪くさせる)ので、撤廃(てっぱい)した。
しかし、それでは、応募者全員のエントリー=シートに目を通さなければならない。膨大な人力が必要となる。経費がかかりすぎるのだ。
そこで、たとえば、リクルート社が提供している情報サイト「リクナビ」という就職用のサイトでは、「学歴フィルター」がある。
ある大学の学生が会社説明会の参加をクリックしても、定員一杯なので締め切りましたと表示される。
ところが、慶應義塾大学の学生の場合だと、参加が可能であるばかりでなく、定員に余裕があるので、友人もお誘いくださいとなる。
また、製薬会社の場合、東京大学薬学部の学生だと、東京大学薬学科の皆さんには、別の日に会社説明を行ないます、ついては他大学の学生には言わないようにと指示される。
しかしながら、「学歴フィルター」もバレてしまった。「学歴フィルター」で、弾(はじ)かれた学生は、その企業に対して、よい印象は抱(いだ)かなくなる。
だから、最初から会社説明会に申し込まれないようにしたい。
また、指定校制にしても、最近では、AO入試(Admissions Office入試)で、志望理由書・面接・小論文だけの入試などで、半数の新入生を確保している難関大学もあるから、指定校性を敷いていても、経費が余分(よぶん)にかかるようになった。
英語力と一般入試による学歴とには、比較的強い相関関係がある。
そこで、TOEICのスコアをエントリー条件にする企業が増えた。
そうすることで、「学歴フィルター」で弾(はじ)かれる学生の大半は、そもそも、応募してこない。また、充分な学力が備わっていないのに、AO入試で要領(ようりょう)よく入学した学生も門前払(もんぜんばら)いできる。
一方、TOEICのスコアをきちんとあげておけば、旧来の指定校でなかろうが、AO入試だろうが、関係ないから、以前の指定校制よりは、いくぶん、公平な採用となるだろう。
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自己紹介
- 掃除機庵主人
- 和歌山県, Japan
- 早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。
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