2013年7月31日水曜日

『アルプスの少女ハイジ』と『フランダースの犬』と『おしん』:日本人は貧乏を恥としない。

スイス人は『アルプスの少女ハイジ』Heidiが嫌いで、ベルギー人は『フランダースの犬』A Dog of Frandarsが好きではないが、日本人は『おしん』が大好きである。

スイス人は『アルプスの少女ハイジ』が好きではない。再放送がなかったか、1回だけだったかであった。アルムの山での生活は貧乏臭く、産業らしい産業もなく、生活が苦しい。ヨーロッパ各地に傭兵(ようへい=外国人兵)として出稼ぎしなければならなかった貧乏な時代を思い出させるものであるからであるらしい。また、酪農(らくのう)しかなく、工業がないイメージを嫌うらしい。

スイス人の傭兵(ようへい)に関しては、こういうのがある。ルイ16世の傭兵であったがために、フランス革命時にスイス人傭兵は虐殺(ぎゃくさつ)されている。15世紀から18世紀あたりまではヨーロッパ各地の傭兵として活躍した。バチカン市国の衛兵隊は今でもスイス人である。しかし、こうしたことは、貧しいゆえに成立したことである。

ドイツでは、アニメの『アルプスの少女ハイジ』は何度も再放送された。ドイツ人には大いにウケたのである。ハイジがドイツのフランクフルトに向かう際に、フランクフルトのような大都会に行けるのは夢のようだとはしゃぐところが、ドイツ人にとっては痛快で、スイスの田舎者めと溜飲(りゅういん)を下げるそうだ。

ベルギー人は『フランダースの犬』が好きではない。貧しい時代を思い出させるし、愛玩動物(あいがんどうぶつ=ペット)である犬を使役(しえき)に用い、こき使っていたことを恥ずかしいと考えているようなのである。挙げ句の果ては神聖な教会で主人公と犬が遺体(いたい)になる。

なお、ベルギー人は、17世紀まで自国がスペインの殖民地(しょくみんち)であったことは、大学生になるまで習わない。自国に誇りを持たせるようにするのが、世界標準であるようだ。

ベルギー人の大学生(女性)に、ベルギーほど立派な国がスペインごときの殖民地(しょくみんち)だったということを高校の世界史の授業で知ったときには驚いたと言ったところ、もっと驚かれた。日本ではそこまで教えているのかということである。日本には恥ずかしい歴史がないので、自国のみならず、他国のことまでも、正しい歴史を教えていると答えた。

一方、日本はというと、『おしん』で、たかだか100年ほど前の日本の平民がどれほど貧乏だったのかを描き、平均視聴率50.6%だった。幕末に日本を訪れた複数の外国人が、日本は貧しいが、日本人は貧しいことを恥とはせず、誇り高く生きていると述べている。こうした日本人の民族性は世界でも稀有(けう)のものである。

NHKは『おしん』を世界各国に輸出し、アジア・中近東ですこぶる好評を博した。たとえば、イラン国営テレビでは最高視聴率90%を記録し、『おしん』の放送時間中に停電となったエジプトでは、『おしん』が視(み)られなくて激怒した民衆がテレビ局や電力会社に押しかけ、暴動となった。

同時に、そのくらいに貧乏だった日本が、その後、日露戦争の日本海海戦で当時、世界最強とされたバルチック艦隊を軽く退け、戦勝し、関東大震災にめげず、アメリカ合衆国やその他の連合国相手に4年近くもガチの戦争を継続したことから、東南アジア・中近東では日本に対する敬意が増した。

日本人は『おしん』がよほど好きらしく、小説化・漫画化はもちろん、1984年にはアニメ映画化したし(興行的には失敗だった)、2008年・2009年に舞台化された。

そうしたところへ、『おしん』の実写映画が2013年10月12日に公開される予定である。

貧しいことを恥とはしない民族性のなせる業(わざ)であろうな。人としての「誇(ほこ)り」を重んじる民族性があるのだろう。

2013年7月30日火曜日

ドクター中松の「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」について

ドクター中松こと中松義郎(なかまつよしろう)が、アパグループの第4回の社会人部門の優秀賞となる論文を認(したた)めている。「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」である。

第1回最優秀賞誠志賞を受けたのが、元・航空幕僚長であった田母神俊雄(たもがみとしお)で、その論文「日本は侵略国家であったのか」ゆえに退官することとなった。

それはともかく、「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実」は、やたらと伝聞情報が多く、信頼性に欠けるが、それなりにおもしろい。おもしろいけれども、信頼できない。

アパグループの論文は、論文の書き方の作法を守っていないものが多いような気がする。エッセイにすぎないものが多い。田母神論文を読んだときには、内容の是非(ぜひ)はともかくとして、防衛大学校では正しい論文の書き方をしなくてもいいのだろうかと思ったくらいである。中松義郎の論文を読んだときにも、東京帝国大学ではこのような書き方でも大丈夫だったのだろうかと疑問に思った。

伝聞情報ばかりの論文[=エッセイ]であるのに、それを水増しした書籍が出版された。買ってまでして読む気はしないなあ。ネタとしてはおもしろそうだけど。


2013年7月29日月曜日

英国の東インド会社が今でもあると知って、意外な気がしたが、連続性のない企業だった。

英国の東インド会社があったので、今まで続いていたのかと意外な気がした。少なくとも、インド独立の際には解散しているはずだと考えたからだ。

調べてみたところ、1600年設立の本家の東インド会社は1874年に解散していた。今の東インド会社は1978年に許可を得て新たに設立したものであった。

←今の東インド会社の店舗(てんぽ)

the East India Company←ウェブサイト

また、「ウェスト=インディア=カンパニー完全日本語版」というゲームもあった。

よっぽどあの時代が懐かしいのだろう。















2013年7月28日日曜日

25年以上使っていた文化鍋が壊れたが、修理ができない。

文化鍋(ぶんかなべ)が壊れた。取っ手のつけ根のところが緩(ゆる)んで、そこからお湯が洩(も)れるようになった。あるとき、コンロにお湯が溜(た)まっていたが、吹きこぼした記憶もないので、変だと思ったが、その後、取っ手のつけ根のところが緩んでいたのが判明した。

ところが、鍋などの金属製品の修理業者である鋳掛屋(いかけや)が今では存在しない。修理のしようがない。練馬区のリサイクル=センターでは、一時期、鍋の修理をしていたが、それでも蓋(ふた)の修理だけだった。鋳掛屋に修理してもらうよりも、支那製のものに買い換えるほうが廉(やす)く済むのだろうから、日本人は直してまで鍋を使い続けることがなくなったんだろうな。



25年以上も使っていたので、多少、修理代が高くついても直して使い続けたいのだが……。最初は炊飯用(すいはんよう)として使用し、炊飯用の土鍋(どなべ)を買ってからは、スパゲティなどを茹(ゆ)でたり、カレーや煮物を拵(こしら)えたりするのに使っていた。

修理できないので、新しく鍋を買うことにした。今のところ、検討しているのは、無水鍋(むすいなべ)である。



このデザインであれば、なかなか壊れにくい。50年は使えるはずだ。しかし、今の年齢を考慮(こうりょ)に入れると、自分のほうが先に死んでしまうな。

人の生命(いのち)の儚(はかな)さを感じる。

追記:結局、自分の残りの寿命よりも遥(はる)かに長持ちする無水鍋を買ってしまいました。

2013年7月27日土曜日

宇宙に上下はないのだから、宇宙戦艦ヤマトのデザインはおかしいと生徒に指摘された。:宇宙戦艦ヤマト2199

宇宙に上下はないのだから、宇宙戦艦ヤマトの船体のデザインは下からの攻撃にむちゃくちゃ弱いはずで、馬鹿としか言いようがないという指摘があった。

確かにそのとおりだ。なにかあると第3艦橋は破壊され、「第3艦橋への配属を命ずる」というギャグが生まれたくらいだ。

ところが、どういうわけか、下方からヤマトを攻撃することはなかった。ガミラス星人にも武士道があったのだろう。相手の馬の脚を斬ればよいのに、卑怯(ひきょう)なことだとして、鎌倉武士はそれをしなかった。これと同じだといえよう。

下からの攻撃に弱いはずだということは、『宇宙戦艦ヤマト2199』の制作スタッフも考えていたようで、日本のミサイル護衛艦のように、いわゆる煙突ミサイルchimney missilesをヤマトの船体下部から発射できる設定になっている。しかしながら、船体下部からの煙突ミサイルを使用したのは第5章まででは1回だけだったようだ。

ほかにも、無重力状態なのに、なぜ、空母に滑走路(かっそうろ)があるのかとか、宇宙空間なのに、なぜ、空力学aerodynamicsを意識したデザインの戦闘機なのか、そうしたことも疑問に思うらしいが、これは、大気のある惑星上での使用をも意識したものであろう。

2013年7月26日金曜日

ジブリの『風立ちぬ』のおかげで、ゼロ戦と堀越二郎に関する書籍の売り上げが増えたのは理解できるが、ついでに坂井三郎の『大空のサムライ』も売れていた。

スタジオ=ジブリStudio Ghibliの『風立ちぬ』のおかげで、堀越二郎と零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に関する書物の売り上げが増えるのは理解できるし、新潮文庫の堀辰雄『風立ちぬ』がよく売れているのも理解できるが、ついでに坂井三郎の『大空のサムライ』の文庫本も売れていたのは、ちょっと驚いた。

アマゾンAmazon.jpのランキングでは、「地理・歴史」では、現時点で、『大空のサムライ(上)死闘(しとう)の果てに悔(く)いなし』が、第12位、『大空のサムライ(下)還(かえ)らざる零戦隊』が第19位である。「歴史」分野に限れば、『大空のサムライ(上)死闘の果てに悔いなし』は売り上げ第1位である。「風が吹けば、桶屋(おけや)が儲(もう)かる」ってやつだな。

『風立ちぬ』の影響で、今、アマゾンAmazon.jpで売れているらしいのを並べてみる。



2013年7月25日木曜日

S&BはC&Bのパクリだと指摘してから、画像検索してみたら、C&Aというのもあった。

ヱスビー食品の「S&B Spicy Curry Powder(特製ヱスビーカレー)」の名称は、Crosse & Blackwell(クロス=アンド=ブラックウェル)社の「C&B PURE CURRY POWDER」のパクリだと指摘してから、画像検索してみたら、甘利香辛食品(あまりこうしんしょくひん)が「C&Aカレーパウダー」を販売していた。

C&B
S&B
C&A

創業順に並べてみた。それにしても、下の2社が日本の企業なのは、ちょっと恥ずかしい。パクリの多い韓国の企業のことは笑えないな。

Crosse & Blackwell(クロス=アンド=ブラックウェル)は、18世紀に世界で最初にカレー粉を製品化したところである。

どうでもよいことだが、甘利香辛食品という会社名は、甘いのか辛いのかわからんじゃないかと思ってしまうが、甘利は創業者の苗字(みょうじ)である。

ところで、カレー粉の消費量は日本が世界第2位だと知って、ちょっと驚いた。最近、日本のアニメの影響でヨーロッパでカレーライスが大人気になっているという報道があったな。



自己紹介

自分の写真
和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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