1) B-29 Superfortress(B-29超空の要塞)は難攻不落の空飛ぶ要塞である。
2) 1945年3月10日の東京大空襲ではB-29による絨毯爆撃(じゅうたんばくげき)で、全(まった)き壊滅状態になった。
まず、B-29 Superfortress(B-29超空の要塞)が難攻不落の空飛ぶ要塞であるについては、太平洋戦争中に製造され、戦線に投入されたB-29は3900機で、そのうち、損失714機であった。むろん、この中には、大日本帝国軍によって撃墜されたものだけではなく、整備不良などで、たとえば、エンジンの不調などで自滅したものも含む。
帝都防衛のために組織された大日本帝国陸軍飛行第244戦隊だけでも、73機を撃墜している。
だから、B-29は、決して、難攻不落の空飛ぶ要塞ではなかったのである。
また、朝鮮戦争以後、B-29が使用されなくなったのは、それほど大した爆撃機ではないということの証(あかし)であろう。もっとも、ジェット=エンジンが開発されたから、レシプロ=エンジンが不採用になったということでもあるのだけれど。
つぎに、東京大空襲である。
死亡者が8万人から10万人である。左翼は、こうした数字を大きくしたがるので、その結果、10万人が人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)した数値となっている。
ところが、当時、多数の東京在住者が疎開していたとしても、それなりに人はいた。
私が大雑把(おおざっぱ)に計算したところ、8人に1人が亡くなっている。いや、これは、8人に1人しか亡くなっていないというべきか?
ともかく、1600mから2200mという超低高度から絨毯爆撃(じゅうたんばくげき)をした割には、効率が悪い。
[追記:東京全体を空襲したわけではなく、下町などの人口密集地を中心に空襲したにすぎないので、「8人に1人しか亡くなっていない」と把(とら)えるのは、適切ではないようだ。]
[追記:東京全体を空襲したわけではなく、下町などの人口密集地を中心に空襲したにすぎないので、「8人に1人しか亡くなっていない」と把(とら)えるのは、適切ではないようだ。]
以上のことから、小学生や中学生に対する教育にあっては、主観的な解釈を混(ま)じえずに、淡々と数字だけを教えるのがよいのではないかと思うのだが、たとえば、死傷者数で述べる場合と、戦死者数で述べる場合とでは、与える印象が変わるから、いろいろと難しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿