2012年12月31日月曜日

受験のお守りとして、ガラス製のチェコビーズをAmazonで買い占めた。

 小規模ながらも、個別対応型の学習塾・予備校を運営しているので、生徒用に受験のお守りをAmazonで探してみた。
 受験や合格のお守りは、法外に高い。なんだかよくわからない紙切れが入った布袋が、廉(やす)くて、500円、高いと1500円というのは、怖ろしいまでのボッタクリ価格である。最近では、Amazonに出品していて、神社仏閣の、謂(い)わば正統的なお守りでも通信販売で買える。ここまでくると、宗教法人の非課税は間違っているように感じてくる。

 当校では、欧米のお守りにしている。欧米のお守りのほうが廉(やす)くすむ場合が少なくない。しかも、この手のお守りは、「合格祈願」と書いた紙と布でできたお守りと違って、使い回しができる。「このお守りを持って、受験したら、合格したんだ」と言って、自分よりも年下の親戚(しんせき)に譲(ゆず)ることも可能である。

 たとえば、つぎのようなもの。

天道虫(てんとうむし):天道虫が衣服や髪にとまるといいことがあるという言い伝えの地域がヨーロッパにある。場所によっては、1年以内に結婚するというものあるけれど。

1ペニヒ硬貨を背負った豚:EU(European Union 欧州連合)がユーロeuroを定めてからは、ドイツのユーロ通貨を使用しているが、それ以前には、ドイツの通貨はドイツ=マルクdeutsche markであり、1ペニヒpfennigとは、ドイツ=マルクの100の1の価値を持つ通貨である。今でも、ドイツ=マルクは流通していて、今でも使用可能である。1ペニヒ硬貨を背中に載せた豚がやって来ると、いいことがあるという言い伝えがドイツにはある。ユーロ=セントを背中につけた小さい豚のお守りのようなものが売られているが、Amazonでは見つからなかった。

馬の蹄鉄(ていてつ):これは日本人の子どもには馴染みが薄い上に、魅力もないらしく、ほしがった生徒が今までにいない。これは∪の状態で飾るものであり、∩としてはいけない。運が溢(こぼ)れ落ちるからだとされる。

兎(うさぎ)の足:フランス人はこれが大好きである。『ジャッカルの日』The Day of the Jackalという映画で、フランスのド=ゴール大統領を暗殺しようとするプロフェッショナル暗殺者のコード=ネームがジャッカルだった。そのジャッカルが暗殺を実行しようとする際に、兎の足を小さな革袋に入れる場面がある。これほどの凄腕(すごうで)の暗殺者でも、まじないに頼るものなのかと思った。結局のところ、ジャッカルは暗殺に失敗する。そういう不吉な予兆があるにもかかわらず、昨年の受験には兎の足を受験のお守りに生徒たちに配ったところ、受験が大成功であった生徒たちがいる一方で、当校設立以来、初めて、2名もの浪人生を出してしまった。その2人がチャレンジャー精神旺盛過ぎたこともあるが。暫(しばら)くは、兎の足は封印することにした。

ドリーム=キャッチャー:ネイティブ=アメリカン(アメリカ先住民、所謂(いわゆる)アメリカ=インディアン)のお守り。欲しがる生徒は、今のところ、いない。

 さて、今年は何にするかと、Amazonで調べたところ、格安でいいものが見つかった。
 ガラス製のチェコビーズの赤い天道虫だ。全長14㎜で、大きさも程(ほど)よい。しかも、1個126円だった。送料は200円が必要だが、在庫分を全部買っても、200円のままだろうと考えて、在庫全部を買った。Amazonよりも1個あたりの単価が廉(やす)い通信販売があったが、入金手数料やら、入金の手間やら、そうしてことを総合的に考えて、利便性という点でAmazonで註文した。
 廉(やす)いよりも、利便性が重要だ。

追記:間違っていた。2個セットで126円だった。1個当たりの単価では、Amazonで買うのがいちばん廉(やす)い。

Amazonで私が買い占めたもの。ま、どうせ、再入荷するだろうけどね。


1ペニヒ硬貨は背負っていないが、豚のお守り。


蹄鉄のお守り。これは競馬用。



兎の足のお守り。キーホルダー型。



アメリカ先住民のドリーム=キャチャー。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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