2012年11月14日水曜日

溝端淳平のファンが当校にいたので、淳平のおじと同級生だったということを話した。

溝端淳平は第19回ジュノン=スーパー=ボーイ=コンテストでグランプリならびにボルテージ賞を受賞して、芸能界に進出した俳優である。

その溝端淳平のおじ(伯父、つまり淳平の父親の兄なのか、叔父、つまり淳平の父親の弟なのかは不明だが、名前から考えると、たぶん、伯父だろう)と高等学校の同級生だったので、卒業アルバムに載っている溝端淳平のおじの写真を見せてやった。

とりわけ鼻筋がそっくりだという。そりゃまあ、淳平の親戚(しんせき)だからな。

溝端淳平の伯父(または叔父)は、和歌山県立橋本高等学校時代、野球部の主将だった。生徒総会で、ほかの運動部よりも破格の予算を受け取っている野球部が、予算の申請書の内容と、実際の使途(しと)がまったく違うということを指摘して、その理由を糾(ただ)した。

すると、野球部主将である溝端くんは、野球に力を入れている私立高校の予算と較べると、情けなくなるくらいに少ない予算であるとか(じゃあ、野球に熱心な私立高校に行けばよかったのにと思うが、そういうところに特待生として進学できるレベルではなかったようだ)、こんなにもボロくなったボールも使って練習していますとか(それはほかの運動部も同じだったのだが)、質問とは関係のないことを延々(えんえん)と述べてごまかすということをした。性格・人柄は悪くはないのだけれども、致命的に頭が悪かった。

ところが、生徒総会直後から、それまでは普通に世間話をしていた女子生徒で、野球部の熱心なファンの女の子たちが、一切口をきいてくれなくなった。

「義(ぎ)」はこちらにあるはずなのに、そういう目に遭(あ)った。

嫌な思い出だ。

さて、溝端淳平の出身地は和歌山県橋本市恋野というところであると言ったところ、淳平のファンは、「恋野って、『恋の野原』ということですよね。カッコいい人は、出身地の地名もカッコいいんですね」という。

恋野出身で、カッコよくない人や不細工(ぶさいく)な人を私はいくらでも知っていると述べたが、効果はなかった。

「でも、淳平くんはすごくカッコいいです」

そりゃあ、そうだけどさ。



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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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