黒澤明監督の『七人の侍』が好きだ。そこで登場する久蔵(きゅうぞう)は恰好(かっこ)いい。「自分を叩(たた)き上げる、それだけに凝(こ)り固まった奴」と評されはするものの、その姿勢には憧(あこが)れる。
上の写真は、初登場時の決闘の場面である。これは柳生三厳(やぎゅうみつよし)(通称=十兵衛(じゅうべえ))のエピソードの基(もと)づいている。久蔵のモデルには、柳生三厳のほかにも宮本武蔵(みやもとむさし)も挙(あ)げられるが、初登場時の場面からすると、柳生十兵衞(やぎゅうじゅうべえ)が主たるモデルといえよう。
千葉真一演ずる柳生十兵衛である。
『七人の侍』の久蔵をモデルにしたのが、『荒野の七人』The Magnificent Sevenに登場するブリットBrittである。ジェームズ=コバーンJames Coburnが演じている。すぐれたナイフ遣(つか)いでもありながら、射撃(しゃげき)の腕(うで)も一流である。
2分02秒あたりからでは、逃げる盗賊(とうぞく)を遠距離(えんきょり)から銃(じゅう)で的中(てきちゅう)させる。傍(かたわ)らにいたチコというメキシコ人の少年が「ぼくがこれまでに見た最高にすごい射撃(しゃげき)だ」(That was the greatest shot I've ever seen.)というのだが、ブリットは「最悪だ。俺は馬を狙(ねら)ったんだ」(The worst. I aimed at the horse.)と応(こた)える。恰好(かっこ)いいよね。
そして、このジェームズ=コバーンをモデルにして造形したキャラクターが、『ルパン三世』に登場する次元大介(じげんだいすけ)である。グーグルGoogleで画像検索(がぞうけんさく)した中で、いちばん恰好(かっこ)いいのを選んだ。
柳生 "十兵衛" 三厳
→久蔵(『七人の侍』宮口精二)
→ブリット(Britt『荒野の七人』ジェームズ=コバーンJames Coburn)
→次元大介(『ルバン三世』)
まず、『ハレンチ学園』である。これには柳生みつ子(通称=十兵衛(じゅうべえ))が登場する。柳生十兵衛の末裔(まつえい)という設定である。柳生十兵衛の本名が柳生三厳(やぎゅうみつよし)である。「やぎゅうみつよし」の「よし」が「こ」に変わって「やぎゅうみつこ」となり、どちらも通称名が「十兵衛」である。
意図的にとりわけひどいものを選んでみた。これが、発展したらしきものが、つぎのものである。キャラクターの名前はそのものずばり「柳生十兵衞」である。ゲームか何かの登場人物らしい。
同じ柳生十兵衞をモデルにしながら、一方では次元大介になり、他方では、女体化(にょたいか)が進んだらしい。
さらには、柳生十兵衛茜というのも登場している。
一体、日本はどこへゆくのか?
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