水曜日
このごろでは、毎日、だれよりも早く起きます。早起きは簡単です。とても天気がいいわ。早起きをして、1時間くらいは家の中で好きなことをするのです。パパとママが眠っているあいだ、世界の中で自分がひとりぼっちであるような気がしてきます。
すると、すこし怖くなります。でも、同時に、とてもうれしくなります。なんだか、変ですね。パパとママのお部屋でなにかが動く音が聞こえるとさみしくなり ます。おたのしみはおしまいです。それから、庭の中にあるたくさんの珍しいものを見ます。パパの庭はたいへん手入れがゆきとどいていて、なにも起こったり するわけがないと思うくらいです。
でも、パパが眠っているあいだに、庭ではいろんなことが起こります。夜が明ける直前に庭では大騒ぎが起こります。夜の動物が眠り、昼の動物が起きる時間だ からです。ほんのすこしだけ、夜の動物と昼の動物がみんな庭にいるときがあるのです。動物たちはぶつかり、ときには殴り合ったりします。夜と昼が一緒だか らです。
光が苦手なふくろうは夜が明けないうちに自分の巣に帰ろうと急ぎます。すると、リラの花のあいだから出てきたつぐみにふくろうが軽くぶつかってしまいまし た。ヒースがたくさん生えているところに、身体を丸めた針鼠がいます。ちょうどそのとき、古いこならの木の穴から天気を知ろうとして、りすが顔をのぞかせ ました。
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