西洋の食器には、円形の皿しかなかった。
ところが、有田焼(ありたやき)を大量に日本からオランダを通じて輸入したところ、なかには、円形ではない皿があった。
すると、ヨーロッパでも、円形以外の皿が作られるようになった。いわゆるジャポニスム、フランス語でjaponisme、あえて訳せば「日本趣味」である。
日本人は、子どものときから、さまざまな形状の皿を使っているので、円形以外の皿を最初に使い始めたのが日本だという意識を持たない。
というか、そもそも、円形以外の皿が、型を「崩した」ものだという意識もない。
その最たるものが、織部焼(おりべやき)である。
歪(ゆが)んだ茶碗である。
日本人って、こういうのが好きなんだなあ。
なお、以下は私が日常で、使用している織部焼の茶碗である。
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