杉並区や世田谷区では、どうしてこんなに狭隘(きょうあい)な路地が多いのかとか、どうしてこうも不自然な曲がり方をしているのかという道路が少なくない。
ずっと不思議だったのだけれども、あるとき、気がついた。
このあたりは、第2次世界大戦当時、空襲に遭(あ)っていないのではないかと。
調べてみると、杉並区や世田谷区は、実際、ほとんど空襲されていなかった。
東京大空襲といえば、10万人くらいが亡くなったという大虐殺(だいぎゃくさつ)であった。しかし、当時の東京都内の人口からすれば、8人にひとりくらいしか死んでいない。アメリカ軍も効率の悪いことをしていると思ったことがある。
ところが、最も名高い1945年3月10日の東京大空襲で、大いに被害を受けたのは、今の江東区・墨田区・台東区・中央区・港区あたりだった。人口密集地(じんこうみっしゅうち)だけを狙(ねら)ったのである。
激しい空襲に曝(さら)された地域では、1平方メートル当たり、3発の焼夷弾(しょういだん)を喰(く)らっている。
こうした地域では、東京大空襲での生存率はどのくらいのものだったのだろうか?
話は逸(そ)れるが、日本の木造家屋(もくぞうかおく)を焼きつくすために焼夷弾が使用されたという印象が強いが、当初の空襲では普通の爆弾を使っていたようだ。
それはともかく、一方、空襲されていない地域が多い杉並区の場合、たとえば、当時の「荻窪村(おぎくぼむら)」などは、「疎開先(そかいさき)」となっていたくらいである。
都内で、狭い路地が多く、みょうな曲がり方をしている地域は、概(がい)して、空襲の被害には遭(あ)っていないようである。農道だったものがそのまま残っている場合が少なくないらしい。
そして、そうした地域の住人は、比較的のんびりしているような気がする。
2014年5月27日火曜日
2014年5月18日日曜日
「大英帝国」の「大」の意味
British Empireが大英帝国と訳された由来は、はっきりとしていないが、Great Britainという島の名称によるものだろう。
島の名前に、Greatがついたのは、英国国王が所有している領地が、フランスにもあって、英語名はないのだが、小ブリテンBritania minorであった。それとの比較で、大ブリテンBritania majorというのが存在したわけである。
昔のヨーロッパの王族は、自国のみならず、ヨーロッパのあちこちに領地を所有していた。
フランス革命のときに、フランス国内にある自分の領地を奪われるのが嫌で、あちこちの王族が「反革命」を起こした。
それで、国民国家として、踏ん張らなければならなかったフランスは、基本的には戦争には弱いのに、ナポレオンが頑張った。
ところで、「小日本」がないのに、「大日本帝国」を名乗った日本は、なんだか変な感じがする。
でも、日本の版図(はんと)がいちばん大きかったときは、こんなんだったんだぜ。
島の名前に、Greatがついたのは、英国国王が所有している領地が、フランスにもあって、英語名はないのだが、小ブリテンBritania minorであった。それとの比較で、大ブリテンBritania majorというのが存在したわけである。
昔のヨーロッパの王族は、自国のみならず、ヨーロッパのあちこちに領地を所有していた。
フランス革命のときに、フランス国内にある自分の領地を奪われるのが嫌で、あちこちの王族が「反革命」を起こした。
それで、国民国家として、踏ん張らなければならなかったフランスは、基本的には戦争には弱いのに、ナポレオンが頑張った。
ところで、「小日本」がないのに、「大日本帝国」を名乗った日本は、なんだか変な感じがする。
でも、日本の版図(はんと)がいちばん大きかったときは、こんなんだったんだぜ。
2014年3月27日木曜日
ロンドンと雨
ロンドンは雨が多いようなイメージがあるが、そうではない。
年間の降雨日数(こううにっすう)は100日くらいで、年間降水量も600mmくらいである。東京の1500mmと較べて4割くらいでしかない。
しかも、たいていの雨は、いわゆる霧雨(きりさめ)である。傘(かさ)を持っていない者が少なくないし、傘を持っていても、霧雨なら傘をささない人が多い。濡(ぬ)れても、日本と較(くら)べて湿度(しつど)がずいぶんと低いので、すぐに乾(かわ)くからである。
イングランドでは、雨が降っても、サッカーやラグビーは試合をすると言われるが、あれは霧雨ばかりだからである。中学校や高等学校で、「イングランドでは雨でも試合をするんだ!」と、土砂降(どしゃぶ)りの中で練習試合をさせられたことが何度かあって、うんざりしたものだ。
もちろん、イングランド人は土砂降りでも試合をすることがある。けれども、霧雨ばかりで、本格的な雨が滅多(めった)に降らないから、はしゃいでいるという側面がある。
乾季(かんき)から雨季(うき)に入ったときに、アフリカの子どもたちが屋外(おくがい)ではしゃぐのと同じなのである。あるいは、日本の南国で、たまに雪が降ったときの子どもの大はしゃぎぷっりと同じとも言える。
しかも、長時間にわたる雨は滅多(めった)にない。
動画サイトのYouTubeで、「イングランドの都市名+rain」で検索すると、日本人の感覚からすると「普通の雨」を撮影したビデオがむやみにアップロードされている。
以下の動画も、日本人の感覚からすれば、「普通の雨」なのに、heavy rainとなっている。日本の辞書では「豪雨(ごうう)」「土砂降り」「大雨」となっているにもかかわらずだ。
どうやら、イギリス英語では、こういうことらしい。
rain =霧雨
heavy rain =(日本人の感覚での)普通の雨
「土砂降りの雨が降る」を、英語では、It rains cats and dogs.と習ったが、イギリス英語では、もしかすると、雨音(あまおと)が聞こえる程度の雨のことなんではないかと訝(いぶか)しんでいる。
まあ、日本人の感覚での「豪雨」は、台風が基準になっていて、イングランドには台風はないからね。
年間の降雨日数(こううにっすう)は100日くらいで、年間降水量も600mmくらいである。東京の1500mmと較べて4割くらいでしかない。
しかも、たいていの雨は、いわゆる霧雨(きりさめ)である。傘(かさ)を持っていない者が少なくないし、傘を持っていても、霧雨なら傘をささない人が多い。濡(ぬ)れても、日本と較(くら)べて湿度(しつど)がずいぶんと低いので、すぐに乾(かわ)くからである。
イングランドでは、雨が降っても、サッカーやラグビーは試合をすると言われるが、あれは霧雨ばかりだからである。中学校や高等学校で、「イングランドでは雨でも試合をするんだ!」と、土砂降(どしゃぶ)りの中で練習試合をさせられたことが何度かあって、うんざりしたものだ。
もちろん、イングランド人は土砂降りでも試合をすることがある。けれども、霧雨ばかりで、本格的な雨が滅多(めった)に降らないから、はしゃいでいるという側面がある。
乾季(かんき)から雨季(うき)に入ったときに、アフリカの子どもたちが屋外(おくがい)ではしゃぐのと同じなのである。あるいは、日本の南国で、たまに雪が降ったときの子どもの大はしゃぎぷっりと同じとも言える。
しかも、長時間にわたる雨は滅多(めった)にない。
動画サイトのYouTubeで、「イングランドの都市名+rain」で検索すると、日本人の感覚からすると「普通の雨」を撮影したビデオがむやみにアップロードされている。
以下の動画も、日本人の感覚からすれば、「普通の雨」なのに、heavy rainとなっている。日本の辞書では「豪雨(ごうう)」「土砂降り」「大雨」となっているにもかかわらずだ。
どうやら、イギリス英語では、こういうことらしい。
rain =霧雨
heavy rain =(日本人の感覚での)普通の雨
「土砂降りの雨が降る」を、英語では、It rains cats and dogs.と習ったが、イギリス英語では、もしかすると、雨音(あまおと)が聞こえる程度の雨のことなんではないかと訝(いぶか)しんでいる。
まあ、日本人の感覚での「豪雨」は、台風が基準になっていて、イングランドには台風はないからね。
2013年12月16日月曜日
東京生まれの人は「にゅうめん(煮麺)」を食べない。
にゅうめんとは、そうめん(素麺)を茹でたものである。元来は「煮麺」であり、それが変化したものである。
東京生まれの人は、親が関西出身でもないかぎり、にゅうめんを知らない。知っていたとしても、たとえば、風邪を引いたときに、食べたことがあるくらいだというのがせいぜいである。
東京は蕎麦(そば)が主流なので、にゅうめんは食べない。にゅうめんを食べるのは、素麺の産地周辺に限られるのだろう。
ところが、東京生まれの人には馴染(なじ)みがないのに、にゅうめんがフリーズ=ドライ食品で売られていた。
びっくりした。
コンビニエンス=ストアは、客に飽(あ)きられないようにするために、新製品をつぎからつぎへと販売する。
ベトナムの麺類であるフォーなども売られている。タイのトム=ヤム風味のカップ入りの春雨(はるさめ)も売られている。
ネタが切れて、関東以北を対象に、フリーズ=ドライのにゅうめんもコンビニエンス=ストアの店頭で販売するようになったのだろう。
ベトナムのフォーなどと同じ扱いといえる。
ということは、関東でにゅうめんを拵(こしら)えて食べるのは、エスニック料理を食べるようなものということだろう。
ちょっとうれしいかな。
だれも買わないだろうが、うちの近所のコンビニエンス=ストアで売っていたものを貼りつけておこう。私の感覚では、にゅうめんはフリーズ=ドライで食べるものとは思えないのだが。
東京生まれの人は、親が関西出身でもないかぎり、にゅうめんを知らない。知っていたとしても、たとえば、風邪を引いたときに、食べたことがあるくらいだというのがせいぜいである。
東京は蕎麦(そば)が主流なので、にゅうめんは食べない。にゅうめんを食べるのは、素麺の産地周辺に限られるのだろう。
ところが、東京生まれの人には馴染(なじ)みがないのに、にゅうめんがフリーズ=ドライ食品で売られていた。
びっくりした。
コンビニエンス=ストアは、客に飽(あ)きられないようにするために、新製品をつぎからつぎへと販売する。
ベトナムの麺類であるフォーなども売られている。タイのトム=ヤム風味のカップ入りの春雨(はるさめ)も売られている。
ネタが切れて、関東以北を対象に、フリーズ=ドライのにゅうめんもコンビニエンス=ストアの店頭で販売するようになったのだろう。
ベトナムのフォーなどと同じ扱いといえる。
ということは、関東でにゅうめんを拵(こしら)えて食べるのは、エスニック料理を食べるようなものということだろう。
ちょっとうれしいかな。
だれも買わないだろうが、うちの近所のコンビニエンス=ストアで売っていたものを貼りつけておこう。私の感覚では、にゅうめんはフリーズ=ドライで食べるものとは思えないのだが。
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2013年6月22日土曜日
日本人は、なぜ、ちょっぴり猫背(ねこぜ)なのか?
たいていの日本人は、ちょっぴり猫背(ねこぜ)である。
その日本人の体型に合わせて、TAKEO KIKUCHI(タケオ=キクチ:菊池武夫)のブランドでは、ちょっと猫背の日本人に適したスーツを作っているそうである。そのスーツを愛用している友人によれば、相当に「楽(らく)」であり、「疲れない」という。
私はスーツを着る生活をしていないので(今の時期だと、ポロシャツばかりである)、菊池武夫ブランドの素晴らしさを実感することはないのだけれども、愛用している人たちの絶讚(ぜっさん)ぶりは大したものである。
さて、日本人は、なぜ、ちょっぴり猫背なのかである。
日本人の骨盤(こつばん)は後ろに傾いている。ネグロイドNegroid(黒人)の骨盤は前に傾斜している。重量のバランスという点で、彼らが足を高く上げて走るのは理に適っている。けれども、日本人が足を高く上げて走っても意味はない。コーカソイドCaucasoid(白人)は骨盤が直立している。
日本人は骨盤が後ろに傾いているから、ちょっぴり猫背になる。骨盤が後ろに傾いているから、上半身は前方に傾斜しなければならない。重量のバランスをとる必要があるからだ。ちょっとした猫背に合わせて、型紙などを日本人に適したものにするべきなのである。
その日本人の体型に合わせて、TAKEO KIKUCHI(タケオ=キクチ:菊池武夫)のブランドでは、ちょっと猫背の日本人に適したスーツを作っているそうである。そのスーツを愛用している友人によれば、相当に「楽(らく)」であり、「疲れない」という。
私はスーツを着る生活をしていないので(今の時期だと、ポロシャツばかりである)、菊池武夫ブランドの素晴らしさを実感することはないのだけれども、愛用している人たちの絶讚(ぜっさん)ぶりは大したものである。
さて、日本人は、なぜ、ちょっぴり猫背なのかである。
日本人の骨盤(こつばん)は後ろに傾いている。ネグロイドNegroid(黒人)の骨盤は前に傾斜している。重量のバランスという点で、彼らが足を高く上げて走るのは理に適っている。けれども、日本人が足を高く上げて走っても意味はない。コーカソイドCaucasoid(白人)は骨盤が直立している。
日本人は骨盤が後ろに傾いているから、ちょっぴり猫背になる。骨盤が後ろに傾いているから、上半身は前方に傾斜しなければならない。重量のバランスをとる必要があるからだ。ちょっとした猫背に合わせて、型紙などを日本人に適したものにするべきなのである。
2013年6月3日月曜日
「アングロ=サクソン」ということばを使うやつは知識人ではない。
以前から強く感じているのだが、アメリカ合衆国や英国の行動パターンを説明する際に、「アングロ=サクソンAnglo-Saxons」を鍵(かぎ)となることばとして説明する場合が多く見られるが、英国人には、アングロ=サクソン人としての自覚はほとんどない。それに、ブリトン人やデーン人やノルマン人の血統もある。
そもそも、サクソン人がイングランドを支配していたのは、1066年のノルマン征服Norman Conquestまでで、その後の支配層は北部フランス出身のノルマン人であった(もっとも、現王室はドイツ系だが)。
また、現代のアメリカ合衆国では、純粋なアングロ=サクソンは多くない。
アメリカ合衆国や英国に関してアングロ=サクソンをキー=ワードにして語る輩(やから)は、決して知識人とは言えない。ただの勉強不足である。
そもそも、サクソン人がイングランドを支配していたのは、1066年のノルマン征服Norman Conquestまでで、その後の支配層は北部フランス出身のノルマン人であった(もっとも、現王室はドイツ系だが)。
また、現代のアメリカ合衆国では、純粋なアングロ=サクソンは多くない。
アメリカ合衆国や英国に関してアングロ=サクソンをキー=ワードにして語る輩(やから)は、決して知識人とは言えない。ただの勉強不足である。
2013年4月24日水曜日
人類が最後に定住を開始した土地:ニュージーランド
ニュージーランドに人類が最初に到達したのは、9世紀頃のことで、ニュージーランドは人類が定住するようになった最後の土地である。
このことを初めて知ったとき、たいそう意外な感じがした。とっくの昔に、オーストラリアから筏(いかだ)で移住していそうな気がしたからだ。
海流の流れが、オーストラリアからニュージーランドに向かうのに適していないのかもしれないと思って、海流を調べてみたが、そういうわけでもない。
人類発祥の地であるアフリカから最も離れたアルゼンチンに最初に人が住み始めたのは、紀元前11,000年だそうだ。また、オーストラリアに人が住み始めたのは、40,000前から45,000年前とも、60,000年以上前とも言われているそうである。
それなのに、ニュージーランドに人が住み始めたのが、1,200年前で、日本でいえば、平安時代の初めあたりというのだから、驚かないわけにはいかない。
ところが、このことを話しても、あまり驚いてくれる人がいない。
こっちも、不思議な気がする。
このことを初めて知ったとき、たいそう意外な感じがした。とっくの昔に、オーストラリアから筏(いかだ)で移住していそうな気がしたからだ。
海流の流れが、オーストラリアからニュージーランドに向かうのに適していないのかもしれないと思って、海流を調べてみたが、そういうわけでもない。
人類発祥の地であるアフリカから最も離れたアルゼンチンに最初に人が住み始めたのは、紀元前11,000年だそうだ。また、オーストラリアに人が住み始めたのは、40,000前から45,000年前とも、60,000年以上前とも言われているそうである。
それなのに、ニュージーランドに人が住み始めたのが、1,200年前で、日本でいえば、平安時代の初めあたりというのだから、驚かないわけにはいかない。
ところが、このことを話しても、あまり驚いてくれる人がいない。
こっちも、不思議な気がする。
2010年12月19日日曜日
三峡ダムは中華人民共和国内にある核兵器以上の自爆装置ようなものであるはずだが
長江中流域の重慶直轄市から湖北省宜昌市の一帯にある三峡ダムは、世界最大の水力発電ダムである。
三峡ダムの総貯水容量は39,300,000,000m³である。一方、黒部ダムの総貯水容量は、199,285,000m³であり、日本最大のダムである徳山ダムの場合、660,000,000m³である。
三峡ダムは、総貯水容量の点で、黒部ダムの197倍、徳山ダムの60倍である。
これほどの規模の三峡ダムが決壊すればどうなるか?
400億トンの水流・土石流が、下流域を襲う。
過去につぎのような事例があった。「板橋(ばんぎょう)ダム決壊事件」だ。中国では、「河南“75·8”溃坝事件」(繁体字だと「河南"75・8"潰壩事件」)と呼んでいる。
1975年8月3日に上陸した台風3号(Super Typhoon Nina、颱風尼娜)が8月5日から8日にかけて1,631mmの降水量を記録した。8月8日に板橋ダムのほかに大型ダム石漫灘ダムの2基が、ついで、中型のダム2基と小型ダム58基がつぎつぎに決壊した。
直接の溺死者が26,000人、洪水後の疫病の蔓延、餓死などで、数十万人以上の死者を出したとされる。
総貯水容量で三峡ダムの1,000分の17にすぎない板橋ダムで、以上の被害である。三峡ダムが決壊した場合の被害はどの程度になるのだろうか? 被害を1,000分の17で割って算出する程度では済まないだろう。
また、軍事面での懸念もある。巡航ミサイルをつぎつぎに撃ち込まれれば、三峡ダムは決壊し、下流域が土石流によって壊滅状態になってしまう。武漢・南京・上海が消滅してしまう。
この点から、台湾は、「中国が台湾を攻撃したら、三峡ダムをミサイル攻撃しろと、アメリカが指示している」という情報をウェブ上に流しているそうだ。
ところで、台湾が実際に三峡ダムを攻撃して、大規模洪水・土石流を引き起こした場合、日本の南西諸島や北九州西岸が津波に襲われる。
対岸の火事にならないな。
2009年8月20日木曜日
コロッケとハッシュド=ポテトとポテト=サラダ
当校の生徒が、ちょっとお腹が空いたからと、近所のファミリー=マートに買い物に行った。生徒が買ってきたのは、牛肉コロッケcroquetteとハッシュド=ポテトhash brownsとポテト=サラダpotate saladであった。
「それ、全部、じゃがいもやないか!? いつの間にドイツ人になったんだ」
「あ、本当だ。なんとなく、食べたいものを買っただけなんだけど」
けっこうウケていた。
もしかすると、計算づくの行為かもしれないな。わざとやったのか、無自覚だったのかはともかく、お笑いとして使えるな。
コロッケとハッシュド=ポテトとポテト=サラダに、さらにフライド=ポテトGB chips/US French friesを加えるというのは、どうだろうか? ここまですると、わざとらしく感じられる。3品(さんしな)が限界だろう。
さらにジャンボ=フランクfrankfurterを加えると、「おまえはドイツ人か!?」というツッコミが入れやすくなるだろう。
ドイツ人はじゃがいもKartoffelが好きである。いや、正確には、好きとか嫌いとかではなく、アルプスの氷河によって肥(こ)えた表土が削(けず)り取られているので、土地は貧しく、じゃがいもくらいしか収穫(しゅうかく)できない。フランスの土地は表土を氷河で削られていないので、農業国として君臨している。
日本でも、戦後に復員してきた人々が痩(や)せた土地に入植・開墾(かいこん)した際、最初の2年間はじゃがいもくらいしか食べるものがなかったというような事例は多い。
ドイツ人はヴルストWurst(ソーセージsausage)も好きで、ソーセージは豚肉で作るものだが、豚は貧しい土地で育てるのが比較的容易である。
じゃがいもとソーセージには「貧しい」イメージが伴う。
ずいぶんと以前のことだが、知り合いのドイツ人に、ドイツ人はじゃがいもをよく食べるようだねえと言ったところ、昔はそうだったが、今はちがうと、いくぶん強く否定されたことがある。ドイツ人自身、じゃがいもに貧しさを感じているのかもしれない。
私自身は、新じゃがの季節に、いったん、調理したじゃがいもに、とろけるチーズとオリーブオイルを振りかけて、グリルで熱してから、バジルを振りかけて食べるのが好きなんだけど。
2009年7月4日土曜日
木曽川・信濃川・天竜川の源流
『地図のたのしみ』
を著(あらわ)した堀淳一が、新聞のインタビューかなにかで話していたのだが、河口と河口の距離はずいぶんとあるのだけれども、伊勢湾に流れ込む木曽川と、新潟市に河口があって、日本海に流れ込む信濃川の源流は、梅雨の季節だと、200mくらいしか離れていないそうだ。
ということは、木曽川の源流を見た1分後以内に信濃川の源流を見ることができるはずだ。
そんなわけでちょっくら調べてみた。
木曽川の最源流は鉢盛山にあり、この鉢盛山は長野県西部の松本地域と木曽地域の境界にある山である。ところが、鉢盛山について調べても、木曽川の源流があるという記述はあっても、信濃川の源流があるとはどこにも記載されていない。
中央アルプスの主峰、木曽駒ケ岳(きそこまがたけ)の北にある茶臼山北壁(塩尻市楢川地区)に源を発し、分水嶺(ぶんすいれい)が入り乱れる中、南下する東の天竜川、西の木曽川に挟まれた中を北上、沿線の観光名所中山道(なかせんどう)奈良井宿(ならいじゅく)、贄川宿(にえかわじゅく)を流れ、塩尻市、松本市を貫き、松本市大字島内で梓川に合流する。梓川は、ここから犀川(さいかわ)に名を変える。
3つの河川の源流がどの程度に離れているのかは判然としないが、短時間で木曽川と信濃川と天竜川の源流を見ることができるだろう。
そこで、ビデオカメラで、これら3つの河川の源流をつぎからつぎへと撮影する動画がYouTubeなんかにアップされれば面白いのにと思った。10分程度の時間で、木曽川と信濃川と天竜川の源流を訪れるヴィデオがあれば、感心したり、驚いたりしてしまうと思うんだけど。
ところが、地理学科出身の友人(地理能力検定試験1級、しかも試験準備・対策なしで)にこのアイデアを話したところ、「分水嶺(ぶんすいれい)の概念がわかっていれば、当たり前のことなので、なんとも思わない」と言われた。
分水界(ぶんすいかい、drainage divide)とは、異なる水系の境界線を指す地理用語である。山岳においては稜線(りょうせん)と分水界が一致していることが多く、分水嶺(ぶんすいれい)とも呼ばれる。
確かに、「分水嶺(ぶんすいれい)の概念がわかっていれば、当たり前のこと」ではあろう。さらには、彼の場合、地理学科出身だから、日本の地形がだいたいは頭に入っているので、それほど、おもしろいこととは思えないのだろう。
でも、こういう「あほな企画」を本当に実行する人がいれば、おもしろいと私は思っているんだけど。
2009年4月14日火曜日
アイルランドの人口10万人あたりの犯罪発生率は0.32件なんだが……
アイルランドの人口10万人あたりの犯罪発生率は0.32件で、EU(European Unionヨーロッパ連合)全体で最低である。項目によっては、日本よりも発生率が低いものもある。
日本よりも、部分的には治安がよい国というのは、すごいよなあ。
こういうことを知ると、その理由を知りたくなるのだが、結局、よくわからない。
勝手な仮説を立ててみた。
ずっと大英帝国の植民地として収奪されていたから、残った農産物をみんなで分け合わなければ暮らしていけなかった。だから、仲良しになってしまったというのはどうだろうか?
じつは、アイルランド自体は、農産物が豊富で、生産された農産物で、食糧は充分に足りていたのだが、英国に収奪されることで、たいていは食糧難の状態が続いていた。英国のせいで、食糧の生産が思うようにまかなえない国々と同じ状態になっていた。
食糧が足りないと、昔の日本でいうところの村八分にされるようなタイプの人間は生きていけないから、自然と淘汰されて、現在、生き残っている住人には、犯罪に走るようなタイプが少なくなっているということが考えられると思ったのだが、どんなもんかしら。
そのアイルランドも、EU内での住人の移動が自由になってから、犯罪発生率が以前よりは上昇しているそうだ。
2009年4月13日月曜日
北欧は格差の小さい社会だが……
北欧、つまり北ヨーロッパの国々は、格差の小さい社会であるような印象を、たいていの人は抱いていると思う。ただ、自然に格差のない社会になっているわけではなく、懸命に努力して格差を減らしているという印象も受ける。
とはいえ、地理的な条件から格差がなくなっている部分がないわけではないようだ。
格差を示すジニ係数などについてものを読んでいたら、ニューヨークのジニ係数について述べてあった。
ジニ係数Gini's coeffientとは、主に社会における所得分配の不平等さを測る指標で、0に近いほど格差が少なく、1に近いほど格差が大きい。
ニューヨークでは、春先にはジニ係数が小さくなり、秋には大きくなるそうである。毎年、そんな具合だそうだ。
冬の間に、いったい、何が起こるのか?
ホームレスが凍死することで、ニューヨーク市内にいる底辺層の住人が大幅にいなくなってしまうのが原因だそうだ。
北欧は格差が小さい理由に関して、底辺層の住人が冬の間に減るということが少しはあるのではないかと考えたのである。ところが、これを検証する方法がわからない。
また、アイルランドも、農業などに関して、昔から豊かであるとはいえない社会なのであり、互いに助け合わなければならないところであるのだが、このアイルランドもまた、日本などと較べれば、格差の小さい社会である。
自然環境が厳しいがゆえに、格差が小さい社会と、格差が小さくなくはないけれども、凍死したり、餓死したりすることがない暖かい(あるいは暑い)国とでは、どちらがよいのであろうか?
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自己紹介
- 掃除機庵主人
- 和歌山県, Japan
- 早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。
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