2013年3月27日水曜日

日本人で最高レベルの縫製職人(ほうせいしょくにん)とアイロンがけ職人がやってる仕事

 分(ずいぶん)と以前に、近所のクリーニング屋の工場で、週1回、勤めているアイロンがけ職人のおじいさんから聞いた話である。

 縫製職人(ほうせいしょくにん)、つまり、ミシンがけをして、服を作る仕事をしている人で、日本人で最高レベルの人が働くのは、コム=デ=ギャルソンCOMME des GARÇONなのだそうである。といっても、賃金(ちんぎん)は通常の2倍程度に過ぎないそうだ。最高レベルなんだから、もっと出してやれよと思うのだけれども、一般の日本人、とりわけ職人というものは、金銭に対する拘(こだわ)りよりも、遣り甲斐(やりがい)のある仕事かどうかを重視するから、2倍程度の賃金でも充分に誇(ほこ)りが持てるだろう。

 今のデザインは知らないが、昔のコム=デ=ギャルソンだと、アシメトリー(asymmetry非対称)なデザインもあったから、相当に腕がよくないと、きちんと縫製できなかったのだろう。

 また、あんまり詳(くわ)しいことは知らないのだけれども、ブランド品の服は、店頭に置いたり、飾ったりする前には、仕上がった商品を一旦(いったん)、クリーニングにかけ、アイロンがけをするという。

 コム=デ=ギャルソンに雇われるアイロンがけ職人も高賃金だという。しかも、仕事の質が落ちないのであれば、正月なんかのときには、ビールを飲みながらやってもよいという高待遇なのだそうだ。

 なぜ、こうしたことをこのおじいさんが知っているのかと思っていたら、そのおじいさんがコム=デ=ギャルソンでアイロンがけをしている職人さんだった。ほほえましい自慢だった。

「欲しくなったら、いつでも言ってくれ。社員割引で買えるから」

 ウェブで検索(けんさく)した。

 調べてみると、素材も日本製、製造もすべて日本国内で行なわれている。デザイナーも日本人しかいないようだ。

 オール日本なのである。

 これは是非(ぜひ)とも着てみたいと思った。

 しかし、おっさんには似合(にあ)わないデザインしかなかった。残念。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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