なぜだろうかと、考えた。
まず、金髪などの毛質(もうしつ)が柔らかい場合、結んだところから倒れてしまうので、ちょんまげ結びができない。
つぎに、ネグロイド(黒人)のように1本1本の髪の毛が太すぎる場合も不恰好(ぶかっこう)になりそうだ。
お、なんとか説明がつきそうだと思ったが、以上の2点だけだと、日本人以外の東洋人がちょんまげ結びをしない理由がわからない。
そこで、当校の女子高校生に訊(たず)ねてみた。
「ちょんまげ結びって、日本人しかしないようなのだが、理由はわかるか?」
「風呂あがりや勉強中に前髪がうざいと思ったときにするくらいで、男の人の前ではしませんよ」
「いや、これまでにも、といっても、若いときの話だが、何人もの女の人が、私の前でちょんまげ結びをしていたんだけど……」
「じゃあ、好きな人の前ではしません」
「つきあっていた女性で、ちょんまげ結びをしていた人が何人かいるんだけど……」
「わかりました。訂正します。かっこいい大好きな男の人の前ではちょんまげ結びはしません」
お前、おっさん相手に喧嘩(けんか)、売っとんのか!
ということで、ちょんまげ結びの謎は解決しないままであった。
0 件のコメント:
コメントを投稿