大東亜戦争の犠牲者は、一般には310万人とされているが、保守の人たちには、これよりも少なめの犠牲者数だとする場合がある。
靖国神社に祀(まつ)られているのは、満州事変・支那事変・大東亜戦争を合計しても234万2341柱である。軍人ではない軍属が靖国神社に祀られているのかどうか、知らない。
原子爆弾と無差別空襲で亡くなったのが65万人くらいだから、310万人には届かない。もしかすると、戦後に大陸から日本に帰る途中に虐殺された日本人も勘定(かんじょう)に入れているのかもしれない。
どうも、310万人という数字は多いように感じている。だが、310万人としておこう。
昭和26年(キリスト教歴1951年)5月3日にマッカーサーはアメリカ合衆国上院議会の軍事外交合同委員会で、つぎのように証言している。所謂(いわゆる)、マッカーサー証言である。意識的にちょっと直訳にしてみた。
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There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm.
蚕(かいこ)を除けば、事実上、日本にとって国内に備わっているものはなにもなかった。
They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack a great many other things, all of which was in the Asiatic basin.
彼らは綿を欠いており、彼らは羊毛を欠いており、彼らは石油製品を欠いており、彼らは錫(すず)を欠いており、彼らはゴムを欠いており、彼らはそのほかの多くものを欠いており、そのすべてはアジアの海盆(かいぼん≒海底)にあったのである。
They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan.
もしもこれらの供給が断たれた場合、日本には1000万人から1200万人の失業者が生まれるであろうと、彼らは怖(おそ)れた。
Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.
したがって、戦争へと突き進む場合の彼らの目的は、大部分は安全保障によって決定された。
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さて、あのままだと、工業化した日本で失業者が1000万人から1200万人が生まれるとしよう。ひとりあたり3人の扶養家族(ふようかぞく)がいれば、失業者当人を含めて、4000万人から4800万人が餓死(がし)することになる。
明治維新(めいじいしん)当時の日本の人口は、1872年(明治5年)で3480万6000人くらいだった。1941年(昭和16年)の日本の人口は7221万8000人くらいだった。
7221万8000人から4000万人を引くと、3221万8000人となる。工業化する前の日本の人口になるわけだ。計算が合う。ま、計算が合うようになるようにと扶養家族の人数を設定したんだけどね(笑い)。
4000万人以上の餓死者を出すくらいなら、310万人の犠牲者で終わった大東亜戦争は、為政者(いせいしゃ)や国家の指導者であるならば、それ以外に打つ手がなかったといえなくもない。当時としては、謂(い)わば、最善手(さいぜんて)であったのではないだろうか?
左翼と呼ばれる人々は、常に、社会の底辺に存在する人々の視点でものを見るので、こうしたことがわからないらしい。左翼の人って、超難関大学のハイレベルな勉強ができなかった人が多いからな。
また、「人ひとりの生命(いのち)は地球よりも重い」と教えられるので、ひとりでもそれくらいの価値があるだから、310万人となると、べらぼうなまでに法外な人数であり、価値の集積(しゅうせき)と感じる人は一般的だろう。
しかし、論理学(ろんりがく)や幾何学(きかがく)を真面目(まじめ)に勉強していれば、部分が全体を超えるわけがないということを知っている。
話は逸(そ)れるけれども、フランス革命のときに「第3身分とはすべてである」と演説した奴がいたが、部分が全体になるわけもない。レトリック(rhetoric:修辞技法)といえばレトリックなんだけどね。
ところで、インドネシアはオランダに支配されている間、300万人程度が餓死(がし)している。またインドネシア独立戦争では80万人が犠牲になっている。合計で、380万人がオランダの犠牲になっているわけだ。さらには、インドネシア独立戦争では、いつまで経(た)っても降伏しないインドネシア共和国側に業(ごう)を煮(に)やしたオランダ軍は、女・子どもを虐殺(ぎゃくさつ)し始め、このまま降伏しないのなら、女・子どもを殺し続けると脅(おど)した。まさに鬼畜(きちく)としかいいようがない。
イギリスは本国の食料などの物資の不足を補うために、インド人から強奪(ごうだつ)し、その結果、300万人の犠牲者が出た。大半は餓死であったとされる。
ベルギーが支配したコンゴでは、過酷(かこく)な収奪(しゅうだつ)によって2500万人から1500万人へと1000万人もの人口が減った。
コーカソイド(白人)の中には、300万人くらいを死なせてもなんとも思わない連中がいた時代である。
たかだか310万人の犠牲者で済んだのだから、それほど無謀(むぼう)な戦争だったとは思えないのだけれども、書籍や新聞やテレビでこんなことを口にすると、ものすごく叩(たた)かれるのだろうな。
以上の考えに致命的(ちめいてき)な欠点があるとすれば、是非(ぜひ)とも知りたいと思う。
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