2013年1月31日木曜日

日本人は、なぜ、摺り足(すりあし)が好きなのか?

日本人は、異常なまでに摺り足(すりあし)が好きである。弓道・相撲・剣道・柔道・茶道・日本舞踊など、摺り足(すりあし)だらけである。ところが、この摺り足は、コーカソイド(白人)が見ると、滑稽(こっけい)らしい。

日本人が摺り足を好む理由を調べたところ、答えは単純だった。

日本人の骨盤(こつばん)が後ろに傾斜(けいしゃ)しているからであった。

骨盤が後ろに傾斜しているから、足を高く上げると、後ろに倒れやすくなる。だから、日本では足を高く上げる舞踊(ぶよう)も武術も存在しない。

蹴(け)りを多用する空手があるじゃないかという反論がありそうだが、空手はそもそも日本生まれの格闘技ではない。支那で生まれた武術を琉球人が改良を加え、「唐手(からて)」と呼ばれていたものを「空手」と改め、船越義珍(ふなこしぎちん)が東京の渋谷にある松濤(しょうとう)で道場を開き、広めたものである。

第2次世界大戦後、連合軍が武術・武道を日本人に禁じ、空手も一旦(いったん)は入っていたが、日本的なものではないということで、早々に解禁された。その結果、日本古来(にっぽんこらい)のものではない空手の普及が進んだとする見方もある。

ネグロイド(黒人)は骨盤が前に傾斜しているそうであるし、コーカソイド(白人)は骨盤が直立なのだそうである。陸上競技の100メートル走では、ネグロイドは足を高く上げて走るが、一般の日本人がそれを真似(まね)ても無駄である。

そうしたことから、末續慎吾(すえつぐしんご)(200m走20.03秒)は、足をあまり上げない走法で、2003年の世界陸上パリ大会の200メートル走で3位となった。全盛期にはパトリック=ジョンソンPatrick Johnson(100m走9.93秒)とともに、「世界最速の非ネグロイド」と呼ばれた。勿論(もちろん)末續慎吾の場合、足を高く上げないだけでなく、蜥蜴(とかげ)が走るように身体(からだ)をぐねぐねと動かしたりと、ほかにもさまざまな工夫をしているけどね。

日本人は骨盤が後傾(こうけい)しているので、足を上げる文化が生じなかった。足を上げることがないので、着物が普及したとも言える。乗馬用の袴(はかま)などを除けば、足を上げられる服装は多くないようだ。

骨盤の後傾から、帝国陸軍や陸上自衛隊の行進でも、他国と較べてあまり足を上げない。尤(もっと)も、警視庁では、深く考えずに、どこかの国の行進を模倣(もほう)したらしく、無駄に足を高く上げる。この点で、軍隊と警察の真剣味(しんけんみ)の違いを見てとれそうである。

日本人のアイドル=グループは、持ち歌を唄うときに、手をよく動かすし、横への移動が多くなる。盆踊りと共通する動作・所作(しょさ)が多い。また、パラパラとかいうダンスも盆踊りと共通点が多い。パラパラでは足をあまり使わない。

足を高く上げるのは、下賤(げせん)の民(たみ)のすることだと日本人は無意識のうちに感じているのではないだろうか? 

日本人同士の喧嘩(けんか)でも、育ちが悪いやつや出自が悪いやつほど、蹴(け)りを使いたがる傾向があるが、育ちが幾分(いくぶん)よくなると、腕だけでしか反撃しなくなる。もっと育ちがよくなると、そもそも喧嘩はしないけどね。

但(ただ)し、ひとつ、謎(なぞ)がある。ももいろクローバーZである。紅白歌合戦に出場したということで、動画を見てみたが、無闇矢鱈(むやみやたら)と足を上げたり、跳(と)んだりしている。バレエを習っていたらしい女の子もいる。

私の考えでは、彼女たちの動作は、日本人が好まないものであるはずなのに、人気があるそうである。そうしたところ、つぎの答えが出てきた。

1) 整形していない割には、顔がいい。
2) 口パクではなく、生歌(なまうた)である(生歌ということばができるくらいに口パク全盛であるらしい)。
3) 日本人が足を高く上げたり、動きまわったりするのは新鮮である。

うーん、ももいろクローバーZの動画をYouTubeで見る分には、それなりにおもしろいのだけれど、その人気の高さは、私にとっては謎(なぞ)である。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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