2009年6月4日木曜日

嘉手納弾薬庫地区

 米軍(アメリカ合衆国軍)の空軍と海兵隊が管理する嘉手納弾薬庫地区(かでなだんやくこちく)Kadena Ammunition Storage Areaが沖縄にあるので、以前から、沖縄には行きたいと思ったことがない。
 アメリカ軍の弾薬が最も多く保管されているのが、沖縄だ。本土(ハワイ州・アラスカ州などを除く)には、それほど弾薬は保管されていない。当然といえば当然であるが、アメリカ合衆国は本土で対外戦争をしたことがない(独立戦争を除く)。
 最近では、アフガニスタンに展開したり、イラクに戦争をふっかけたり、湾岸戦争を起こしたり、1970年前後だとベトナム戦争を遂行(すいこう)したりである。
 弾薬が必要になるのは、中東であり、東南アジアである。本土に弾薬を保管するよりは、日本の沖縄に保管するほうが、理に適(かな)っている。
 日本とアメリカ合衆国とが、日本の近くにあるよその国と戦争状態になった場合、アメリカ軍や自衛隊の駆逐艦や基地などを急襲すると同時に、ほかにどこかにミサイルを飛ばすかを考えると、兵力に余裕があればということになるが、当然、弾薬庫を標的にするはずだ(弾薬庫も基地の一部だが)。
 駆逐艦や戦闘機があっても、弾薬・ミサイルなどがなければ、補給が完了するまでは、有効な攻撃ができない。
 ハワイあたりから弾薬を補給するとしても、うまい具合に嘉手納弾薬庫にミサイルを落としておけば、数日は弾薬なしの状態になる。
 以上のことから、たとえば、定年退職してから、沖縄で暮らすなどということは、怖ろしくて、とてもじゃないが、自分にはできない。
 ところが、アメリカ軍も、私が思いつくようなことは充分に想定しており、たいした迎撃システムを構築しているらしい。となると、人口密集地である東京23区で暮らすよりも、もしかすると、嘉手納基地の近所で暮らすほうが、よっぽど安全かもしれない。だけど、騒音がなあ。



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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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