親類または友人に医師がいると、担当医や看護師に伝えること、これである。
私自身の経験で、こういうことがあった。
ある大学病院に長期入院した際に、入院して数日後に、医師である高校時代の同級生に、院内の公衆電話でいろいろと問い合わせたところ……ということを話した。すると、後日、カルテの隅(すみ)に、あるマークがついていた。
その印(しるし)が気になっていたので、退院後、友人の医師に問い合わせた。
親類または友人に医師がいると、こちらが医療ミスを犯した場合、その医療ミスに気がつかれる可能性が高く、ひいては、医療訴訟を起こされる可能性も高くなる。そこで、親類または友人に医師がいる患者のカルテに、暗号としての記号を記入する。医師ならびに看護師は、カルテにその記号がついている患者の場合には、ふだんよりも注意深く、丁寧(ていねい)に診察・治療をするようにしているという。
ということは、医学部進学者が多くいる高校に進学した者は、親類に医師がいなくても、「友人の医師が……」などと言うと、上質な治療が受けられるということになる。医療ミスも減るだろう。
若いときに勉強していると、こんなところでも、ちょっとした利益が得られるということか。
一方、親類縁者・友人に医師がいない場合は、不利益を蒙(こうむ)ることになる。どうせ、医療ミスに気づくことはないのだし、今は、忙しいのだから、適当にやっちゃえとなる(かもしれない)。若いときに勉強していなかったばかりに、場合によっては、生命にも関わる状況もあるわけか。
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