ところがよく考えてもらいたい。
まず「普通」とはなにかを考えてみよう。「普通」とは、「平均」ではなく、「最頻値」である。たとえば、年収に関して、年収10億円の人がひとりいて、年収300万円の人が99人いたとすると、(100000万円+300万×99人)/100人=1297万円となるが、この平均が「普通」なのではなく、多数派の300万円が「普通」といえる。
このような観点、最頻値から、日本人の「普通」というのを考えると、つぎのようなことになる(かもしれない)。
年収300万円台である。
都市居住者である。
1戸建てには住んでおらず、マンション・アパート住まいである。
高卒である。
中学校で習ったことはほとんど憶えていない。
高校数学はまったく理解できず、中学数学はほとんど理解できない。したがって、数字でものを考えたり、場合わけしてものを考えたりすることができない。ましてや、対偶(たいぐう)でものを考えることができない。
20年先、30年先のことを考えた行動ができない。
髪と目は黒で、髪は直毛である。
欧米人と較べて、手足が短い。
欧米人と較べると、皮下脂肪が厚く、にきびになりやすい。
これまた欧米人と較べて、身長に対して顔(頭)が大きい。
一重瞼(ひとえまぶた)である。
自動車・オートバイは持っていない。
男性の場合、あえて聞かれたときには、とりあえず「野球はジャイアンツ=ファン」である。サッカーにはそれほど興味はないが、ワールドカップ関連のニュースがあるときだけ、気にかける。ほかのスポーツについては、だれかが世界レベルの大会で優勝するか、マスコミが煽(あお)ったりしないかぎり興味はない。
学歴なんかは関係ないと思っているが、近所の人が東大卒だと聞くと、なぜかビビッてしまう。
難しい大学の出身者は、ときどき、理解できないことをいうと思っている。
学校で習う勉強なんか、世の中に出たら、なんの役に立たないと思っているが、「学校で習う勉強が役に立たない仕事」に自分が就いているという事実に気づいていない。
結婚したことを後悔している(私の調査では、生まれ変わっても今の奥さんと結婚しますかと、奥さんのいないところで訊くと、全員が厭(いや)だと答えた)。
自分の子どもはかわいいと思っている(ただし中学2年生まで)。
癌(がん)か、急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)か、脳卒中(のうそっちゅう)で死ぬ確立が高い。
英語をはじめ、外国語で本が読めない。英会話すらできない。
古文・漢文も読めない。
物理で使う記号にギリシア文字があるということを知らない。
常用漢字表で書けない漢字がある。
間違った筆順でおぼえている漢字がある。
楽器の演奏はできないが、カラオケは好きだ。
自転車に乗れる。
普通自動車(一種)の運転免許は持っているが、それ以外(大型・特殊・二種・自動二輪)は持っていない。
適当にしたためてみたが、「普通」にはなりたくないと思った。しかし、3分の1は自分に当てはまっている。とほほ。
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