2015年10月8日木曜日

「これが伝統の力というものか❗」と日産の技術者は言った。

ル=マン24時間レースに参加していた頃、日産はポルシェPorscheのレース用エンジンを2基、購入した。当時のポルシェは1基あたり10億円出せば、だれにでも売ってくれた。

ひとつはテスト用に使用し、もうひとつは分解してどんな秘密が匿(かく)されているのかを調べようとした。

ところが、電子制御などの先進技術はなにもなかった。「工夫(くふう)」というものさえなかった。昔ながらの構造のエンジンだった。旧来のものをただ極度に洗練しただけのものだった。

日産の技術者たちは唖然(あぜん)とした。

「これが伝統の力というものか❗」と日産の技術者は言った。

しかしながら、「伝統の力」に胡座(あぐら)をかいたせいで、今の日産のGT-Rに対費用効果で上回るものが製造できなくなっている。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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