2009年10月14日水曜日

「%(パーセント)」の筆順

「%パーセント)」の筆順(書き順)について訊ねられた。小学生は思いもよらないことを質問してくる。

 一般的には、「%」の左上の「0」を数字のゼロを書くのと同じように、頂点から反時計回りに描き、「/」を右上から左下へと描いてから、右下の「0」を、これまた数字のゼロを書くのと同じように描く。

 こうしたことは、「‰」(パーミル)」を知っていれば、容易に推測できるはずだと指摘したが、小学生は「‰」(パーミル)」を知らないのが普通なので、当然のごとく、説得力はなかった。

 ところが、実際の「%」の由来は、「小学校算数科に対するQ&A」によれば、こういうことだそうだ。そのままコピーする。

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「per cent」という言葉は15世紀にヨーロッパの商業の中心であったイタリアで多く用いられるようになり,当初は「p cent」 などと表記されていました。その後,「p」が省略され,「cent」が「Cの真上に小さい○を付した記号」に変わるなど徐々に変化を続けた結果,最終的に現在の「%」になったとのことです。
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 もともとイタリアではprimo(第1),secundo(第2)・・・などの代わりに,1や2などの数字の真上に小さい○を付した記号で表す習慣がありました。そのため「100について1」という共通単位を表す際に,cent(100)の頭文字をとって「Cの真上に小さい○を付した記号」が使われるようになったようです。
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 生徒から「%」の筆順を訊かれなかったら、たぶん、知らないままで人生を終えていたんだろうな。べつに、知らないままでも、困らないけど。
 でも、知らないままでも困らないことっていうのは、広い意味での教養ではある。

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早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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