2013年9月30日月曜日

フランス式でナイフとフォークを使うと、性格も頭も育ちも悪い女がわかる。

テーブル=マナーはフランス式と英国式とでは違う。日本人には、英国式しか知らない人が多い。

そこで、フランス料理店でもないが、ナイフとフォークを使っていただく料理を、フランス式のテーブル=マナーで食べると、同席した人々の性格が見て取れる。

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育ちと性格が悪いのに、無理をして英国式だけを身につけた女性は、「あら、掃除機さんて、(ナイフとフォークを)おかしな置き方をするのね」などという。

「いや、フランス式なんだけどね」と答えると、かなりバツが悪いようだ。こんな女性とは、結婚しないほうがよいだけでなく、つきあってもいけない。育ちも性格も頭も悪いからである。

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フランス式を初めて目にした女性の場合、そのほかの反応はつぎのとおり。

掃除機さんは、形式にとらわれない人なんだ。

この人がそういう風にしているのは、何か理由があるのだろうけど、その理由はわからない。

英国式とは違うということに気づかない。

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フランス式を知っている女性の反応

掃除機さんて、フランスに留学したことがあるんですか?

フランス式だということは、掃除機さんのお父さまは外交官であるか、海外勤務をしていた人ですか?

専門外国語がフランス語だったからかしら。

フランスかぶれかもしれない。
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ところで、東京の私立女子校では、帝国ホテルで、英国式の食事マナーを学ぶ講習を受けるという授業があるところもある。

関連記事:洋食屋で「ちょろ残し」する人

2013年9月29日日曜日

同窓会でのセクハラじいさん

平均寿命を超えるあたりから、生存している同窓生は半分以下になったと近所のじいさんが言っていた。

そのくらいの年齢になると、元気な人は全員、出席するものですかと訊(たず)ねると、車椅子の人でも家族に連れてもらって来るという。そのじいさんの中学校の同窓生はみんな、首都圏に住んでいて、寝たきりになっている人はいないから、生存している同窓生は全員が出席する、ただし、ひとりを除いて、という。

以前の同窓会で女性たちにセクハラをしまくった結果、女性たちからの要望で、同窓会の案内状を送らないことになっているという。

それにしても、80歳を超えて、セクハラをしまくったじいさんというのは、ある意味、豪傑(ごうけつ)だなあ。

そんなじいさんにはなりたくないけど……。

2013年9月28日土曜日

庵野秀明の大ファンに『宇宙戦艦ヤマト2199』のDVDを第1章から第6章まで貸したときの反応

うちの中学3年生の生徒に、『宇宙戦艦ヤマト2199』のDVDを第1章から第6章まで貸した。

それまで、庵野秀明(あんのひであき)のことをものすごい天才だと彼は思っていたという。レンタルDVD屋さんからつぎつぎと借りて、庵野秀明のアニメを観たそうだ。

ところが、『宇宙戦艦ヤマト2199』を観たら、『宇宙戦艦ヤマト2199』ならびに初代『宇宙戦艦ヤマト』のパクリらしいのがあちこちにあるということに気づき、きわめて幻滅(げんめつ)したという。

庵野秀明と同年代には、庵野秀明のやっていることの元ネタが見えるから、そういう人なんだと思っているだけのようである。たまたま、私の周囲だけのことかもしれないが……。

音楽やファッションにしても、20年くらい前に流行したものに、今風(いまふう)の味つけをして、再び流行させようとする事例には事欠(ことか)かない。

ま、子ども騙(だま)しといえば、そうなんだけど。


関連記事逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ:よく考えると『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督の人生は逃げてばかりいる。

2013年9月27日金曜日

国際環境NGOのグリーンピースと青豌豆(あおえんどう)のグリーンピースは発音が違うよ。

国際環境NGOのグリーンピースGreenpeaceの発音と青豌豆(あおえんどう)のグリーンピースgreen peasは発音が違う。以下、発音記号はジョーンズ式。

Greenpeace /gri:ˈnpi:ˌs/(グリーンピー

green peas /gri:ˈn pi:ˈz/(グリーンピー

本格派の知識だな。←このオチのためだけに書いてみた。

2013年9月26日木曜日

「原書購読」と「外書購読」

大学では、「原書購読(げんしょこうどく)」あるいは「外書購読(がいしょこうどく)」(「外国書購読」ともいう)の授業がある。どちらを用語を使うかで、ある程度の傾向があるようだ(例外はある)。

「原書購読」を用いる大学は、ドイツ人の書いた書物であれば、ドイツ語で、フランス人の書いた書物であれば、フランス語で読む傾向が強いようだ。

一方、「外書購読」「外国書購読」を用いる大学は、英語の書物しか読まなかったり、たとえば、第2次世界大戦前のドイツの経済状況を学ぶあたり、なぜか、ドイツ語の文献は読まず、英国人が著(あらわ)した研究書を英語で読んでいたりする。また、ドイツ哲学のヘーゲルについて学ぶのに、英国人がしたためた英語の解説書を読んでいたりもする。

とにかく、ドイツ文学科やフランス文学科でなければ、英語しか読まない大学であることが多いような気がする。

「外書購読」「外国書購読」を使っている大学は、「原書購読」を使っている大学よりも格下である場合が多いようである。

とはいえ、外国語の文献をほとんど読まない大学も多いし、ある大学の理系学部では、いまさら英語を真面目に勉強しても、ものにはならないからと、第2外国語がないばかりか、中学3年生の英語の教科書よりもやさしい教材を使い、英語にかかる負担を減らし、できるかぎり資格をとって、県内の優良中小企業に就職しやすくするという戦略をとっているところもある。

また、「大学卒業」にさえなればよいという人が進学する大学では、英語の最初の授業で辞書の引き方を指導するところさえある。ある意味、すごいな。

2013年9月25日水曜日

杖道の道場は、杖道場というのか、それとも杖道道場というのか、疑問に思った。

杖道(じょうどう)とは、宮本武蔵に勝った夢想権之助(むそうごんのすけ)が創始した神道夢想流杖術(しんとうむそうりゅうじょうじゅつ)を基にして成立した現代武道である。4尺2寸1分というおよそ128センチメートルの白樫(しらがし)の杖(じょう)と呼ばれる棒を用いる。直径は8分というおよそ28ミリメートルである。合気道や空手道でも、杖を使う格闘技があるが、杖道よりも太い。

さて、杖道の道場は、「杖道場(じょうどうじょう)」と呼ぶのか、それとも「杖道道場」と呼ぶのか、どちらが一般的かということが疑問に思った。

「杖道場(じょうどうじょう)」だと、音を耳で聞いただけではわかりづらい。「剣道場(けんどうじょう)」は納得できる。

すると、「杖道場」もあるし、「杖道道場」もある。しかし、音だけではわかりにくいらしく、「◯◯館」や「◯◯杖道会」となっているものが多かった。

やはり、「杖道場(じょうどうじょう)」は聞き取りにくいと感じているようである。

2013年9月24日火曜日

ベ平連[=ベトナムに平和を!市民連合]は、ベトナム戦争以後、碌(ろく)な活動をしていなかった。

アメリカ合衆国がベトナムと戦争をしていたとき、日本ではベ平連[=ベトナムに平和を!市民連合]が活動していた。

ところが、ベトナム戦争終結後、ベ平連は碌(ろく)な活動をしていない。湾岸戦争などでも強力に反対すればよいのに何もしなかったに等しい。

ソ連[=ソビエト社会主義共和国連邦]の機密文書が公開されて、ベ平連の活動資金の出処(でどころ)がソ連だったということが判明した。

ソ連からの資金がなくなってからは、ベ平連は碌な活動をしていなかったわけだ。

左翼活動家は、調べると、どこからか資金をもらって、活動しているものが多い。思想・信条に基づく行動ではなく、いわば、職業として、左翼活動をしているようである。これは、職業右翼にも当てはまることではあるが……。

2013年9月23日月曜日

サイレント=クレーマーとしての日本人

イタリアあたりでは、日本人観光客は怖(こわ)いらしい。

日本人観光客はボッタクられても何も文句は言わない。だから、日本人相手にはボッタクってもいいと考える。

ところが、日本人は、その後、ブログなどでその店について、どのくらいボッタクられたかを書き記す。すると、日本人観光客はその店には足を運ばなくなる。

イタリア人のオーナーからすると、日本人観光客がぱったりと来なくなるのを不審に思うが、理由がよくわからない。

そこで、日本人観光客のことを「サイレント=クレーマーsilent claimer」だの、時限爆弾だのと呼ぶようになった。

その前に、ボッタクリをやめればいいのにねえ。

2013年9月22日日曜日

『雨あがる』がYouTubeで視聴できるぞ。

『雨あがる』がYouTubeで視聴できるようになっていた。すぐに削除されるかもしれないが、私はそれを観て、思わず、DVDを買ってしまった。

『雨あがる』では脚本で黒澤明が関わったが、最終的な脚本は仕上げていないし、監督もしていない。その前に亡くなっている。

黒澤明の作品を、少しばかり画質を落としてYouTubeで公開しておけば、DVDやBlu-ray Discの売り上げが増えるのではないかと以前から思っている。

フランスで、著作権のあるものをインターネットで勝手に公開するのを全面的に禁止したところ、著作権のあるコンテンツの売り上げが激減したそうである。知らないものには興味は抱(いだ)かないのであらる。

黒澤明監督の大ファンは既(すで)にDVDなり、Blu-ray Discなりをすべて購入しているのだから、新規の顧客を増やすために、画質を落としたものをウェブ上で公開すれば、作品に感動した者がもうちょっとよい画質で観たいと思い、DVDやBlu-ray Discを購入するだろう。

『雨あがる』は、視聴後、じつに爽(さわ)やかな気分になれる作品だ。

とりわけ、永井和泉守重明(ながいいずみのかみしげあき)という殿様を演じた三船史郎が秀逸(しゅういつ)である。『雨あがる』を観て、すぐさま、三船史郎が大好きになった。演技らしくない演技が素晴らしいのだ。こういうのって、難しいんだよね。

最後のほうで、主人公である三沢伊兵衛門(みさわいえもん)を探して、馬で駆(か)け巡(めぐ)る殿様には心を打たれる。脚本がいいのか、三船史郎がいいのか、ちょっと意見がわかれるかもしれない。

でも、三船史郎は素晴らしいと思っている。とにかく『雨あがる』の三船史郎はいいぞ。だって、この人のせいで、DVDを買っちゃったんだもの。





2013年9月21日土曜日

女子生徒に臭いと言われないための方法

DNAの型が違うと、いい匂いがすると感じる。DNAの型が同じだと、いい匂いがするとは思わない。

生物は、子孫をできるだけ残すために、多様性を求めるので、自分のDNAの型と同じ、あるいは近い型の人物に対しては好感を抱かない。自分とは種類の違うDNAの持ち主との間で何人かの子どもができれば、遺伝子に多様性が得られる。そのほうが生存確率が増す。

しかし、DNAの型が近い場合は、においが気に入らないとなる。臭(くさ)いと感じる場合もある。個人的には「苦(にが)い」と感じるにおいもあった。

以上の話をしておくと、女子生徒は「先生、臭い」だの、「変なにおいがする」だのとは言わなくなる。「臭い」と言った時点で、DNAの型が同じだとなるからである。おっさんとDNAの型が同じか、あるいは近いというのは、認めたくないのである。

ちなみに、中学2年生くらいになると女の子は、父親のことを「おっさんくさい」と思うことが多いようだが、これは、加齢臭(かれいしゅう)によるものだけでなく、父娘ゆえに遺伝子の型が似ているからであろう。

2013年9月20日金曜日

イギリス料理はまずいことで有名だが、イギリス料理店で結婚式の2次会を開いたやつがいた。

イギリス料理はまずい。キドニー=パイ(腎臓(じんぞう)のパイ)は臭(くさ)みをとっていない。野菜であれ、なんであれ、くたくたになるまで煮こむ。素材を活かすという発想がない。

帰国子女や英国留学者に、英国でおいしいものを訊(たず)ねると、ハイド=パークのそばにある店のサンドイッチだの、ハロッズ(英国の三越百貨店のようなもの)の食品売り場で食べた生牡蠣(なまがき)だの、やっぱりサラダがいちばんうまかっただの、つまりは、手を加えていないものがうまいという。

フィッシュ=アンド=チップスfish and chips、すなわち、鱈(たら)の揚げ物とポテト=フライくらいが、手を加えた料理でまともに食えるものかもしれない。ちなみにイギリス英語のchipsは、アメリカ英語のfrench friesの意味である。イギリス英語では、ポテト=チップスのことをpoteto crispsという。

そのイギリス料理店の料理は日本人の感覚としては、やっぱり、まずかった。

ところが、これがウケた。

「イギリスの料理はまずいとは聞いていたが、本当にまずいんだ」「これほどまずい料理の店が存在すること自体が考えられない」と、そんなのばかりだった。しかし、味のよしあしとは別に、評判はよかった。新鮮な体験だったのだ。

すると、英国からの帰国子女が、「イギリス料理としては、かなり洗練(せんれん)されている。本当のイギリス料理はこんなもんじゃない」と言った。すると、全員が愕然(がくぜん)として、「洗練されていても、これだけまずいのか!」という声が上がった。

2013年9月19日木曜日

『坂の上の雲』のナレーションについて

NHKに受信料を払うのが嫌で、テレビを持っていない。だから、『坂の上の雲』は、原作を読んでいたので、興味はあったが、観ていない。

先日、YouTubeにいくつか動画があったので、視聴してみた。そこで、気になったことがある。ナレーションにつぎの一節がある。

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明治維新によって日本人は初めて近代的な「国家」というものを持った。誰もが「国民」になった。
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これは日本が国民国家(E: nation-state、F: Etat-nation、D: Nationalstaat)になったことを表現しているが、なんとなく、日本が非常に遅れた国である印象を与えている。

もちろん、イングランドやフランス、オランダが国民国家となった時期は早い。しかしながら、ヨーロッパで国民国家が多数、生まれたのは、1848年革命による。

明治維新は明治元年1868年に始まった。1848年革命と較べて、20年しか違わない。

だから、明治維新によって日本人は初めて近代的な『国家』というものを持った。誰もが「国民」になった。不慣れながら『国民』になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者として、その新鮮さに昂揚(こうよう)したという言い回しには、ひっかかりを覚える。

もうひとつ、気になる箇所(かしょ)がある。

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社会のどういう階層の、どういう家の子でも、ある一定の資格をとるために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも、官吏(かんり)にも、軍人にも、教師にも成り得た。この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。
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ある一定の資格をとるために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも、官吏(かんり)にも、軍人にも、教師にも成り得た」という部分である。

記憶力と暗記だけで得られる資格は大したことはない。当校では、論理的に思考することを指導している。ときおり、勉強=暗記と思い込んでいる生徒が入ることがあるのだけれど、この先入観を取り除くのに、じつに苦労する。暗記だけでよい点がとれるのは、小学校だけである。

また、逆に、暗記していなくても、その人の潜在能力はわかる。

『坂の上の雲』に登場する秋山好古(あきやまよしふる)は、陸軍士官学校を受験したとき、受験科目にある数学を勉強していなかった。数学は勉強していない旨(むね)を伝えると、残りの受験科目だけでも提出しろと言われ、そのようにした。合格した。

漢文の答案を読めば、その人物がどの程度に数学のセンスがあるのかはわかる。

それにしても、秋山好古は、日露戦争で、酒を呑(の)みながら戦闘をしていたが、個人的にはこのエピソードは好きだ。

ところで、今の日本は、坂の上に到着したら、遙(はる)かに下の位置に雲がある状態になっているような気がする。手本がなくなっている。





『坂の上の雲』のナレーション


まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。
「小さな」といえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。
産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年のあいだ読書階級であった旧士族しかなかった。
明治維新によって日本人は初めて近代的な「国家」というものを持った。
誰もが「国民」になった。
不慣れながら「国民」になった日本人たちは、日本史上の最初の体験者として、その新鮮さに昂揚(こうよう)した。
この痛々しいばかりの昂揚が分からなければ、この段階の歴史は分からない。
社会のどういう階層の、どういう家の子でも、ある一定の資格をとるために必要な記憶力と根気さえあれば、博士にも、官吏(かんり)にも、軍人にも、教師にも成り得た。
この時代の明るさは、こういう楽天主義から来ている。
今から思えば、実に滑稽なことに、米と絹の他に主要産業のない国家の連中は、ヨーロッパ先進国と同じ海軍を持とうとした、陸軍も同様である。
財政の成り立つはずがない。
が、ともかくも近代国家を作り上げようというのは、元々維新成立の大目的であったし、維新後の新国民の少年のような希望であった。
この物語は、その小さな国がヨーロッパにおける最も古い大国の一つロシアと対決し、どのように振舞ったかという物語である。
主人公は、あるいはこの時代の小さな日本ということになるかもしれないが、ともかく我々は3人の人物の跡を追わねばならない。
四国は、伊予松山に3人の男がいた。
この古い城下町に生まれた秋山真之(あきやまさねゆき)は、日露戦争が起こるにあたって、勝利は不可能に近いと言われたバルチック艦隊を滅ぼすに至る作戦を立て、それを実施した。
その兄の秋山好古は、日本の騎兵(きへい)を育成し、史上最強の騎兵といわれるコルサック師団を破るという奇跡を遂(と)げた。
もう一人は、俳句短歌といった日本の古い短詩形に新風を入れて、その中興の祖となった俳人・正岡子規(まさおかしき)である。
彼らは明治という時代人の体質で、前をのみを見つめながら歩く。
上って行く坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を上っていくであろう。

2013年9月18日水曜日

JAXAの英語の中継を担当している女性は、とてもかわいい声をしている。

2013年9月14日(土曜日)のイプシロン=ロケットEpsilon Launch Vehicleの打ち上げにかぎらず、JAXAで英語の中継をいつも担当している女性は、とてもかわいい声をしている。

ということで、あまりにも声がかわいらしいので、本人の御尊顔(ごそんがん)を拝見すれば、たぶん、さぞかしがっかりするだろうと思って(←がっかりしたかったのだ)、JAXAのウェブサイトなどで調べてみたが、見つからなかった。

短時間に注意を惹(ひ)くには、女性の高い声が適しており、長時間、耳を傾け続けるには、男性の低い声が適している。だから、女性が中継しているのだろうが、別の狙(ねら)いもあるのではないか?

当然のごとく、一部の国々から「軍事目的の転用が可能である」と批判された。こういった類(たぐ)いの批判を少なくするために、「かわいらしい声」の女性を実況中継の担当にしているのではないだろうか?

ところで、「軍事目的の転用が不可能な科学技術」というのは存在するのだろうか? ここ数日、何かないかと考えているのだが、まったく思い浮かばない。もしも「軍事目的の転用が不可能が科学技術」が存在しないのであれば、「軍事目的の転用が可能である」という批判は意味をなさなくなるのではないだろうか?

2013年9月17日火曜日

重巡洋艦足柄の本を生徒にあげたら、おばあちゃんが一所懸命に読んでいた。

当校の生徒に、ひいじいちゃんが重巡洋艦足柄(あしがら)の機関士だった人がいる。母方のおばあちゃんの父親である。

重巡洋艦足柄は、英国のメディアに「飢えた狼Hungry Wolf」と呼ばれた。居住性が酷(ひど)いということから、そのように揶揄(やゆ)されたのであるが、帝国海軍は褒(ほ)め言葉と勘違いした。

足柄は1937年にジョージ6世戴冠記念観艦式に招待されて英国に赴(おもむ)き、真珠湾攻撃にも参加している。

そのひいじいちゃんは1945年6月8日に戦死した。英国軍の魚雷で沈められた。当時の動力源は、石炭を使うボイラーだった。石炭をくべるのを止(や)めれば、蒸気に関わる動力や電力が停止してしまう。だから、機関士は最後まで脱出できない。最後まで残って、ボイラーを維持し続けなければならない。乗員の半分ちょっとくらいが助かっている中で戦死したのは、機関士だったからというのもあるだろう。

祖国防衛のために働いたひいじいちゃんのことを誇りに思うようにと、すでに読み終わっている重巡洋艦足柄の本をその生徒にあげた。

すると、生徒本人は読んではいなくて、おばあちゃんが仕事の合間に読んでいた。老婆が重巡洋艦の本をせっせと読んでいる姿を想像すると、ちょっと不思議な感じがする。

そのおばあちゃんは、足柄が撃沈されたインドネシアのバンカ海峡Bangka Straitに行って、花束を投げたいと言っている。

父娘、あるいは親子というのはそういうものなのだろう。とりわけ、幼少の頃に父親が戦死しているのだから。

2013年9月15日日曜日

「ブス=インターナショナル」のコンテストがあれば、ぜひとも会場で観てみたい。

インターネットの発達によって、様々(さまざま)なものが簡単に見られるようになった。YouTubeでは、各国の映画を英語の字幕をつけて視聴(しちょう)できるし、普通にあちことにサイトを閲覧(えつらん)しているだけで、各国の美女が目に入る。

すると、どの国も美人だらけであるように感じるようになる。しかし、そんなことはあるまい。

ということで、それぞれの国で、典型的な不細工(ぶさいく)な女性というものがどういうものか、知りたくなった。

そこで、「ブス=インターナショナル」のコンテストである。

最貧国の女性も参加できるように、交通費と滞在費、ならびに日本での観光も主催者が負担することにする。

また、賞金も、優勝5,000万円、準優勝3,000万円、3位2,000万円、4位~10位1,000万円くらいにする。ひとり当たりの年収が10万円を切っている国の女性からすれば、堪(たま)らない報酬(ほうしゅう)であろう。応募者が殺到(さっとう)するだろう。

この場合、火傷(やけど)やその他の負傷によるものは除外する。天然物の不細工でないといけないことにする。また、個人的には、天然物でも、ただのデブにも参加資格は与えたくはないなあ。

これが興行として、成功するかどうかは、わからない。

2013年9月14日土曜日

戦後数年間、連合軍によって武道教育を禁止されたが、空手は禁止されなかった。

戦後数年間、昭和26年あるいは昭和27年まで、武道教育が禁止された。しかし、空手は禁止されなかった。

現在、空手の関係者は、スポーツだと言い張って、禁止を免(まぬが)れたと証言しているが、いささか怪しい。

本当の理由としては、つぎのものが挙げられるのではないかと想像している。

1)当時は、競技人口がきわめて少なかった。

2)もともと支那大陸から琉球王国に伝来し、改良を加えられたものが、本土に伝わったものなので、日本的なものだとは連合軍は考えなかった。

3)戦争中、アメリカ兵やイギリス兵は、柔道の技で投げられたり、剣道の応用である銃剣術で痛い目に遭(あ)わされた。弓道はというと、沖縄戦で、武器がなくなった日本兵によって手作りの弓矢で戦死したアメリカ兵がいる(異国の地で手作り弓矢で戦死するというのは、かわいそうでならない)。しかし、たぶん、空手で痛い目に遭ったアメリカ兵はいなかったのではないか?

4)昭和40年代に入るくらいまで、映画やドラマでは、キャバレーの用心棒(ようじんぼう)は、どういうわけか、空手使いであり、正義の味方は柔道家であったから、日本人は空手をいささか蔑(さげす)んでいたようである。(ただし、これは『空手バカ一代』の登場で、こうした意識が一変する。)

武術とは、元来、ひとりで数人を相手にできるものでなければならないが、空手のように、派手に動くのは武術たりえないはずである。目立ちすぎるからだ。

また、日本人は骨盤が後傾しているので、足を上げる空手や跆拳道(テコンドー)などには適していない。

2013年9月11日水曜日

大黒鼠の半兵衛が給水器を齧(かじ)った。

大黒鼠をほぼ毎晩、放し飼いにする。そうしたら、飼育籠(しいくかご)につけている給水器を半兵衛が齧(かじ)った。穴が空(あ)けば、そこから空気が入るので、給水器に入っている水が流れ出てしまう。使い物にならなくなる。

その翌日、新しく給水器を買った。

その晩、またもや、半兵衛が給水器を齧った。使い物にならなくなった。

またもや、その翌日、新しく給水器を買った。今度は、給水器にハンカチなどを巻きつけて、齧りにくくしてみた。

今のところは、大丈夫であるようだ。

それにしても、低くはない位置にあるプラスティック製の給水器を齧ろうとしたのか、不思議である。

2013年9月10日火曜日

「おもてなし」で画像検索すると、日本人の民族性がわかるようだ。

オリンピック招致のプレゼンテーションで滝川クリステルが「おもてなし」を強調していた。

「おもてなし」を耳にした外国の人はGoogleなんかで検索するだろうと思って、どんなイメージを獲得するのかを調べてみた。

「omotenasi」と訓令式ローマ字で検索すると忍者が出てきた。戦国時代の武将の画像が出てきた。外国の人には「おもてなし」の正体がわからなくなる。

「omotenashi」とヘボン式ローマ字で検索しても戦国時代の武将が出てくる。わけがわからんと思ったら、忍城(おしじょう)おもてなし甲冑隊(かっちゅうたい)だの、名古屋おもてなし武将隊だの、そういったものが出てくる。

外国の人からすると、「おもてなし」は謎の概念になっているのではないか?

ひらがなの「おもてなし」で検索すると、今度は食べ物の画像だらけになる。

そこで、つぎの有名な日本人ジョークを思い出した。

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日本人を怒らせる方法

各国の政治家が集まって「どうしたら日本を怒らせることができるか」について話し合った。

中国の政治家が言った。
「わが国は潜水艦で日本の領海を侵犯した。それでも日本は潜水艦を攻撃してこなかった」

韓国の政治家が言った。
「わが国は竹島を占領した。それでも日本は攻撃してこない」

ロシアの政治家が言った。
「わが国はもう長きに渡って北方の島々を占領している。それでも日本は攻撃してこない」

それらの話を黙って聞いていた北朝鮮の政治家が、笑いながら言った。
「そんなこと簡単ですよ。我々が核兵器を日本へ使いましょう。さすがの日本も怒るでしょう」

すると、アメリカの政治家が首を横に振りながらこう言った。
「無駄だね。それ、もうやったもの」
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これが元ネタなんだけど、それに日本人が続きをつけ加えた。

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どうしたら日本人を怒らせられるのか、各国の政治家は悩んだ。

「そういえば、愛知万博(あいちばんぱく)[=愛知万国博覧会(あいちばんこくはくらんかい)]では、弁当の持ち込みができないと、大騒ぎになって、持ち込みが許可されたな」

中国の政治家が言った。
「領海侵犯ではそれほど騒がないのに、毒入り餃子を輸出したときも信じられないくらいに騒いでいた」

「日本人は、食べ物以外では怒らないのか!?」
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「おもてなし」の第一義として、「おいしい食べ物でもてなす」であるのが、日本人らしくて、私は好きだけどね。

ミシュランに掲載されているレストラン・料亭がいちばん多い都市は、パリではなく、東京であるし、1粒1,050円のチョコレートを売っていたり、コース料理がひとり63,000円で2人でないと受け付けない店があるし(2人で126,000円で、1回の食事でインド人の平均年収を超える)、200ミリリットルで1,470円の醤油が売られていたりする。ほかにも枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がない。

それにしても、どういう経緯(いきさつ)から、日本人は食い意地のはった民族になったんだろうか?

2013年9月9日月曜日

「家紋」調査という宿題が小学校の4年生のときに出された。

小学生の4年生のときに、家紋を調(しら)べて、報告するという課題があった。当時は、どういう意図があるのかさえわからなかった。

うちは、現在でいうと、和歌山市から橋本市への川上船というものを江戸時代に運営しており、そのことによって、紀伊藩の北部の経済が繁栄した。その業績によって町人なのに士分(武士の身分)に取り立てられ、苗字帯刀を許され、丸に九枚笹(くまいざさ)の家紋も与えられた。

紀伊藩は、地元の経済に貢献すると、気楽に士分に取り立てる。私の中学校の同級生で、江戸時代なら士分になっていそうな人がいる。いや、もしかすると、元から士分なのかもしれないのだが、理容関係だとか、酒類販売だとか、生命保険だとか、そうした仕事で活躍している人たちがいる。

江戸時代の基準だと、他府県で活躍しても士分に取り立てられることはないようだが……。

それはともかく、江戸時代に町人と農民しかいなかった町だから、丸に九枚笹のような武家に多い家紋がある家はなかった。

こんな変な家紋はうちだけなのか、これは恥ずかしいと思った。

また、今から思えば、ある特定の地域に住む人たち特有の家紋というものがあった。

あの先生は、いったい、何を思って、「家紋」調査という宿題を出したのであろうか?


2013年9月8日日曜日

昔、好きだった人の名前を自分の子どもにつける事例

昔、好きだった人の名前を自分の子どもにつけるというのは、よくあることであるようだ。

執筆や翻訳も少しはしながら、学習塾・予備校を運営している。そういうことから、ときおり、問題の解き方を中学校や高等学校の同級生から質問されることがある。息子の名前を知るとびっくりすることがある。

漢字は違うけれども、読み方は◯◯くんの名前と同じというのに出くわすのだ。

2013年9月7日土曜日

日本が殖民地にならなかった理由(ちょっと真面目な戦国時代編)

第2次世界大戦直前で、殖民地(しょくみんち)となっていなかったのは大日本帝国とタイ王国だけであった。タイ王国は英国の殖民地とフランスの殖民地の間にある、いわゆる緩衝地帯(かんしょうちたい)であったから殖民地とはならなかったが、実質的には英国に支配されていたようである。

ここでは、戦国時代あたりに絞(しぼ)って、日本が殖民地にならなかった理由について述べる。

一般に資源がなかったからというのを中心に据(す)えて論ずる傾向にあるが、それは違う。

ミャンマー(昔のビルマ)は資源がなかったのに、殖民地にされている。資源がなかったので、資源を運び出す鉄道の敷設(ふせつ)を英国はしなかったし、そのほかのインフラストラクチャー(infrastructure:インフラ=社会基盤)が整えなかった。独立後、利用できる社会基盤がなかったから、ミャンマーは今でも最貧国のひとつなのである。

したがって、資源がなかったからというのは的外れである。しかも、実際には、金や銀の産出量はきわめて多かった。

では、なぜ、殖民地にされなかったのであろうか?

日本に派遣された宣教師たちは、まず、日本人の民度の高さを挙(あ)げている。これに似た例としては、パラグアイが挙げられる。パラグライの原住民であるインディオは民度が高く、進出したスペイン人は殖民地化できないと考えて、宥和政策(ゆうわせいさく)を採用した。その結果、パラグアイは、白人とインディオの混血がほとんどになった。一方、アルゼンチンは、原住民の民度が低いということで、大量虐殺(たいりょうぎゃくさつ)を行なった。人口の98%が白人であるのは、そういう事情による。

つぎに、日本は、当時、おそろしいまでの軍事大国であった。火縄銃が50万挺(てい)あったが、これは、当時の世界の火縄銃のおよそ半分を占めるものであった。今なら、世界の核兵器の半分を所有しているようなものであった。

また、豊臣秀吉による兵農分離の前の時点では、農民も戦(いくさ)に出ていた。武士と農民の区別がなかった。有名な武将でも夏の間には農作業をしていた例もある。

武田信玄が上杉謙信と合戦(かっせん)をする場合、稲刈(いねか)りを終えてから、戦(いくさ)を始め、田植(たう)えの時期が近づくと、休戦協定を結び、それぞれの領地に戻って行ったという例がある。

つまり、当時の成年男子のおよそ8割が軍人であり、兵士であったと言えた。

以上の観点からすると、他国にちょっかいを出されないようにするには、軍事大国になるのが最も効率的であると考えられなくもない。

日本が欧米の殖民地(しょくみんち)にならなかった理由について考えてみた。(お笑い編)

2013年9月6日金曜日

9月6日は悠仁親王殿下御生誕の日

悠仁親王殿下(ひさひとしんのうでんか)(皇位継承順位第3位)は、現在、お茶の水女子大学附属小学校1年生である。お茶の水女子大学附属中学校に通う生徒によれば、すこぶる評判がよいそうである。たいへん愛くるしい上に、礼儀正しく、きちんと挨拶(あいさつ)するからだという。

悠仁親王殿下入学後に、附属中学校に在籍する女子生徒が、悠仁親王殿下とは気づかないで、「あら、かわいい」と抱きしめたそうである。あとで、悠仁親王殿下と知って驚いたという。これにはちょっと笑ってしまった。

要人警護(ようじんけいご)の警察官であるSP(security police:セキュリティポリス)がいるだろうから、気づきそうなものだと思うのだけれども。

この女子生徒は、悠仁親王殿下が天皇に即位したら、「今上天皇陛下(きんじょうてんのうへいか)が小学1年生のときに、抱きしめたことがあるのよ」と言えるだろうから、いい思い出になるのだろうな。

たぶん、かわいい女子中学生だから、SPに制止されることはなかったんだろう。

ちなみに、私自身は若いころ、明治通りで当時の紀宮清子内親王殿下(のりのみやさやこないしんのうでんか)を見かけたことがある。歩道を歩いていると、向こうから内親王殿下とそっくりな女の子が歩いてくるなと思っていたら、本物だった。

本人の左右にひとりずつ御学友(ごがくゆう)[=同級生]が、その後ろにふたりの御学友がいた。

その集団の左右に1名ずつSPが、前方10mにSPがひとりと後方10mくらいのところにSPがふたりいて、さらには、車道をはさんで向こう側の歩道にも2名ほどSPがいた。トランシーバーを持っているSPがいて、全員の右胸のポケットから配線が出ていて、イヤホンをつけていたように記憶している。

しかも、SPたちはきわめて屈強(くっきょう)にして、高身長で、体格もよく、背広の上からも鍛(きた)え上げられた肉体をしているのがわかった。

「ここは天下の往来じゃあ!」と考えるわけもなく、小心者の私は、即座(そくざ)に、歩道のいちばん端(はし)に移動した。万が一、「あら、かわいい」と近づいていたら、たとえ、抱きしめようとしなくても、SPにえらい目に遭(あ)わされていただろう。

2013年9月5日木曜日

駆逐艦「初月」:『宇宙戦艦ヤマト2199』の突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」のモデルらしい。

初月(はつづき)とは、特に陰暦8月の新月のことである。そして今日がその日にあたる。もっとも、陰暦8月の三日月を指す場合もあるけれども……。

エンガノ沖海戦で、駆逐艦「初月」は、僚艦(りょうかん)2艦が逃げ切れるようにと、反転して、わずか1艦で、アメリカの16艦の艦隊に突っ込んで行くという単艦突撃を実施し、2時間、奮闘した末に沈没した。1対16の激闘だった。

小澤治三郎(おざわじさぶろう)中将率(ひき)いる第一機動艦隊が囮(おとり)となり、第38任務部隊を引きつけている間に、栗田健男(くりたたけお)中将率いる第二艦隊主力がレイテ湾に突撃するというものであった。捷一号作戦(しょういちごうさくせん)である。

捷一号作戦は、『宇宙戦艦ヤマト2199』の第1話「イスカンダルからの使者」に登場する「メ号作戦」の元ネタであろう。冥王星(めいおうせい)沖で地球艦隊がガミラス艦隊を引きつけている間に、イスカンダルからの使者を受け入れる作戦である。

その後、地球宇宙艦隊は壊滅状態になる。残るは旗艦「キリシマ」と突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」だけとなる。「ユキカゼ」は転舵反転(てんだはんてん)し、ガミラス艦隊に突入する。

捷一号作戦とメ号作戦との対照表を作るとつぎのようになる。

---
作戦名
捷一号作戦――メ号作戦

目的
第二艦隊主力のレイテ進撃――イスカンダルからの使者の受け入れ

陽動作戦の囮(おとり)
第一機動艦隊――地球宇宙艦隊

囮に騙(だま)されるもの
米海軍第38任務部隊――ガミラス艦隊

最後の単艦突撃
駆逐艦「初月」――突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」
---

なお、突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」の名前の由来は、大東亜戦争で活躍した駆逐艦「雪風」である。開戦から終戦まで戦い続けたのは、「雪風」と戦艦「長門(ながと)」の2艦だけだった。海上自衛隊の「はるかぜ」型護衛艦の2番艦は「ゆきかぜ」と名づけられ、後に海上自衛隊の旗艦を務めた。

以下、駆逐艦「初月」・突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」・駆逐艦「雪風」・護衛艦「ゆきかぜ」
















2013年9月4日水曜日

鉄道時計をズボンのポケットに入れたまま洗濯したら壊れた。とほほ。

鉄道時計というものがある。懐中時計の一種である。鉄道に関わる運転手や車掌のためのものである。視認性がよく、日付や曜日などの不要なものがついていない。防水にもなっていない。鉄道のためだけというストイックな姿勢がすごい。

隨分(ずいぶん)と昔に、セイコーの鉄道時計を買った。日本の鉄道とともに育ったものだ。日本の鉄道会社の標準装備品である。

風防素材にはカーブアクリルガラスを使用している。サファイアクリスタル=ガラスを使って高級感を出せばよいのと思ったが、鉄道時計は、万が一、事故になった場合にガラスの破片でさらなる傷を使用者に与えないようにと、アクリルガラスを使用しているという。また、ほかの素材よりも光の抜けがよく、軽くなるからでもあるらしい。

若いときのあるとき、突然、金属アレルギーになった。そこで、ナイロンのバンドの腕時計にしてみたが、今度は、オートバイを運転していると、腕とバンドの間に排気ガスの混じったものが付着し、皮膚がかぶれた。

そうした理由から、懐中時計を買うことにした。そして、鉄道オタクでも時計オタクでもないのに、気に入ったのが、セイコーの鉄道時計だった。

25年以上、愛用していた。

ところが、先日、酔っ払ったまま、洗濯したら、ズボンのポケットから鉄道時計を取り出すのを忘れ、一緒に洗濯してしまった。

それでも、動いていたので、暫(しばら)くすれば、中に入った水分が抜けるだろうから、大丈夫なんじゃないかなと考えたが、甘い見通しだった。

昨日の朝、針は動きを止(と)めた。

西武池袋線江古田駅の南口にある時計屋さんに持ち込んだ。時計屋さんは、いろいろと調べて、中の部品が錆びていると言った。

なんとか修理できませんかと訊(たず)ねたところ、中の機械が20年くらい前に替わったとのことで、修理は不可能だという。

新しく買うしかないのか。



2013年9月3日火曜日

先進技術実証機「心神」ATD-Xの先にあるもの

防衛省技術研究本部が三菱重工を主契約企業として開発しているステルス機「心神(しんしん)」の「心神」は、プロジェクト初期の仮の呼称であり、正式名称は先進技術実証機Advanced Technological Demonstrator-XATD-X)である。今でも、「心神」と呼ばれる場合が多い。

ところで、「心神」の「神」には「かみ」「こころ」の2つの意味がある。たとえば、「神経」は「こころのみち」という意味である。「こころ」の意味だとすると、「心眼(しんがん)」ならびに「神眼(しんがん)」を念頭(ねんとう)に置いた名づけだと思われる。目では見えないものを心の目で見るという意味が込められているのではないだろうか? 「神眼」は「かみのめ」ではなく、本来は「心眼」とほぼ同義(どうぎ)であったが、最近では、誤って把(とら)えられているようである。漢文教育が廃(すた)れている証左(しょうさ)であろう。

いくつかの戦闘機を比較した画像があった。すると、ATD-Xは、一般の戦闘機と較べて小さい。軍事的なことはよくわからないが、こんなに小さいのであれば、もしかすると、ヘリコプター型空母「ひゅうが」護衛艦にも搭載可能になるのではないかと思ったので、ちょっと調べてみた。

すると、先進技術実証機ATD-X「心神」の後で、さらに小型の航空機(本当はたぶん、戦闘機)を計画しているそうである。となると、ヘリコプター空母であるはずの護衛艦DDH-181「ひゅうが」は、全長198メールと軽空母の規模でしかないのに、一般の軽空母よりも艦載機を多く運べるコンパクトな空母として運用できるようになる。しかも、機動力にすぐれた空母になる。日本の技術なら、軽く改造できるだろう。


また、2015年3月就役(しゅうえき)予定のヘリコプター搭載型護衛艦22DDH「いずも」は全長248メートルで、ヘリコプター搭載型護衛艦とは名ばかりで、実際は、F35Bを運べる昇降エレベータがあり、運用できる。そこへ、先進技術実証機よりもコンパクトな戦闘機を製造すれば、F35Bを搭載する同規模の空母よりも、運用できる戦闘機の数は遥(はる)かに多くなるだろう。そもそも、ヘリコプターだけだったら、耐熱甲板(たいねつこうはん)にしているはずがない。


さらには、コンパクトな戦闘機の場合、小回りが効きそうである。


軽量化に徹した零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦と同じ設計思想が息(いき)づいている。


いずれにせよ、ルールの範囲内で最善を盡(つ)くすというのは、日本の伝統だ。

 



2013年9月2日月曜日

数学の図形問題に関する日本とアメリカ合衆国の違い

日本では教科書検定があるので、ある程度、統一性がある。一方、アメリカ合衆国では教科書検定に相当するものがないので、たまたまその教科書だけのことかもしれない可能性がある。

日本では、図形問題の練習問題や高校入試の問題では、問題を解くのに必要な情報だけを書き込んでいるのが大多数である。不必要な情報を書き込むことはめったにない。もっとも、文系中心の私立大学附属高校の入試問題では、数学の教員の作問レベルが低くて、変なことをする人はいなくもないが……。

たとえば、円に関する問題で、中心Oが描(えが)き込まれている場合には、中心Oを通る補助線を引くものである。一方、中心Oが描き込まれていない場合には、中心Oを利用することは、まず、ない。こうした知識があるだけで、相当に効率よく成績が向上する。

ところが、インターナショナル=スクールに通う生徒の教科書に掲載されている練習問題では、問題を解くのに、なんの関係のない情報がむやみに書き込まれている。その教科書では、不必要な情報に埋(うず)もれている中から、必要な情報を見つけなければならない。

一方、日本では、大したことのない情報の中から重要な情報を見つける能力を試すのは、英語の長文読解や国語の評論文などで行なう。

普遍的(ふへんてき)に思える数学でも、教育方法には、違いがあるのである。

↓以下の記事も、それなりに興味深いよ。
中学受験の算数や高校受験の数学の図形問題を実際に描いてみる場合に必要となるものさしの長さの大部分は23cmである。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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