麦茶だと、お湯を沸かさないといけない。冷水でも麦茶はこしらえられるが、時間がかかるし、作りおきをするには、今よりも、容器が必要だ。
そんなことから、8月に入ってから、カルピスをがぶがぶと飲んだ。毎日、2リットルは飲んでいた。そうしたところ、日に日にブクブクと肥(ふと)った。
小学5年生の男子生徒によると、1日ごとにガンガン肥っていくのは、なかなかのスペクタクルであったようだ。私はというと、さほど普段とは変わらぬ生活をしているつもりなのに、どうして、こんなにも肥(ふと)っていくのか、わからなかった。
カルピスが原因だった。
毎日、少なくとも、2リットルは飲んでいた。熱中症予防のためである。
カルピスのカロリーは、500mlあたり480kcalだ。2リットル飲むと、1920kcal、つまり、1日あたりの基礎代謝に相当するカロリーを摂取することになる。普段どおりの生活をしていて、カルピスを2リットル飲むと、だいたい2000キロカロリーが余分なものになる。その分、体重に反映したわけだ。
そんなことを話したところ、女子中学生・女子高校生が、「じゃあ、カルピスは毒なんですか?」と訊いてきた。
もちろん、成長期の子どもには毒ではないが、おっさんにとって、状況によっては(飲みすぎた場合には)、毒に近いものになるにすぎない。
でも、カルピスって、美味しいよね。