2010年7月11日日曜日

「たちあがれ、みんなの日本新党改革」と書いたら、票はどのように按分[=案分]されるのだろうか?

 以前、「無効票の第1位は『ドラえもん』だった。」という記事を書いたのだが、うちの小学生からは、今回の選挙では、ぜひとも「ドラえもん」と書いて欲しいという要望が出ている。
 まあ、確かに、あの4次元ポケットがあれば、日本が抱(かか)えている問題の相当な部分は解決しそうではあるな。
 そのやりとりにつづいて、たとえば、「山田太郎」と「鈴木一郎」の候補者がいる場合に、「山田一郎」と書いたら、その票は2分の1ずつ、「山田太郎」と「鈴木一郎」に分けられるということを話した。
 そうしたところ、ある小学生5年生の生徒が、

「たちあがれ、みんなの日本新党」と書いたら、どうなるんですか?

と訊(き)いてきた。
 うーん、「たちあがれ日本」「みんなの党」「日本新党」にそれぞれ3分の1ずつ、按分(あんぶん)[=案分]されるのだろうか?

 そこで、もっとむちゃくちゃなものは考えられないだろうかと検討してみた。

たちあがれ、みんなの日本国民創新党改革社会自由民主共産

 これだと、以下の政党に案分された票が入るような気がする。

たちあがれ日本
みんなの党
日本新党
国民新党
日本創新党
新党改革
社民党
自民党
日本共産党 

 政党のウェブサイトを見たのだが、社民党は、正式名称は「社会民主党」だと思っていたが、「社民党」しかない。
 自民党は、「比例代表は、自民党比例候補者名 または、自民党とお書きください」と選挙公報に載せ、ウェブサイトでも、「自民党」を使っていて、機関紙『自由民主』以外では、自由民主ということばは使っていない。
 社会民主党と書こうとした人が、「社民主党」と間違えた場合、民主党にも按分されてしまう可能性があって、それを防ぐために「社民党」で貫いているのではないだろうか? 「自民党」も同じこともかもしれない。「由民主党」としても、「自由」が「白由」と間違っているので、民主党にいくばくかの票が按分されるかもしれない。

 そうなると、「民主党」という政党名は、按分される票をできるかぎりこぞげとるための戦略だと考えられる。これって、ある意味では、相当に卑怯なやりかただろう。小沢一郎あたりの入れ智慧(いれぢえ)かな。
 真っ向から勝負しない連中って、あんまり信用できないんだけど。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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