2013年7月17日水曜日

松任谷由実の「ひこうき雲」は特攻隊を唄ったものではないかと思った。

スタジオ=ジブリの『風立ちぬ』が2013年7月20日土曜日に公開される。挿入歌(そうにゅうか)のひとつに、松任谷由実(まつとうやゆみ:荒井由実(あらいゆみ))の「ひこうき雲」がある。YouTubeで聞いていたら、これは特攻隊の唄(うた)ではないかと思った。歌詞は以下のとおり。

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「ひこうき雲」
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実
唄:松任谷由実(荒井由実)

白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇っていく
何も恐れない そして舞い上がる
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの
今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも若すぎた
ただ思うだけ ただしあわせ
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
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これは特攻隊の唄だろうと思って調べてみたところ、特攻隊の唄だとしているものもあれば、病(やまい)で夭折(ようせつ)した人を唄ったものだとか、あるいは、飛び降り自殺した人を唄ったものだとか、いろいろあった。鹿屋(かのや)航空基地にある史料館「海鷲(うみわし:かいしゅう)の航路」に足を運んだ当時の荒井由実が、反戦歌として作詞したという話もあった。宮崎駿(みやざきはやお)は高校生のときに左翼活動をしていたそうだから、特攻隊の唄とするのが妥当(だとう)であるような気がする。

追記:松任谷由実(まつとうやゆみ・発売当時の名義は荒井由実)はインタビューで、高校時代に夭折(ようせつ)した友人のことをモチーフにしたものだと答えていた。けれども、映画の流れからすると、どうしても特攻隊の唄にしか聞こえない。文脈が変われば違う唄に聞こえるのは、解釈の多様性を許すものであり、素晴らしい作品といえるので、これはこれでかまわないだろう。

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早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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