2014年6月6日金曜日

マン島TTレースのTT Zero Raceで、電動バイクがいつのまにか、むちゃくちゃ速くなっていた。

TEAM無限の「神電=参(しんでん=さん)」が二酸化炭素排出量ゼロの車輌(しゃりょう)で競うTT Zero(なぜか、日本語の記事ではTT Zero Challengeという表記が見られる。そういう名称だったときがあるのだろうか?)で優勝していた。そのオンボード=カメラの動画がYouTubeにあった。むちゃくちゃ速いぞ。なお、TTというのは、「ツーリスト=トロフィーTourist Trophy」のことだよ。



TT Zero初の20分を切るタイム19分17.3秒であった。平均時速117.366マイル(平均時速188.88km)だ。ラムゼイ=ヘアピンRamsey hairpinあたりでは、ラップ=タイムが時速206kmを超えそうなくらいだった。


ところで、「神電」とはthe Japanese God of Electricity(日本語の電気の神様)という意味だと英文の記事で説明しているものがあった。

しかし、「様」は「(ふうじん)」だし、「(かみなり)の様」は「(らいじん)」なのだから、「気の様」は「神電」ではなく、「神(でんじん)」でなければ、おかしい。

「神電(しんでん)」の由来は、本当のところは、帝国海軍が開発していた局地戦闘機「震電(しんでん)」ではないだろうか?

震電は、B29迎撃(げいげき)のために開発されていたが、試作機の段階で終戦を迎(むか)えた。正式名称は、十八試局地戦闘機震電である。「十八試」というのは、「海軍の18番目の作機」という意味である。

震電の特徴は、プロペラが後ろにあり、機体前部に小さな翼があることである。それまでの戦闘機とは逆のデザインなのである。

二酸化炭素を排出しない電動バイクである「神電=参」と、プロペラと主翼の位置が従来の戦闘機の逆である「震電」とは、ともに、それまでになかった技術を高い水準で確立しようとしている点で、共通している。

しかも、震電は「超空(ちょうくう)の要塞(ようさい)Superfortress」と呼ばれたB29の迎撃を主(しゅ)たる目的として試作されたものであるから、高性能電動バイクを開発することを、同じように困難な課題だと見做(みな)していると考えられなくもない。

神電には、震電に由来(ゆらい)する部分が多少なりともあるにちがいない。

しかしながら、そのことを正直に話すとヨーロッパのコーカソイド(白人)たちに、「日本人の中には、今でも、第2次世界大戦のときのことを根(ね)に持っている者がいるようだ」と思われかねないので、TEAM無限などの関係者は、隠(かく)しているのだろう。

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早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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