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2014年6月24日火曜日

「弓杖」の読み方

弓杖は「ゆんづえ」と読む。

音読みで「きゅうじょう」と読んでしまいそうだけど。

弓杖とは、杖術(じょうじゅつ)において、折れた弓を鞭状(むちじょう)に作り替えて杖(じょう)として用いる場合のものをいう。

2013年11月1日金曜日

『えんぴつで奥の細道』というものの存在を知って……

『えんぴつで奥の細道』という書籍(しょせき)の存在を知った。

高名な書家が『奥の細道』の文章を書いたものを、薄く印刷してあって、それをなぞり書きするというものである。

シリーズ累計で150万部を売り上げたという。1冊1,000円とすると、出版社の取り分はそのうちの50%、つまり500円である。すると、500円×150万部=7億5千万円となる。

うーん。

『えんぴつで奥の細道』の最初の単行本がポプラ社から出版されたのは2006年1月1日である。

それに先立って、『書き込み式「般若心経」練習帳』が成美堂出版から2005年8月26日に出版されている。「般若心経」は真言宗やいくつかの宗派で重視されるものの、写経そのものは、それほどメジャーではない。

しかしながら、『えんぴつで奥の細道』はヒットしたようである。その結果、『奥の細道』以外の有名古典でも、なぞり書きシリーズを刊行し、累計150万部となった。

ところで、当校でもなぞり書きのプリントは10年以上も前から、作成していた。

最初は、小学生の漢字の書き取りの練習として作成した。

漢字が苦手な男子生徒は、手本を見ながら、そのとおりに書くことができない。止め・撥(は)ね・点をきちんと見て取ることができない。それで、なぞり書きプリントを作成したのである。

まもなく、中学生や高校生に向けて、古典のなぞり書きプリントも作成するようになった。学習にかかる負担・時間が減るのだ。『小倉百人一首』のなぞり書きプリントも作成しているが、これも刊行されていた。

また、国語の小説などでも、なぞり書きプリントを作成すると、軽い自閉症の子どもの成績も上がる。

ところが、そんなものが一般向けの商品になるとは思いもしなかった。

『奥の細道』程度の作品であれば、研究レベルとなると話は別だが、表面的な意味だけを汲(く)み取って読む分には、古文の文法を学びさえすれば、註釈を見ながら、独力で読めるようなものなので、『えんぴつで奥の細道』のようなものが商品として成立するとは思いもしなかったのである。

ちなみに私は高校1年生のときに『奥の細道』は原文で読んだ。

それにしても、私にはこういうものがヒットしたというのが信じられない。一般の日本人は、それほどまでに教養がないのであろうか?

それにしても、『えんぴつで奥の細道』を仕掛けた編集者は、じつに大したもんだ。私はそれ以前に、なぞり書きプリントを作成していたけれども、学習用以外で商品になるとは思いもしなかったもの。



2013年7月3日水曜日

「皇居」のことを戦前は「宮城」と呼んでいたのは知っていたが、読み方を今まで間違えていた。

戦前、「皇居」のことは「宮城」と呼ばれていたことは知っていた。しかし、今まで、読み方を間違えていた。

「みやぎ」と読むのだと思っていた。ところが、「宮城」の厳密(げんみつ)な定義(ていぎ)を調べようと、ウェブで検索(けんさく)してみたところ、「きゅうじょう」が正しい読み方だった。

よくよく考えると、「宮城県(みやぎけん)」があるのだから、もしも「皇居」を意味する「宮城」が「みやぎ」と読むのだとすれば、そんな畏(おそ)れ多いことを宮城県がするわけがない。そこに考えが至(いた)らなかったわけだ。

このような読み間違いをなくすために、ふりがなをつけたほうがよいような気がする。

最近、新聞が売れなくなったのは、インターネットの存在だけでなく、戦後、ふりがなを廃止したこともあるのではないだろうか? 実際、新聞が読めない人は少なくない。

中学受験をする小学生の場合、読めない漢字が10個あると、前後関係から意味を推測(すいそく)することを諦(あきら)める場合が多い。読めない漢字が3個くらいだと、なんとなく、文脈(ぶんみゃく=前後関係)から意味を推測することができる。

今なら、コンピュータで編輯(へんしゅう)するのであれば、ふりがなは容易(ようい)につけられる。ふりがなをつけることで、日本人の知的水準は相当に上がるだろう。

2013年6月1日土曜日

ベレー帽をかぶった写真しかない手塚治虫と藤子・F・不二雄は、禿(はげ)だったのではないか?

 手塚治虫と藤子・F・不二雄の写真は、ベレー帽をかぶったものしかない。

 はやり、このふたりは、禿(はげ)ていたのだろうか?

 関係ないけれども、「禿(はげ)」という漢字が存在することを知ると、小学生は、どういうわけか、異常に興奮する。





2013年5月20日月曜日

「屠(ほふ)る」の読み方は、理屈にあっていない。

「屠る」は「殺す」の意味だが、その読み方は一般に「ほふる」とされる。これだけが、なぜか、正仮名遣(せいかなづか)い[=歴史的仮名遣い]のままである。

 もしも「ほふる」であれば、「ふ」は「う」となる。「ほうる」となり、発音自体は「ホール」になる。

「屠る」は「ほうる」でなければならないはずだが、どういうわけか、これだけは「ほふる」のままなのである。

 理由は、思いっきり端折(はしょ)ると、こんなところだろう。

 大東亜戦争終戦後、現代仮名遣いが導入されたが、漢字制限も受けた。当用漢字表である。のちに、当用漢字表は、漢字が少なすぎるということで常用漢字表に変更した。

 漢字の制限があるので、「屠る」は使えなくなっていた。音読みの場合の熟語でも、「屠殺(とさつ)」は、「と殺」と表記されるようになっていた。

「屠」の訓読みに接することなく、ずいぶんと長い期間が経(た)ったわけだ。

 一方、辞書編纂者(じしょへんさんしゃ)も、使われないことばということもあって、「屠る」を「ほふる」として掲載したままだった。

 近年になって、少ない漢字だけでは印象に残ることが難しくなって、「屠る」を使うようになったが、このことばを採用する側にしても、普段から使っていることばではないので、辞書の記述を鵜呑(うの)みにする。

 こうしたことから、「屠る」は「ほふる」と読むのが定着した。

 しかしながら、なぜ、歴史的仮名遣いのまま読むのか、いさかか疑問に感じる。



自己紹介

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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