2013年1月20日日曜日

宇宙戦艦ヤマト2199のガミラス軍がドイツ軍と大日本帝国陸海軍みたいだということについて

『宇宙戦艦ヤマト2199』(初代のリメイク)を見ていると、ガミラス軍が、第2次世界大戦のドイツ軍と大日本帝国軍を足したもののようになっていると感じた。

まず、登場人物である。デスラーはヒトラーHitlerに由来する。ドメル将軍はロンメルRommel将軍だ。シュルツ大佐はカール-ロタール=シュルツKarl-Rothar Schulzがモデルかもしれない。カール-ロタール=シュルツは、第2次世界大戦のイタリア戦線でモンテ=カッシーノMonte Cassinoの戦いに参加している。その戦いでは、アメリカ合衆国陸軍史上最強の部隊とされる日系アメリカ人から構成される第442連隊が活躍している。

メ号作戦において、旗艦(きかん)「きりしま」が無事、地球に戻れるようにと、宇宙突撃艦(うちゅうとつげきかん)「ゆきかぜ」は敵の真っ只中(まっただなか)に突入していく。単艦突撃(たんかんとつげき)である。

これのモデルは、大東亜戦争のときの駆逐艦「初月(はつげつ)」であろう。1944年10月23日から25日のレイテ沖海戦でのことである。味方の残存艦艇(ざんぞんかんてい)が逃げおおせられるようにと、単艦突撃(たんかんとつげき)を敢行(かんこう)した。

1対16の闘(たたか)いとなった。

1時間以上にわたって、「初月(はつげつ)」は闘い続けた。艦長以下290名が戦死し、生存した乗員は8名だけだった。

これが「ゆきかぜ」のモデルなんだろう。

さて、ガミラス軍の行動も、意外と、大東亜戦争の日本軍のような行動をする。

「勝利か、しからずんば死か」とガミラスでは言われているが、これは日本の「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかし)めを受けず」の焼き直しである。

左翼ならびに極左の人たちが「宇宙戦艦ヤマト2199」を批判しないのが不思議なくらいであるが、資金を提供してくれるところの命令どおりにしか活動しないから、資金提供がなければなにもしないのであろう。

第2章第6話では、宇宙戦艦ヤマトが冥王星基地を(めいおうせいきち)を攻撃したときに、最後にはガミラス軍には2隻の艦艇(かんてい)しか残らなかったが、そのうちのヴァル=ヤルトラーが指揮する艦艇(かんてい)は、急遽(きゅうきょ)、反転し、単艦突撃をおこない、シュルツ大佐の艦艇が逃げられるようにした。「初月(はつげつ)」と同じだ。

第3章第8話では、シュルツ大佐の艦艇が特攻を試み、玉砕(ぎょくさい)している。全員が2階級特進になり、遺族は名誉ガミラス市民となった。

第3章第10話も、ガミラス軍も宇宙戦艦ヤマトも、互いに日本的な行動をする。

宇宙戦艦ヤマトがワープ航法をおこなった際に、異次元断層に迷い込む。

同じく異次元断層で漂流しているガミラス艦が交信を求めてきた。

波動砲によって異次元断層に開口部(かいこうぶ)を作り出すことは、ヤマトにはできる。ところが、波動砲は厖大(ぼうだい)なエネルギーを必要とするので、発射後は暫(しばら)く、航行不能に陥(おちい)るので、自力では脱出できない。

一方、ガミラス艦には、波動砲に匹敵(ひってき)する兵器がない。

そこでガミラス側は、ヤマトが波動砲で異次元断層に開口部を作り、その後、ガミラス艦がヤマトを曳航(えいこう)して両艦が脱出するという提案を出す。

しかし、もしもガミラス側が約束を守らなければ、どうなるか? ヤマトの沖田艦長は「相手を信じることだ」「これは男と男の約束だ」と言う。

そして、波動砲を発射して開口部を作り、ガミラス艦はヤマトを曳航するが、1等ガミラス人の親衛隊大尉(しんえいたいたいい)が、曳航用牽引(けんいん)ビームの接続を断ち切る。2等ガミラス人である艦長は、約束を破ることを許さず、艦長の部下が親衛隊大尉を射殺する。1等ガミラス人の血は紫色だった。

卑怯(ひきょう)なガミラス人も登場する。

第3章第10話では、銀河方面作戦司令長官グレムト=ゲールは、撤退命令(てったいめいれい)を出さずに、自(みずか)らが乗艦する旗艦を戦線から離脱させている。部下に諫(いさ)められると「死にたいのか、貴様(きさま)」と言った。

 実際のところ、大日本帝国陸軍の関西出身者で構成される部隊は、命令違反となろうが、ところかまわず、退却してばかりいるのが少なくなかった。そんなことをすれば、通常は銃殺刑になるところが、律儀(りちぎ)に全部を銃殺刑にすると、軍が成り立たなくなるので、かなりの場合、精神病ということで処理していた。

大東亜戦争中の勝手な退却でいちばん有名なところでは、つぎのものが挙(あ)げられる。インパール作戦Battle of Imphal(ウ号作戦Operation U-Go)の佐藤幸徳の第31師団は独断退却(どくだんたいきゃく)をおこない、第15師団が壊滅(かいめつ)した。第15師団からすれば、大迷惑としか言いようがない。

また、同じく第3章第10話では、ヤマトを攻撃するのに、邪魔(じゃま)だとして、味方のガミラス艦に砲撃(ほうげき)を加えて、撃沈(げきちん)させている。

帝国海軍の場合は、意図的なものではないが、こんなのがある。

九三式酸素魚雷(きゅうさんしきさんそぎょらい)の射程距離(しゃていきょり)は最大で40kmだった。1942年3月1日、バタビア沖海戦で、アメリカ合衆国海軍の重巡洋艦(じゅうじゅんようかん)を狙(ねら)った6本の九三式酸素魚雷が目標を逸(そ)れ、遥か彼方(はるかかなた)を航行中の味方輸送船団に到達し、轟沈(ごうちん)1隻(せき)、沈没1隻、大破(たいは)3隻となった。笑ってしまうわな。

*以下の記事もそれなりにおもしろいと思うよ。

もしも「宇宙戦艦ヤマト2199」のガミラス星人のモデルが◯◯だったら……

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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