2010年6月16日水曜日

「はやぶさ」の意義について

「はやぶさ」が地球に帰還して、カプセル以外は燃え尽きた。
 事業仕分けで予算を減らされたJAXA(宇宙航空研究開発機構)だが、JAXAは口にしていないけれども、今回の偉業が、テクノロジーだけでなく、日本の国力にどのような関係があるのかを考えてみたい。
 まず、小惑星は重力が小さい。月ですら、地球の6分の1の重力である。小惑星くらいに小さいと、重力はすこぶる小さい。そこから脱出するのに必要なエネルギーがすこぶる小さい。
 小惑星に宇宙船などを送り、資源を回収して、再び、地球の近くに戻るのに必要なエネルギーはきわめて小さいことになる。そのまま、地上に資源を送り込むのはコストの面でたいへんなことになるだろうが、軌道エレベータつきの静止衛星があれば、その静止衛星に資源を運び、軌道エレベータで地球に運ぶだけでよいだろう。
 小惑星の中に、レアメタル(rare metal 稀少金属)の塊(かたまり)のようなものがあれば、どうだろうか?
「はやぶさ」の成功によって、現時点で、近いうちに小惑星から稀少金属を採取できるようになるのは日本だけだし、軌道エレベータなどが実用化されれば、一挙に日本は資源超大国になる。宇宙から稀少金属を採掘するのだから。
 もちろん、欧米の大国は、日本が宇宙資源超大国になることを阻止するため、いろいろと難癖をつけてくるだろう。
 となると、南極条約と同じように、宇宙条約を欧米の大国は提唱して、小惑星の資源を日本には独占させないようにするだろう。
 そこで、日本は、従来の各国の工業力を基準に、小惑星から獲得した稀少金属などを、その工業力に応じて分配するようにすると、ある程度の理解は得られるであろう。人口に応じて分配すると、なんだかよくわからない国が得をすることになる。このあたりは、博愛主義や友愛はやめて、欧米の大国基準に合わせるのが、日本の国力増強に役立つだろう。この場合、日本は採取手数料を上乗せして、分配すればよいだろう。
「はやぶさ」の成果は、日本が宇宙資源超大国になる礎(いしずえ)なのである。
 民主党政権はこのレベルの深謀遠慮(しんぼうえんりょ)すらできなかったらしく、事業仕分けで3000万円に予算を削った。
 そんな政治家たちにもわかるように、イオン=エンジンの売り込みを図り、3年間で20億円の売り上げを目指すとNECが発表した。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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