2010年6月9日水曜日

リーマン=ブラザーズ=ショック(Lehman Brothers Shock)後の高校進学

 2008年9月にリーマン=ブラザーズが破綻(はたん)したので、世界的な金融危機が生じた。その結果、ある所得層は私立高校への進学を避け、東京では都立高校進学へと大幅にシフトした。その結果、2009年度・2010年度の高校入試では、従来ならばワンランク上の私立高校に進学していたような階層が、こぞって都立高校に進学した。授業料の廉(やす)い都立高校に確実に進学するために、従来では考えられないくらいにランクを落とした例も少なくないようだ。
 リーマン=ブラザーズ=ショック以前と以後とでは、同じ都立高校とはいえ、生徒の水準が大幅に変わった。
 端的にいえば、現時点での3年生は学力水準が低く、1年生・2年生は、3年生と較べて高い。
 もちろん、上位の高校と下位の高校では、それほどの開きはないが、そこそこのレベル、偏差値でいえば、50から60あたりの高校は、学力差が大きくなったようだ。
「3年生は変ですよ」「なんかちがうんですよね」という発言が見られるそうだ。

 リーマン=ブラザーズ=ショック直後の入試では、たとえば、成蹊高校は志願者数を減らした。この高校は「武蔵野の慶應」と呼ばれることがあるのだが、不況となると、志願者が激減した。
 もっとも、本家(?)である慶應義塾高校は、競争率が極度に下がったわけではないらしい。このあたりは、さすがは慶應義塾だな。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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