2010年6月6日日曜日

ラブラブ二人乗り

 夫婦喧嘩の多い家庭で育つと、子どもというものは、その潜在的な能力を発揮できずになり、素質に較べて勉強できなくなる。そんなことを話した。
「そうはいっても、仲がよすぎるのも考えものです」
 女子高校生が言った。
 結婚後15年以上経っているのに、これほどまでに仲がよいのは、信じられないと常々思っていて、とりわけ、外食する際、たとえば、近所の寿司屋なんかにでも行こうということになると、自分は自分の自転車に乗って店に向かうのだが、そのとき、両親が、自転車でラブラブ二人乗りをするので困るという。「いやだなあ」と思うそうだ。
 ほかの女子生徒に両親のラブラブ二人乗りについてどう思うか訊ねてみたところ、高校生の意見は、好ましくないというものであった。40歳を超えて、ラブラブ二人乗りはないでしょうという意見もあった。
 このあたりについては、仲がよすぎると、両親ではなく、男女に見えるということから、好ましからざるものと感じるのだろう。
 しかし、子どもの教育に関しては、両親の仲が悪いよりは、仲がよいほうがよい。
 「ラブラブ二人乗り」ということばはおもしろい。初めて耳にすることばなのに、なんとなく意味がわかったような気になる。けれども、何をして、どんなふるまいをすれば、ラブラブ二人乗りになるのか、想像できない。私には不思議な感じのすることばだ。
 私自身、自転車の二人乗りは経験がなく、オートバイならあるけれども、事故に遭ったり、転倒したりしたときに備えるので、どうしたって、「ガチンコ二人乗り」にならざるをえない。
 ほかに、このことばを使う人がいるのかと思って、Googleで、そのままの文字列の検索例しか出てこないように、引用符で括(くく)って、"ラブラブ二人乗り"で検索してみたところ、このことばを使っている人が少なからずいた。
 それにしても、ラブラブ二人乗りであったとしても、自転車の二人乗りは道路交通法で禁じられていて、2万円以下の罰金または科料なんだよな。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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