以前のことだが、生徒に年齢を訊ねた。
「16歳と22か月」との答えが返ってきた。
そういうのは、普通、「もうすぐ18歳です」と答えるもんじゃないかと思ったが、一瞬、沈黙してしまった。すると、当人はそのまま続けて、こう言った。
「私は永遠に16歳なんです」
うーん、じゃあ、26歳になったら、「16歳と120か月です」と答えるのだろうか? あるいはまた、67歳8か月のときには「16歳と500か月です」と答えるのだろうか?
大きな疑問は、どうして16歳にこだわるのかということである。義務教育を終えた翌年というところにポイントがあるのかもしれないと思ったが、はっきりしない。
私は小さな子ども相手には、ときどき、冗談で、「猫でいえば4歳くらいで、メダカでいえば生まれてから240日目くらい」と言ってから、実年齢を答えることがある。しかし、あくまでも笑わせるためにそう言っているのであって、本気では言っていないのだが。
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