まず、ブログのタイトルについてだが、「日乗」とは「日記・記録」のことである。ブログのタイトルに「日乗」を入れている例は少なからずある。「日乗」が入った書籍の題名としては、『断腸亭日乗』が有名。これは小説家・永井荷風の日記だ。大正6年から昭和34年まで記されているので、そのころの東京がどういうふうなものであったかを知るのによい資料である。関東大震災や東京大空襲のことも書かれてある。
副題のようなものとして、l'homme révoltéとしてあるが、これは「反抗的人間」と一般に訳されるフランス語で、もともとはアルベール=カミュAlbert Camusの著作L'Homme révoltéから採ったものだ。
アルベール=カミュの作品で最も有名なのは『異邦人』L'Étrangerであり、これは第2次世界大戦後、現在まででフランスで最大の発行部数を誇っている。しかし、フランス人がそれほど『異邦人』が好きというわけではなく、じつのところ、中学や高校の授業で扱ったり、課題図書に指定されたりするからというのが理由である。日本でいえば、毎年8月の文庫本の売り上げが最高である作品が、夏目漱石の『こゝろ』であるのと事情は似ている。
ハンドルネームを掃除機庵主人としたのは、つぎの理由による。掃除機496和訳道場で、お笑いネタのつもりで、HAL496での指導方法を「掃除機496方式」と名づけてしまったから、その勢いで「掃除機」を使おうと考えた。また、風流な感じがする、ちょっと年寄りくさいハンドルネームにしたかったということもある。そういうことから、掃除機庵主人とした。それ以上は、あまり深くは考えていない。
0 件のコメント:
コメントを投稿