2009年7月13日月曜日

大学病院にいくと、4月には新人看護師の、7月には新人研修医(外科)の練習台になる可能性が高い。

 私の血管は、一般的な人よりもずいぶんと太く、血液検査のための採血には理想的なものだそうだ。
 千葉大学看護学部を卒業、ついで同大学院研究科看護学専攻を修了した高校の後輩と歩いていると、あるとき、すっと腕を摑(つか)まれ、どきっとしていると「これは、理想的な腕だわ。これ以上に採血のしやすい腕は見たことがない」と言われた。勘違いするから、急に腕は摑むなと思いつつも、「採血しやすい腕」といわれても、あまり実感はなかった。
 ところが、大学病院でお世話になることが多く、病院によっては「採血室」のあるところもあるわけだが、自分が行くと、いつもいつも、その中でいちばん若い看護師が採血を担当することが多い。採血しやすい腕・血管で経験を積ませるということらしい。
 4月の場合だと、国家試験に合格したばかりの看護師が待ち受けている。採血されるときには、必ず、ベテラン看護師が、合格したばかりの新人看護師を私の担当にしてしまう。
 思いっきり緊張している新人看護師だと、こっちも緊張してしまう。
註:看護師の国家試験の発表が4月に行なわれていた時期には、5月に練習台にされた。今は、3月下旬に合格発表があるので、4月に練習台にされる。

 こうした話をしたところ、ある人から、7月に痔の手術を受けるのも、同様のリスクがあるそうだ。
 ところで、「痔」は、国語審議会の指示に従えば「じ」と振り仮名をふるべきなのだが、ひさや大黒堂という痔の薬の専門店の広告のおかげで、痔のルビは「ぢ」だと根拠もなく信じている人が少なくないようだ。
 それはともかく、医師国家試験に合格したばかりの研修医は、まず、先輩医師の診療・治療を見て、さまざまなことを学習する。3か月くらい経つと、そろそろ、実際に手術をしてみないかということになる。このとき、外科手術の中でも比較的簡単な部類に入る痔の手術を任せられるという。

 ということで、大学病院で、4月には、新人看護師の採血の練習台にされ、7月に痔の手術を受けると、新人研修医の初めての外科手術の練習台にされる確率が高いということになる。
 痔になっても、自分は大学病院で手術を7月に受けることはすまいと決意したのであるが、デスクワークが長いわりには、きわめて痔になりにくい体質らしく、この知識は、今までも、そしてこれからも役に立つことはなさそうである。
 採血の練習台については、ちょっと痛いだけだから、最近は気にならなくなっている。

 

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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