2013年11月11日月曜日

「サマンサタバサ」というブランド名に感心した。

「サマンサタバサ」というブランド名はよく考えられている。

「サマンサ」と「タバサ」といえば、『奥様は魔女』の登場人物である。サマンサSamanthaは魔女の奥様で、タバサThavasa(原作の英語版ではTabitha)はその娘である。

ある年齢層、『奥様は魔女』Bewitchedをリアル=タイムで観ていた世代以上になると、若い女性向けのブランドであっても、一度耳にすれば、すぐに憶(おぼ)える。そして、孫に、サマンサタバサの商品をせがまれたら、さほどの抵抗なしに買ってやるだろう。このあたりの戦略はうまい。

つぎに、商標登録の権利を避けることができる。

商標登録ビジネスというものがあり、将来的にこういう名前を使う企業があるだろうということで、とりあえず、商標登録をしておき、その名称を使用したい企業がいれば、それなりの金銭を受け取って、登録しておいた商標を販売するのである。

ドクター中松こと中松義郎(なかまつよしろう)は、発明家と称しているが、実際には発明はほとんどしておらず、主たる収入は、商標登録ビジネスによるものであるそうだ。

「サマンサ」で衣料関係の商標登録をしておいて、「サマンサ」ブランドを立ち上げようとする者がいれば、大金を請求する。やくざよりも質(たち)が悪い。

ところが、「サマンサタバサ」のように、2つの名前をひとつにすると、事前に商標登録をしている可能性はすこぶる低い。

うまいことを考えたものだ。


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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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