2014年1月14日火曜日

遊星と惑星

英語のplanet、フランス語のplanète、ドイツ語のPlanet(ドイツ語では普通名詞も大文字で始まる)などの訳語として、「惑星」と「遊星」があった。

「惑星」は東京大学が、「遊星」は京都大学が、こう訳せばよいのではないかと考えた。

30数年前の世界史の教科書などでは、記憶が曖昧(あいまい)なのだが、「ケプラーの遊星の三法則」とされていた。しかし、最近では、「ケプラーの惑星の三法則」や「ケプラーの三法則」となっている。

「惑星」という訳語が「遊星」よりも圧倒的に優れていたとは思えない。

高等学校などの教科書は東京大学の教授が執筆する。すると、東京大学の教授たちが使う訳語が一般的なものとなる。

なぜ、そういうことになるか。日本の出版社の大半は東京にあるので、東京大学の教授に執筆依頼が集中するからである。

この点で、あれほどのノーベル賞学者を輩出(はいしゅつ)している京都大学は損をしているようである。

ところで、『宇宙戦艦ヤマト』ならびに『宇宙戦艦ヤマト2199』で「遊星爆弾」というものが登場するが、「遊星」は本来planetなのだから、あれはおかしい。「隕石爆弾(いんせきばくだん)」などとすべきであろう。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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