2009年6月2日火曜日

甲子園を狙うレベルの野球部の部員に定期試験で負けた一般生の気持ち

 当校には、過去5年間に甲子園に1度出場した高校(偏差値60台後半)の野球部員がいる。
 甲子園を狙うレベルの野球部の練習時間は、長いところだと、朝の練習(いわゆる朝練(あされん))や昼休みの筋力トレーニングなども入れると、毎日7時間から8時間だ。そんなに練習するのは、むしろ、効率が悪いのではないかと心配になってしまうのだが。ここの高校の野球部の練習時間は、これよりも少し短いくらいだ。
 野球部は試験期間中も練習をする。
 練習で疲れるので、頑張っても、1日あたり1時間半から2時間くらいしか勉強できない。週に何日かは寝てしまってまったく勉強できない。
 そんな状態だが、先日の定期試験の英語では86点だった。平均点は64点だった。
 彼は、自分の成績を自ら話すことはないが、訊(き)かれれば答えていた。
 試験前に相当勉強したのに、平均点前後と成績が芳(かんば)しくない生徒が数人、彼に英語の得点を訊(たず)ねたそうだ。
 訊ねた連中は、よもや、試験前でもあれほど練習している野球部員には成績で負けることはないと踏(ふ)んでいたのであろう。
 ところが、結果は、惨敗(ざんぱい)。
 こうした場合の反応はつぎの類型にわかれるそうだ。

その1
冷静を装(よそお)いつつ「へえ、すごいね」と言って、そのまま、立ち去るが、顔面から血の気が失(う)せている。
その2
「えっ」と言ったっきり、真夜中の国道に飛び出し、自動車のヘッドライトに目が眩(くら)んだ狸(たぬき)のように数秒間、立ち竦(すく)む。顔が引き攣(つ)っている。

 彼のクラスには、「おめえ、すげえな。あれだけ練習していて、そんな点数がとれるなんて!」と好意的な感想を漏(も)らしたやつはいなかったそうだ。
 それにしても、甲子園を狙うレベルの野球部の部員に勉強で負けたとなれば、勉学意欲は100%、ふっ飛んでしまうんだろうなあ。

 で、その彼は、別の高校で甲子園を狙うレベルの野球部の主将で、毎日、3時間勉強している人物がいるのを知って、「そいつはバケモノだ」と驚いていた。毎日、8時間近く、練習して、その上で、3時間も勉強ができるというのは、相当な体力がないとできないだろうな。こういう人物が正しい勉強法で勉学に邁進(まいしん)すれば、東京大学も簡単なんだろうな。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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