2013年7月30日火曜日

ドクター中松の「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」について

ドクター中松こと中松義郎(なかまつよしろう)が、アパグループの第4回の社会人部門の優秀賞となる論文を認(したた)めている。「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実~」である。

第1回最優秀賞誠志賞を受けたのが、元・航空幕僚長であった田母神俊雄(たもがみとしお)で、その論文「日本は侵略国家であったのか」ゆえに退官することとなった。

それはともかく、「『日本は負けていない』~超経験者しか知らない史実」は、やたらと伝聞情報が多く、信頼性に欠けるが、それなりにおもしろい。おもしろいけれども、信頼できない。

アパグループの論文は、論文の書き方の作法を守っていないものが多いような気がする。エッセイにすぎないものが多い。田母神論文を読んだときには、内容の是非(ぜひ)はともかくとして、防衛大学校では正しい論文の書き方をしなくてもいいのだろうかと思ったくらいである。中松義郎の論文を読んだときにも、東京帝国大学ではこのような書き方でも大丈夫だったのだろうかと疑問に思った。

伝聞情報ばかりの論文[=エッセイ]であるのに、それを水増しした書籍が出版された。買ってまでして読む気はしないなあ。ネタとしてはおもしろそうだけど。


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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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