2013年9月3日火曜日

先進技術実証機「心神」ATD-Xの先にあるもの

防衛省奇術研究本部が三菱重工を主契約企業として開発しているステルス機「心神(しんしん)」の「心神」は、プロジェクト初期の仮の呼称であり、正式名称は先進技術実証機Advanced Technological Demonstrator-XATD-X)である。今でも、「心神」と呼ばれる場合が多い。

ところで、「心神」の「神」には「かみ」「こころ」の2つの意味がある。たとえば、「神経」は「こころのみち」という意味である。「こころ」の意味だとすると、「心眼(しんがん)」ならびに「神眼(しんがん)」を念頭(ねんとう)に置いた名づけだと思われる。目では見えないものを心の目で見るという意味が込められているのではないだろうか? 「神眼」は「かみのめ」ではなく、本来は「心眼」とほぼ同義(どうぎ)であったが、最近では、誤って把(とら)えられているようである。漢文教育が廃(すた)れている証左(しょうさ)であろう。

いくつかの戦闘機を比較した画像があった。すると、ATD-Xは、一般の戦闘機と較べて小さい。軍事的なことはよくわからないが、こんなに小さいのであれば、もしかすると、ヘリコプター型空母「ひゅうが」護衛艦にも搭載可能になるのではないかと思ったので、ちょっと調べてみた。

すると、先進技術実証機ATD-X「心神」の後で、さらに小型の航空機(本当はたぶん、戦闘機)を計画しているそうである。となると、ヘリコプター空母であるはずの護衛艦DDH-181「ひゅうが」は、全長198メールと軽空母の規模でしかないのに、一般の軽空母よりも艦載機を多く運べるコンパクトな空母として運用できるようになる。しかも、機動力にすぐれた空母になる。日本の技術なら、軽く改造できるだろう。


また、2015年3月就役(しゅうえき)予定のヘリコプター搭載型護衛艦22DDH「いずも」は全長248メートルで、ヘリコプター搭載型護衛艦とは名ばかりで、実際は、F35Bを運べる昇降エレベータがあり、運用できる。そこへ、先進技術実証機よりもコンパクトな戦闘機を製造すれば、F35Bを搭載する同規模の空母よりも、運用できる戦闘機の数は遥(はる)かに多くなるだろう。そもそも、ヘリコプターだけだったら、耐熱甲板(たいねつこうはん)にしているはずがない。


さらには、コンパクトな戦闘機の場合、小回りが効きそうである。


軽量化に徹した零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦と同じ設計思想が息(いき)づいている。


いずれにせよ、ルールの範囲内で最善を盡(つ)くすというのは、日本の伝統だ。

 



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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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