2013年9月26日木曜日

「原書購読」と「外書購読」

大学では、「原書購読(げんしょこうどく)」あるいは「外書購読(がいしょこうどく)」(「外国書購読」ともいう)の授業がある。どちらを用語を使うかで、ある程度の傾向があるようだ(例外はある)。

「原書購読」を用いる大学は、ドイツ人の書いた書物であれば、ドイツ語で、フランス人の書いた書物であれば、フランス語で読む傾向が強いようだ。

一方、「外書購読」「外国書購読」を用いる大学は、英語の書物しか読まなかったり、たとえば、第2次世界大戦前のドイツの経済状況を学ぶあたり、なぜか、ドイツ語の文献は読まず、英国人が著(あらわ)した研究書を英語で読んでいたりする。また、ドイツ哲学のヘーゲルについて学ぶのに、英国人がしたためた英語の解説書を読んでいたりもする。

とにかく、ドイツ文学科やフランス文学科でなければ、英語しか読まない大学であることが多いような気がする。

「外書購読」「外国書購読」を使っている大学は、「原書購読」を使っている大学よりも格下である場合が多いようである。

とはいえ、外国語の文献をほとんど読まない大学も多いし、ある大学の理系学部では、いまさら英語を真面目に勉強しても、ものにはならないからと、第2外国語がないばかりか、中学3年生の英語の教科書よりもやさしい教材を使い、英語にかかる負担を減らし、できるかぎり資格をとって、県内の優良中小企業に就職しやすくするという戦略をとっているところもある。

また、「大学卒業」にさえなればよいという人が進学する大学では、英語の最初の授業で辞書の引き方を指導するところさえある。ある意味、すごいな。

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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