2013年3月21日木曜日
1粒350円のチョコレートを女子生徒に配ったら、おもしろかったぞ。
その中で、こんなことを書いた。
昨年までは無料で当校のプリントを添付ファイルとして配布していた。すると、頗(すこぶ)る成績が向上した子どもの親(の一部)が、バレンタインデーに高級チョコレートを贈(おく)ってきた。お中元やお歳暮もあった。
贈られてきたチョコレートは生徒にあげたり、親御さんに横流ししたりした。
「毎年、毎年、1年間で食べたいちばんおいしいチョコレートが掃除機先生からのものだと悲しい」という生徒が何人かいた。
ところが、学習プリントの添付ファイルでの無料配布をやめたから、今年は高級チョコレートが届かないと思うと言ったところ、女子中学生を中心に「学習用プリントの無料配布を再開しろ」運動が起こった。なんだか、質(たち)の悪い労働組合みたいだ。
そういうことから、1粒350円のチョコレートを自腹(じばら)で買った。
目黒区自由が丘にあるモンサンクレールMont St. Clairのボンボン=ショコラbonbon chocolatだ。レザベイユLes Abeillesで販売しているおふらんす産の蜂蜜(はちみつ)の入ったものだ。
「『この1年間で食べたいちばんおいしいチョコレートが掃除機先生からのものだと悲しい』と、昨年、一昨年と、そう言った生徒が何人かいたので、今日は、嫌がらせで、1粒350円のチョコレートをみんなに配るぞ。この1年で、食べたチョコレートでいちばんおいしいチョコレートが、こんなおっさんから貰(もら)ったものだと、悲しくなるだろう」と私は言った。
色めき立った。
「すごい。1粒で、明治のミルクチョコ、3.5枚分じゃん」
「『うまい棒』35本分だと考えたほうがいいわ」
どういうわけか、当校の周辺では、「うまい棒」換算(かんさん)でものを考える子どもが少なくない。
「この嫌がらせ、甘んじて受け入れようぞ……あ、おいしーぃ」
この生徒は、変な時代小説かなにかを読んでいるにちがいない。
女子高校生のひとりは、携帯電話で写真を撮って、「モンサンクレールの1粒350円のチョコを食べた」とTwitter(ツイッターというマイクロ=ブログ)に書き込んでいた。
まあ、なんだか、ノリノリなのであった。
その後、どんなふうにおいしかったのかをことばで説明するように求めたところ、初めての味なので説明できないという意味のことを小学生や中学生が言った。
富裕層の女子高校生になると、いくぶん詳しく説明できるようになる。富裕層であっても、一般的には、小学生・中学生は贅沢(ぜいたく)をさせてもらえないので、高級チョコレートを語るのは難しいようだ。
ロッテのガーナチョコレートのように砂糖が60%というものとはちがって、高級チョコレートは、賞味期限が短い。10日くらいのものがある。
ある生徒が欠席したので、賞味期限の関係で、その生徒の分を、ちょうどお迎えに来たお母様に差し上げたところ、ピエール=マルコリーニPierre Malcoliniというチョコレート職人Chocolatierのチョコレートとの比較で、そのボンボンショコラの味の解説をしてもらった。ピエール=マルコリーニのチョコレートは、私も、たまたま、昨年、貰(もら)い物を食べていたので、少しはわかった気がした。
また、生徒には言っていないのだけれども、1粒1050円(税込み)のチョコレートをお世話になった人に差し上げたのだけれども、同じような感想を耳にした。
なんでも、ヨーロッパのチョコレート職人は、たとえば、シャンパンなどによって、どーんとアクセントをつけるが、日本人のチョコレート職人は、素材のよさを限界まで研(と)ぎ澄(す)まして、それらを組み合わせたものを作るそうである。
チョコレートというヨーロッパ由来(ゆらい)の食べ物をも、日本人の優秀な職人は完璧(かんぺき)に「日本化」させているらしい。工業製品などではよくあることだけど、チョコレートでもそういうことをしているというのを見聞(けんぶん)すると、日本って、本当におもしろい国だし、その国に生まれたことがうれしい。
まあ、結局のところ、私は食べていないから、細かいところの実感はないのだけど。男性でチョコレートに執着(しゅうちゃく)するのは、たぶん、あんまりいないんじゃないかな。
うちの生徒たちは、おもしろいぞ。1粒350円のチョコレートを食べた後、こんなふうだった。
「また、嫌がらせをよろしくお願いしまーす」
オメーら、ハモりながら言ってんじゃねーよ。
2013年3月16日土曜日
ステルス=マーティングの営業電話があった。
ステルス=マーケティングstealth marketingとは、消費者に宣伝とは気づかれずに宣伝することである。
ステルスは、名詞だと「密やかなやり方・こっそりした行為」などの意味である。ステルス戦闘機といえば、レーダーに映りにくい戦闘機のことであり、戦闘機によっては、小さな昆虫くらいにしか映らない。
marketing(マーケティング)はひとことでは訳しづらいことばである。辞書から引用すると「製品やサービスの市場調査・開拓を行ない、販売に到(いた)るまでの一連のプロセスを指す。宣伝広告などによる市場の開拓・価格決定・パッケージデザインの選定なども含まれる」とのことである。
英語ではほかに、undercover marketing(秘密のマーケティング)、marketing buzz(マーケティングするためのざわめき)、roach baiting(ゴキブリを誘惑すること)などともいう。
昨日、ステルス=マーケティングの営業電話があった。
その会社と契約しているブロガー(blogger=ブログを書く人)が14,500人以上いて、その会社に申し込めば、ブログでさりげなく「御社の宣伝をブログでする」という。
「そんな犯罪まがいの卑怯(ひきょう)なことができるか!」と私は答えた。
すると、「犯罪!?」と甚(いた)く気にして、「『あの会社はいいらしい』と『らしい』をつけるので、卑怯でもなければ、嘘(うそ)になりません」という。
まるで子どもの言い訳(わけ)だな。精神性(メンタリティ)が私とは根本(こんぽん)からちがうようだ。
それはともかく、「らしい」「そうだ」などと逃げ道を拵(こしら)えた表現の場合、その会社が仕掛(しか)けたステルス=マーケティングである可能性が高いということだけはわかった。それに、「らしい」「そうだ」があれば、広告効果はさほど期待できないだろう。
こんな仕事をしていて、恥(は)ずかしくないのだろうか?
日本の新聞社やテレビ局は、広告費に大金をかける企業の不祥事(ふしょうじ)は取り挙(あ)げず、広告費をかけない企業の不祥事は、大々的(だいだいてき)に叩(たた)いたり、あるいは、この記事を書いて欲しくなければ、これこれの金額分の広告をうちの新聞に出せと恐喝(きょうかつ)したりするそうだから、それよりはマシかもしれないけれど。
2013年3月13日水曜日
若手のアニメはなんでも貶(けな)す富野由悠季が、なぜ、『おおかみこどもの雨と雪』を絶讚したのだろうか?
ところが、『おおかみこどもの雨と雪』だけは絶讚(ぜっさん)した。
富野由悠季は「『おおかみこどもの雨と雪』の衝撃」というコメントを公表した。そのコメントは以下のとおり。「刮目(かつもく)」以外のふりがなはこちらでつけた。
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「おおかみこどもの雨と雪」の衝撃 富野由悠季
富野由悠季が絶讚(ぜっさん)しているということを耳にして、どんな物語なのかと興味を抱いて、まずは文庫本を買って、読んでみた。
私個人の感想としては、隠喩(いんゆ=メタファーmetaphor)としての「おおかみおとこ」は、「獣臭い」という藤井草平の台詞(せりふ)から、日本のマイノリティにひとつである被差別なんとかの「あれ」だなと思い、弟の「雨」がおおかみとして生きると決意し、一方で姉の「雪」が人間として生きると決めたのは、折衷案(せっちゅうあん)はなく、いずれかを選択するほかないという意味だと思った。つまり、被差別なんとか民(みん)として生きるか、それともそのことを隠(かく)し続けて生きるか、どちらしかないということだと考えた。
つまり、今の日本では禁忌(きんき=タブーtaboo)とされることを隠喩(いんゆ)という形で描いたことを高く評価したのかもしれない。
ということで、富野由悠季が『おおかみこどもの雨と雪』を絶讚した理由にはつぎの2つが考えられる。
1) 子育てに失敗したと思っていたが、子どもがおおかみとして生きる道を選んでも、人間として生きる道を選んでも、どちらも肯定(こうてい)しているのを目にして、心が救われた。
2) 日本の禁忌(きんき)に、隠喩(いんゆ)とはいえ、踏み込んだことに感心した。
富野由悠季が感動した理由は、この2つのうちのどちらかだろう。
なお、富野由悠季に子どもがいるかどうかさえ、現時点では知らない。この記事を公開してから、調べよう。
追記その2:コメントが寄せられた。私はアニメ=ヲタクではないので、知らなかったが、富野由悠季は、原恵一という人の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』は『千と千尋の神隠し』よりもアカデミー賞に相応(ふさわ)しいと絶讚しているそうである。また、「ちゃんと頑張っている」程度の発言もあるそうだ。また、姉は劇団を退団して、現在、海外で暮らしているという。すると、おおかみとして山で生きることを決意した「雨」がおおかみの姿のままで母の説得を振り切り、山の頂で遠吠えをしたときに、母の「花」は「元気で……しっかり生きて」と叫ぶところが、富野由悠季の琴線(きんせん)に触れたのかもしれないなあ。
2013年3月7日木曜日
新聞にチラシを12年ぶりに入れてみたが、どうも、販売部数が嘘臭い。
12年前には業者に丸投げして、印刷から、新聞販売店へのチラシの輸送までを依頼した。
ウェブで、格安の印刷業者を見つけたので、これなら安く済むと思って、印刷を頼んだ。
A4版片面モノクロ3万枚で、25,260円だった。
12年前には丸投げしたから、新聞への折り込みチラシについては、まったく知識がなかった。
チラシは、ひとつの販売店、仮(か)りに、大手新聞社のA社の販売店とすると、その販売店に◯◯店や△△店で撒(ま)いてもらうチラシも持って行くと、各戸(かっこ)に配達するべき新聞を運んでくる業者が、ついでに、チラシを◯◯店や△△店に運んでくれるのだが、そのことを知らなかった。
それで、1店ごとに電話で問い合わせ、販売部数を訊(たず)ね、自転車で運んだ。
ある店舗では、「千百……あ、いや、千二百です」と言われ、1,200枚のチラシを持って行ったら、チラシ1,000枚分だけの料金を求められた。電話で問い合わせたときの1,200枚はどういうことなんだ!?
近所の新聞販売店の従業員に訊(たず)ねてみた。
販売部数は3,200部って言ってましたけど、本当は3,050部くらいじゃないんですか、と。
そのときの答えは「うちの(新聞への折り込み広告を入れる)機械は古いから」というものだった。
機械が古いから、チラシが曲がったりして、チラシを必ずしもすべてを適切に入れることができないということらしい。しかし、入れられるチラシの数だけ料金を請求すべきであって、多めに請求するのはおかしいと思うのだが、新聞のチラシというのはそういうものらしい。
2013年3月6日水曜日
高級品を身に纏(まと)ってバイトしたら、オーナーの服装なども高級品に変わっていった話
彼の家は富裕層(ふゆうそう)に属(ぞく)する。だから、お金に困っているわけではないが、なんとなく経験してみたいと思って、西武池袋線の、とある駅前にあるコンビニエンス=ストアで、週2回、午前中に3時間ほど、アルバイトを始めた。
オーナーの服装や靴を見ると、ユニクロUNIQLOを着ていたり、なんとなく安物を身に着(つ)けていたりしていた上に、運動靴はダンロップの4,000円程度のものだった。
因(ちな)みに、ダンロップやブリジストンの3,000円から4,000円のカジュアル=シューズやスポーツ=シューズは、費用性能比(ひようせいのうひcost performance)にすぐれるので、運送業の人たちに愛好者が多い。
客の数が多く、通常のコンビニエンス=ストアではレジが2つしかないところ、その店には3つもあり、しかも客の行列ができる店なのに、オーナの恰好(かっこう)から、あんまり儲(もう)かっていないのかもしれないと考えた。
「仕事がしやすく、疲れにくいように、ジーンズに運動靴で来てください」と彼はオーナーに言われた。
周囲にあわせた身(み)なりで行ったほうがよいだろうとは思ったものの、高級品しか持っていないので、仕方なく、5万円のジーンズを穿(は)き、定価3万円ちょいのニュー=バランスNew Balanceのシューズを履(は)いて行った。シャツもベルトも腕時計も、すべて高級品だった。
若い男性のアルバイトには、グランジ=ファッションgrunge fashion(ぼろ屑(くず)ファッション)が多いなと思ったが、ファッションではなく、単にお金がないだけだと気づいたのは、隨分(ずいぶん)と時間が経(た)ってからだった。彼には「お金がない」というのがわからなかったのだ。
アルバイトを始めてから、オーナーの服装が変化した。高級品を身につけるようになった。
なんでも、こういうことらしい。
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オーナーは、小汚(こぎたな)い恰好(かっこう)をしているアルバイト店員に気を遣(つか)って、安物を身に着(つ)けていた。
ところが、大学生が高級品を身に纏(まと)っていても、だれも気がつかなかった。アルバイト店員たちは貧乏なので、安物と高級品の区別がつかなかったのだ。
それに気づいたオーナーは気兼(きが)ねなく、好きな靴・好きな服を身に着(つ)けるようになり、その学生アルバイトに感謝の意(い)を示したそうである。
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オーナーが穿(は)いているチノ=パンツはノー=ブランドだが、明らかに生地(きじ)が高級品で、釦(ぼたん)ホールも手縫(てぬ)いだというのが見て取れるものだった。
それで、彼は「いい生地(きじ)ですね。仕立て屋さんに作らせたようですけど、合計で、いくらかかりました?」と訊(たず)ねた。
「ん? ……言わないよ」
そんなふうなのに、オーナーに年収を訊いたら、500万円くらいだという。そのことに彼は疑問を抱(いだ)いていた。
私の答えはつぎのようなものであった。
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伝統的に日本的価値観では、金を稼(かせ)ぐことは恥ずかしいことであり、本当に稼いでいる人は、なんらかの形で少なくなるようにして答える。
あそこの店舗は、好立地(こうりっち)で、駅前であり、住宅地もあるし、同時に企業も多い。
住宅地があるということは、駅から自宅に帰る夜の買い物客が多いということである。企業が多いということは、昼に弁当を買いに来る客も多いということである。
少なく見積(みつ)もっても、年収1,500万円はいくはずである。2,000万円を超えていてもおかしくない。
その場合、税金対策で、ほかの家族、奥さんや、存命なら母親・父親の給料として計上し、自分の分を少なくする。
その上で、税金や年金などを引いたあとの残りの金額を答える。
これが伝統的日本人の行動パターンである。
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なお、逆のパターンもあって、たとえば、フリー=ライターなどは、すべて「コミコミ」の年収を答えたがる。年収を訊(たず)ねると、「大台(おおだい:年収1,000万円)にちょっと足りない」と答えたりするが、取材費まで入れた金額を答えていたりする。「大台=1,000万円」という時点で貧乏臭いな。
2013年3月5日火曜日
当校の隣にミニ防災井戸ができた。
2013年3月4日月曜日
「痛快ウキウキ通り」の動画にコメントをしたら、複数の女性からメールが届いた。
こんな歌詞の歌だ。特に気に入っているところだけを引用する。
♪プラダの靴が欲しいの。
そんな君の願いを叶(かな)えるため、
マフラーを巻いて、街へ出て、
恥ずかしながらもウキウキ通りを行ったり来たり。
喜びをほかのだれかとわかりあう。
それだけがこの世の中を熱くする!
遅れてごめん! 残念無念(ざんねんむねん)!
長い長いアラビアン=ナイト。
ほんの一夜の物語を行こう!
お願いはひとつ。笑顔で応(こた)えてと!
……。それに見合うぼくでありたい!
痺(しび)れっぱなしの掌(てのひら)!
鼻水出りゃ、擦(こす)りながら!
痛快に降る雪の中、歩いてく!
1年遅れでプラダの靴をクリスマスの贈り物にしたわけだ。この歌の男性は、「痛快に降る雪の中、歩いてく」とあるように、自動車が買えないくらいの所得水準である。そういう男が好きな女のために無理をしているということだ。
歌詞の中に「クラクション鳴らして車が走ってく」というのがあり、なんとなく、ここから、貧乏学生が彼女のためにプラダの靴を買うために交通整理の警備員(けいびいん)のアルバイトをしているという、謂わば裏設定(うらせってい)もあるのではないかと感じる。
結局、プラダの靴を買うのに、1年近くを要している。プラダのパンプスだと2万5千円くらいからあるけれども、クリスマスの頃だと、ロング=ブーツだろうから、20万円近くかかる。
ま、それだけ、無理をして彼女のリクエストに応(こた)えているらしいことはわかる。
コメント欄には、こんなことを書き込んだ。尚(なお)、コメントを書き込んだ動画は既(すで)に削除されていて、上に貼りつけたのは、同じ動画だけれども、別物(べつもの)である。
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これまで、ティファニーTiffany & Coの2万円台の銀のネックレスしかせがまれたことがない。
プラダPRADAの靴をせがまれるようになりたい。
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すると、YouTubeで「グッド!」を押す人が何人かいた。プラダの靴をせがんでもプレゼントしてくれない男性とつきあっている女性が押したのではないかと考えた。
Twitterにアカウントを拵(こしら)えているが、これは、他人のツイートを読むためだけのものであって、私自身はツイートしていない。頻繁にツイートしていて、自分の考えをできるかぎり多くの他人に伝えたいと思っている人が、フォローワーになることはあっても、当人がツイートしていないのに、フォローワーになることは、まず、ない。ところが、上記のコメントをして暫(しばら)くすると、本人もツイートしていないのに、フォローワーになる女性が出現した。
ハンドル=ネームは2つしか使っていないので、YouTubeにコメントしたときのハンドル=ネームで検索すれば、ツイッターTwitterやブログやプロフィールに辿(たど)りつける。
すると学習塾・予備校の代表だとわかる。しかも、その男が「プラダの靴をせがまれるようになりたい」と言っている。うちは貧乏塾(びんぼうじゅく)で、「代表」といっても、「決裁権(けっさいけん)がある」という程度の意味でしかないのに、勘違(かんちが)いした女性が少なくなかったらしい。
「ブログを読んで、掃除機庵主人さんの人柄(ひとがら)に惹(ひ)かれました。一度、どこかでお会いしませんか?」
そんなメールが届くようになった。「人柄に惹かれた」と言われても、テレビで放送されると袋叩(ふくろだた)きの目に遭(あ)いそうな内容もあるのだから、妙(みょう)な気がする。
そのメール=アドレスには所謂(いわゆる)迷惑メールが届いていなかったから、迷惑メールではなく、真面目(まじめ)なメールなんだろうけど、やっぱり、ちょっと気味(きみ)が悪い。
うちの生徒たちに見せたところ、「婚期(こんき)を逃(のが)したおばさんばかりじゃないか」という意見が多数を占(し)めた。
私もそう思ったので、どのメールにも返信はしなかった。
私はイギリス英語を勉強しすぎたせいで、紹介されていない人物とは気楽に接触(せっしょく)できなくなっているような気がする。
2013年3月3日日曜日
自分が設置した店(インスタント=ストア)からAmazonに入って買い物をしたら、自分に紹介料が入っていた。
当校では教材で稼(かせ)ぐことはしていないから、1,000円で仕入れた教材(価格の表示がない)を2,000円で生徒に販売するということはしていない。
乾式複写Xerox copy/photocopyで済(す)ませるか、市販の教材で済ませるかしている。大半(たいはん)は乾式複写で済ませている。最近はあまり使っていないが、塾用教材の場合でも、実費である。
池袋や中野を経由して通学する生徒の場合は自分で買ってもらうか、Amazonで買ってもらうかしている。Amazonで購入する場合は、「掃除機庵主人のお店」から購入してもらっている。その場合、現時点では、紹介料が価格の3.5%、こちらに入ってくる。
このブログの下のlinksにリンクが貼ってあるけれども、ここにもリンクを貼っておこう。
掃除機庵主人のお店
以前に、「掃除機庵主人のお店」からAmazonに入り、その後、買い物をしたところ、自分の買い物なのに紹介料が入っていた。
ちゃんとサイン=インしているのに、インスタント=ストアを設置した本人に紹介料が入るのは、なんと間抜けなシステムなんだと驚いた。
自分の買い物(主にコピー用紙とインク)で紹介料が入るとはいえ、やはり、人として卑怯(ひきょう)な生き方をしてはいけない、「義(ぎ)」に悖(もと)ることはしてはいけないと、自分のインスタント=ストアからAmazonには入らないことにした。
ところが、後日、紹介料を確認したところ、自分の買ったもので、紹介料が入っているものと、入っていないものとがあった。
念のために、註文履歴(ちゅうもんりれき)から註文した日付を調べ、インスタント=ストアの註文レポートで、たとえば、2013年2月12日から2013年の2月13日の註文を調べたりしてみた。やはり、自分が註文したものだった。
記憶を辿(たど)ると、どうやら、生徒に「掃除機庵主人のお店」について説明した日のものにのみ、紹介料が入っているようだった。インスタント=ストアを、一旦(いったん)、開くと、それを閉じてから、改めてAmazonを開いても、インスタント=ストアからやって来た顧客と認識するようだ。
それにしても、インスタント=ストアを設置した者に、本人の買い物に紹介料が入るはおかしいと感じるので、改善するようにと、Amazonに連絡しようと考えたが、アカウント=サービスに一瞥(いちべつ)を加えたところ、「梱包についてのご意見を送る」しかなかった。
うーん、となると、自分の買い物で自分に紹介料が入らないようにするには、インスタント=ストアを開かないうちに買い物をするか、あるいは、インスタント=ストアを開いたら、買い物をする度(たび)にパソコンを再起動しなければならないということになるようだ。ちょっと、面倒だな。
よい子は、わざとこんなことをやってはいけないよ。
2013年2月27日水曜日
成人式の数日後に高学歴限定で小学校の同窓会を行なった人々が近所にいた。
成人式後に、同じ小学校出身者で2次会を行なった。懐かしくて、楽しかったそうである。
その生徒(当校には大学生の生徒もいる)に、後日、メールが届いた。
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今度(このたび)、◯◯小学校出身者で、中高一貫校に進学して、東京六大学や旧帝国大学や旧国立大学1期校(実質的に、東京工業大学・一橋大学のみ)に通う者に限定した呑(の)み会を開くので、参加願いたい。
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公立中学校・都立高等学校に進学して、高校を中退したり、その時点で働いている人や、なんだかわからない大学に通っている人がいたりすると、気を遣(つか)わざるをえず、のびのびと話ができないから、高学歴限定の呑(の)み会を催(もよお)すことにしたのだという。
中高一貫の私立に通って、それなりに難関の大学に進学している者だと、世帯収入なども近いので、服装などにかける金額に大きな隔(へだ)たりもない。
将来の職業について語る場合も、似たレベルの大学だと、気楽に話ができる。しかし、逆立ちしたって総合商社に採用されるわけがない人の前で、総合商社に採用されるようにと、こんな努力をしているなんてことは話せない。
また、帝京大学や日本大学生産工学部の英語の授業は中学3年生以下のレベルらしいなんてことも言えない。
さて、高学歴限定の小学校の同窓会に参加したうちの生徒によれば、変に気を遣(つか)わなくてよかったので、ものすごく楽しかったという。
この話を当校の中学生・高校生にしたところ、強い不快感を示した生徒と、そりゃあ、そうだろうなと納得した生徒とのふたつに別れた。
また、慶應義塾大学法学部出身の知り合いにこの話をしたところ、「そんなことをしたら、俺(おれ)の場合、ひとりぼっちの同窓会になってしまう」と言った。
2013年2月26日火曜日
ラルフ=ローレンを8割引きで買う方法
まず、直営店には行かない。
足を運ぶべきは、百貨店やデパートである。百貨店やデパートが独自にコーナーを作って扱っている場合は、買い取り制である。
買い取り制ということは、シーズンが終われば、とりわけ、そのシーズンにだけ販売した商品は、最悪の場合、廃棄(はいき)する。
つぎに、セールのときに行く。もともと、3割引きや4割引きになっているのは、とにかく、廃棄処分(はいきしょぶん)にするよりは売り切りたいと相手が考えているからである。
3つ目に、3万円から5万円のジーンズを穿(は)いていく。これは、もしもラルフ=ローレンのチノ=パンツを気に入れば、「気楽に定価で購入するリピーターになる可能性が高い」というメッセージになる。スニーカーも2万円以上のものを履(は)いていく。ラルフ=ローレンの品揃(しなぞろ)えにあるものと同じ商品は、ラルフ=ローレンのポロPOLOよりもちょっぴり高いものを身に着けていく。その場合、ファッションに強い拘(こだわ)りはなさそうな恰好(かっこう)にする。
4つ目に、フロアーの責任者らしき年配の店員に話しかける。権限のある店員でなければ、更(さら)なる値引きは決められないからである。
交渉(こうしょう)はつぎのような具合(ぐあ)いである。
フロアの責任者らしき年配の店員を見つけ、話しかける。
「あのぉ、この歳になって、いつまでもジーンズにスニーカーという恰好(かっこう)というのもなんなので、チノパンを試しに穿(は)いてみたくて、買いにきたんですが……」
すると店員は、こちらの服装を見て、瞬時に、ラルフ=ローレンの商品を躊躇(ためら)いなく購入できる所得水準であるということを見てとる。そして、チノ=パンツを穿(は)けば、ジーンズよりも楽なので、おっさんなら、ほぼ確実にリピーターになるに違いないと判断する。しかも、デザインなどに対する拘(こだわ)りもなさそうであるから、今シーズンの不人気商品を廉(やす)く売って、穿(は)き心地(ごこち)だけを経験してもらおうと考える。
ついで、価格を訊(たず)ねる。すると、高級ジーンズを穿(は)いているおっさんに、ラルフ=ローレンのチノ=パンツを気に入ってもらおうと、最初から「6割引き」あたりを提示する。
そこで、「えっ、チノパンて、(6割引きでも)そんなにするんですか?」と言ってみる。3万円から5万円のジーンズを穿(は)いている奴が、どの口でそんなことを言うんやと、ほっぺたを抓(つね)りたくなるところだ。しかしながら、これは、ファッションに拘(こだわ)りや強い興味がなく、チノ=パンツの相場を知らないということになり、気に入れば、繰り返し購入するタイプであろうというメッセージになる。
すると商品のよさがわかれば、強烈なリピーターになるにちがいないと考え、かつ、買い取り品ゆえに売れなければシーズン終了後に廃棄するのだからと、さらなる値引きを提示(ていじ)する。その結果、7割引きから8割引きになる。
チノ=パンツ購入後に、ポロ=シャツなどを検討し、迷っているふうを装(よそお)う。その場合、不人気色のものを手に取る。白と下品な色は人気がない。
すると、件(くだん)の店員が寄ってきて、6割引きでよいと申し出る。
そして、こうしたことを、百貨店・デパートでセールの日に繰り返す。だから、ラルフ=ローレンは定価で買ったことがない。
ユニクロUNIQLOを定価で買う人は本当に金持ちだ。私は13,650円のラルフ=ローレンのチノ=パンツを2,730円で買っているのに、ユニクロ=ユーザーは、2,990円のチノ=パンツを2,990円という高額で買っているのだから。
以上の話を知ったうちの生徒たちは、ラルフ=ローレンを定価で買うのが馬鹿らしくなるそうで、もともとは生徒のラルフ=ローレンの着用率の高い塾だったのに、ラルフ=ローレンよりもワンランク上の服が増えてきたような気がする。
不人気なシーズン商品や不人気色を身に着けていると、珍しものを着ているということから、お洒落(しゃれ)さんだと勘違(かんちが)いされることがある。ちょっと困ったことだ。
2013年2月25日月曜日
ペントハウスに住んでいる生徒がいる。
話を聞いているうちに、「それって、もしかして、ペントハウス?」と訊(き)いてみたところ、その生徒はペントハウスということばを知らなかった。
「ペントハウスということばは知っていたが、本当に住んでいる人は君が初めてだ」とか、「(ペントハウスで暮らすことは)アメリカ合衆国では、人生の成功者の象徴として扱われる場合がある」だの、そんなことを言って、ちょっぴり興奮していたら、「ペントハウスって、何ですか?」と訊(たず)ねた生徒がいた。
そこで、マンションの屋上に建てられた1軒家風(いっけんやふう)に見える豪華な住居のことで……と説明しながら、Googleの画像検索を使って写真を見せて、イメージを摑(つか)んでもらおうと思った。
こうした場合、私は基本的に英語で検索する。そのほうが多くの画像が得られるからである。
しまった。
『プレイボーイ』PLAYBOYに対抗する男性誌に『ペントハウス』PENTHOUSEという月刊誌があるのを忘れていた。
お色気画像(いろけがぞう)がわんさか出てきた。すぐにタブtabを閉じたのでちゃんと見ていないが、セーフサーチSafeSearchのお蔭(かげ)で、お下劣画像(げれつがぞう)はなかったようだ。
つぎに、グーグル=マップGoogle Mapsのアメリカの地図を航空写真に変更して、ペントハウスを探した。
ところで、日本では、ペントハウスはあまり見かけない。
地域によって建築物の高さの制限がある。ペントハウスを拵(こしら)えると、場合によっては2階分の高さを要するので、ペントハウスの価格をきわめて高くしなければならない。すると、売りづらくなる。利益を最大にするのは、普通の分譲マンションにしたほうがよいのだろう。
また、ほかの生徒からつぎのような発言があった。「ペントハウスってことばは知らなかったから、うちって庶民(しょみん)だったんだと思った」
アメリカの文学・映画・ドラマに親しんでいない日本人なら、知らないのが普通だろうと答えておいた。
2013年2月19日火曜日
こういう仕事には就きたくないというのをうちの生徒たちに訊いてみたら、すごい回答があった。
まず、それほど不思議ではない回答。
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大手都市銀行を含めた金貸し一般。ものづくりをしないで、金を貸すだけで儲けているから。
単純作業をひたすら繰り返すだけの仕事。気が狂いそうになりそうだから。
接客業一般。同級生でいちばん性格の悪い奴も客になるかもしれないと思うと、怖くてできないから。
商社勤務。烏賊(イカ)・蛸(タコ)の取り扱いを担当して30年という例があると聞いたからという。
不動産屋。1億円の物件の所有権を右から左に移すだけで、売り主と買い主から300万円ずつ、計600万円を貰(もら)うのはあまりにもふざけているから。
暴力団員。(それって、仕事っていえるのか?)
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私が笑ったのは、つぎの2つの回答。
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「美空ひばりの息子」
なんでも、デーブ=スペクターがなにかのテレビ番組で、美空ひばりの息子の加藤和也に向かって「あなたの職業は『美空ひばりの息子』でしょ」と言ったことがあって、なんだか恥ずかしいと感じたという。
「黒澤明の息子」
黒澤明第1子長男の黒澤久雄のことである。親の映画の著作権を管理して、そこから収入を得ているだけだからだという。
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加藤和也にしても、ひばりプロダクション代表取締役社長として、美空ひばりの遺産を管理しているから、黒澤久雄と変わらない。ま、こういう仕事は尊敬されないということなんだろうな。
どうでもいいけど、上記の2例は「仕事」とはいえない気がする。
個人的には、黒澤明の映画のDVDやブルーレイ=ディスクBlu-ray Discを廉(やす)くしてもらえないかなと思っているし、また、黒澤明の映画を、画質を落としてYouTubeで無料で視聴できるようにすると、若年層(じゃくねんそう)も黒澤作品に興味を示(しめ)し、DVDなどの売り上げが増えると思うのだが、そういうことはしていない。
ところで、どういう仕事に就(つ)きたいのかと訊(き)いたところ、小学生の女の子の場合、お菓子屋さんや花屋さん、バレリーナなどが挙(あ)がった。まあ、これはよくありそうな回答である。
税務署員という回答もあった。うちの近所に練馬東税務署があり、忙しい時期を除けば、普段(ふだん)、残業している気配がないので、楽そうだと思ったという。子どもらしくない回答だな。
一方、高校生になると、つぎの回答がいちばん多かった。
潤沢(じゅんたく)な研究費で好きな研究ができて、しかも成果を求められない仕事。
こいつら、世間の厳(きび)しさがわかっていないな。
2013年2月16日土曜日
バレンタイン=チョコレートの1粒あたりの単価の急変
昨年(さくねん=2012年)までの印象だと、1粒あたり280円を超えるのは避けるような自主規制がチョコレート業界にあったように思う。
ところが、たとえば、ピエール=マルコリーニPierre Malcoliniのトリュフ=シャンパーニュTruffe Champagneは小さな粒なのに、1粒あたり350円のを出していて、それがちゃんと売り切れていた。1グラムあたり270円という代物だったと記憶している。
インターネットがあれば、超高級チョコレートでもそれなりに売れるらしい。
銀座や自由が丘に店を構えていても、そこに来る人しか、買わない。ところが、銀座や自由が丘に店を構えている有名店のチョコレートを、試しに食べてみたいを思う女性は少なくない。
それを見たチョコレート業界は、インターネットを使った通信販売では、1粒あたり400円や500円でも売れると踏(ふ)んだ。
そして、そうしたものでさえ全部、売り切れていた。
うーん、インターネットの力は凄(すご)いなあ。
1粒あたり500円のチョコレートを買った女性は、たぶん、男性への贈り物としてではなく、たぶん、「自分へのご褒美(ほうび)」なんだろうな。男性にとって、チョコレートの旨(うま)さは、繊細(せんさい)なところは、わからないから、贈るだけ無駄だからな。
追記:東京都目黒区自由が丘にあるモンサンクレールMont St Clairでは、1粒1,000円のチョコレートが売られている。
2013年2月15日金曜日
動物行動学からすると、東日本大震災があったので、2030年あたりから新宿2丁目のゲイバーは東北出身者が増えると考えられるようだ。
自分が死ぬかもしれないという状況で、鍛(きた)え上げられた自衛隊員の活躍を目(ま)の当たりにすると、自衛隊ってかっこいいと思うものらしい。そして、高校を卒業すると自衛隊に入隊したり、あるいは学力が高ければ、防衛大学校に進学したりする者が続出する。
その一方で、災害があってから暫(しばら)くしてから生まれた男の子には、同性愛者が多くなるという。
このことが判明したのはドイツのベルリンである。ベルリンでは、ある一定の年齢層で同性愛者数が異常値(いじょうち)を示していた。そこでいろいろと調査をしたところ、同性愛者が多い年齢層では、妊娠中に共通したできごとがあった。
ベルリン空襲だった。
連日、空襲を受けると、胎児(たいじ)を身籠(みごも)っている母親は生命の危険を感じる。すると、胎児が男の子である場合、その脳が女性化する。生物として考えれば、雌(めす)のほうが優秀である。人間でも、女性のほうが平均寿命は長い。それに、生物としては、先に出現したのは雌(めす)であって、雄(おす)ではない。初期には、生物はみな、無性生殖であったのだから、雌(めす)であったといえる。雄は単独では子孫を残せない。
母親が生命の危機を感じると、胎児である男の子の脳が女性化するのは、一種の適応であるといえよう。
しかも、東日本大震災にあっては、当時の民主党政権の無能ぶりによって、対応がきわめてまずかった。妊娠中の婦人は、死の恐怖を強く味わったにちがいない。自由民主党政権であったらと仮定した場合と較)(くら)べ、同性愛者の出生率(しゅっしょうりつ)が格段(かくだん)に上がったと考えられる。
以上のことから、2011年後半から2012年初頭に生まれた男子には同性愛者の割合が突出(とっしゅつ)して高くなるといえることになる。その結果、その頃に生まれた男の子が高校を卒業する頃になる2030年あたりから、ゲイ=バーの従業員には、従来と較(くら)べて、東北出身者の割合が高くなると考えられるのである。
それにしても、と思う。社会環境や家庭環境が悪いと同性愛者が出現しやくすくなるということになるのだから、同性愛者には罪はまったくないが、同性愛者が多い社会は、いろいろと改善の余地があると言えそうだ。
また、家庭内暴力がひどい家庭でも、たとえば、母親が妊娠中に血塗(ちまみ)れにされるくらいの暴力を夫から受けるような場合、男児の同性愛率が高まると考えられる。そうした家庭に育った子どもの学歴は低くなりがちなので、低学歴者の同性愛率は高くなるはずである。
にも拘(かか)わらず、同性愛者といえば、比較的高学歴に多いような印象がある。これは、多分(たぶん)、高学歴者ほどカミングアウトする傾向にあるからではないかと考えている。
2013年2月8日金曜日
Amazonで「工具」で検索してみたら、工具箱のプラモデルなどが出てきた。
第2次世界大戦時のナチス=ドイツ軍の工具箱のプラモデルである。三式戦闘機飛燕の廉(やす)いものよりも高い。工具箱のプラモデルがあるということ自体が驚きである。
ドイツ空軍整備士と工具箱。
「ドイツ軍戦車用工具取り付け金具」である。工具はついていない。そんなものが売っているのである。
製品解説がふるっている。
「大戦中期から後期の戦車に最適です」
「MG34対空サイトは制空権を奪われてしまったドイツ軍には必須のアイテム」
「このパーツを取り付けるだけで戦車の精密さがグッとアップします」
「画像2枚目はMATORRO(ヘンフェン)の1/16キングタイガー(ヘンシェル砲塔)に装着してみたところ」
まさに、マニアの世界だ。
左官屋さんが使うコテのピンバッジ。以前から感じていたことだが、フランスにはなんでもかんでもピンバッジにする会社があるようだ。左官屋さんにプレゼントすると喜ばれるかと思ったが、いや、喜ばれないだろうな。需要がどこにあるのかわからない商品である。
やはり、あったか。「痛マット3枚付き」である。「痛マット」って何なんだよと思った人は、クリックしてAmazonで確認するとよい。こんな工具箱に1万円近いお金を出して買う人がいるのだろうかと思ったが、やっぱり、少しはいるのだろうな。
以上の検索結果から、プラモデルは作らないことにした。奥が深すぎるし、それに、ニッパーやラジオペンチやヤスリなどの購入で、初期費用がかかるということがわかったからね。
2013年2月6日水曜日
もしも、うちの2つのブログを読む人が1ページ=ヴュー毎に広告をクリックしたらいくらになるか計算してみた。
そこで、もしも、アクセスした者全員が1ページ=ヴューにつき、広告を1クリックしたとしたら、いくらになるか計算してみた。
1クリックで、30円くらいの収入になる。2つのブログをあわせると1日あたりのページ=ヴューは6000程度だから、つぎのようになる。
30円×6000クリック/日=180000円/日
なんと、1日18万円になる。
ところが実際は、昨日(さくじつ)は1クリックのみで、一昨日(おととい)は4クリックで、一昨々日(さきおととい)は1クリックのみだった。30円だったり、122円だったりである。
而(しか)も、「掃除機496和訳道場」に至(いた)っては、クリック数ゼロの日が殆(ほとん)どである。
うちの中学生・高校生に訊(き)いたところ、読者が広告をクリックすると、ブログ運営者に広告収入が入るということをだれも知らなかった。また、変なものをクリックして地雷を踏むことになるかもしれないと思って、極力(きょくりょく)クリックしないようにしているというのもいた。うーん、そういうものか。
いや、まあね、私自身は、他人様(ひとさま)のブログなどを読んで、「ためになった」「おもしろかった」と思えば、広告をクリックしているのだがねえ。因(ちな)みにこうした行為を「お礼クリック」「感謝クリック」と個人的に呼んでいるだけど。
広告収入は、あるところに寄附する予定だから、クリックが少なくてもかまわないんだけどね。
今、確認してみたら、ブログに貼りつけたAmazonの書籍などがちょこっと売れていた。それに、うちが貼りつけたAmazonの広告から入って、新たに別のものを購入した人もいた。その場合でも、紹介料が入るのである。私自身、意識して、同じことをしている。こういう人たちは、じつにいいやつだなあ。こっちの収益(しゅうえき)は寄附しないで、Amazonの通信販売で利用するんだけど。
2013年2月5日火曜日
どういうわけか、奴隷あるいは奴隷的身分だった人々は足を使いたがる傾向にあるようだ。
目立つところだけでしか考えていないが、奴隷(どれい)や、あるいは奴隷に準(じゅん)ずる身分であった民族などは、足を多用するようである。
アイルランドは、実質的にイングランドの植民地であった。1946年にアイルランド侵攻がオリバー=クロムウェルによって行なわれて以来、ほぼ植民地であった。
アイリッシュ=ダンスIrish danceには足だけで踊るダンスがある。踊りによっては、足だけで、手をまったく動かさないものもある。なお、このような踊りが発達した理由として、遊んでいるとイングランド人に叱(しか)られるため、窓の外からは踊っているのがわからないようにするために、足だけの踊りが発達したと説明されている。しかし、なんとなく、足を使うのが好きだったんじゃないかと思う。
ブラジルの黒人の間で生まれたのが、カポエイラcapoeiraである。格闘技舞踏という名称があるくらいに舞踏なのか格闘技なのかよくわからないものだが、兎に角(とにかく)、足を多用する。
サンバsambaにしても、足を多用する。
タップ=ダンスtap danceはアメリカ合衆国南部の黒人によって編み出されたものである。
琉球舞踊(りゅうきゅうぶよう)も、日本舞踊と較べれば、太腿(ふともも)が水平になるくらいに脚(あし)を上げるようである。
なぜ、虐(しいた)げられた人々が足を使いたがるのか、私にはわからない。
柔道には多彩(たさい)な足技があるではないかという反論があるだろうが、講道館柔道(こうどうかんじゅうどう)は嘉納治五郎(かのうじごろう)の趣味で作られたものであって、伝統的・日本的なものではない。
講道館柔道は、寝技(ねわざ)と関節技(かんせつわざ)を中心とする高専柔道(こうせんじゅうどう)には歯が立たなかった。講道館柔道側は負けると、高専柔道に対して「卑怯者(ひきょうもの)!」などの罵声(ばせい)を浴(あ)びせたこともあったそうだ。
嘉納治五郎は柔術を「柔道」という名のスポーツにしたかっただけなのだろう。そして、オリンピック競技になって、更(さら)にスポーツ化した。
いずれにしろ、虐げられた人々が足を多用するのが、私には不思議なのである。
以下の動画は、アイルランドの「足踊(あしおど)り」である。見る分には、嫌いじゃないけれども、日本人の骨格(こっかく)に合っていないから、習いたいとは思わない。
2013年2月2日土曜日
何年か前に1本1000円の恵方巻きを近所の超安売りスーパーで売っていたそうである。
1本1000円の太巻きは、なんの変哲もないごく普通の太巻きであった。精々(せいぜい)、350円がいいところという具合であったそうだ。そのスーパーマーケットの普段の品揃(しなぞろ)えから推察するに、素材を厳選(げんせん)しているはずはない。
東京では、巻き寿司は馴染(なじ)みのないものである。東京人は基本的に巻き寿司は食べない。だから、太巻き寿司の標準的な価格を知らない人が多かった。
その超安売りスーパーマーケットに来る客は、所謂(いわゆる)貧困層に属するか、あるいはそれに近い社会階層である。彼らはコンビニエンス=ストアには足を運ばない。割高だと感じているからだろう。
その近辺の貧しき人々は、その超安売りスーパーマーケットにしか足を運ばず、太巻き寿司の相場がわからない。しかも、そうした種類の人々は、広告などの扇動に乗せられやすい傾向がある。
その結果、その超安売りスーパーマーケットによる不当な高価格商法は、功(こう)を奏(そう)していたという。
2013年2月1日金曜日
大人と子どもの違い(その3)聖バレンタイの日(セント=バンレタインズ=デー)
「4個ぐらいです」
なぜ、「ぐらい」がつくのか疑問に思っていたが、妹や母親に貰(もら)ったものを正式な「1個」とするか、迷いがあるかららしいということが最近、わかった。
そんなことを訊いていたら、生徒から訊かれた。
「掃除機先生は、去年、どのくらい貰(もら)ったんですか?」
「ん、2万3千円分、ただし、手作りチョコはなし」
ということで、バレンタインデーにどのくらいチョコレートを貰(もら)ったかと訊(き)かれると、子どもは個数ベースで答えるが、大人は金額ベースで答えるのである。
大人は個数の点ではそれほど貰(もら)わないが、単価が高いものを貰(もら)う。
だから、大人は金額ベースで答えるのである。
大人と子どもの違い:絵画の鑑賞
大人と子どもの違い:印税について
2013年1月29日火曜日
アクセス解析を見たら、スマートフォンからの接続が圧倒的だった。
このブログにも無料のアクセス=カウンターをつけているが、そのアクセス=カウンターは、パソコンからの接続しか解析しない。ところが、GoogleのBloggerの「統計」では、携帯電話などからの接続も解析(かいせき)している。
この「掃除機庵主人日乗 l'homme révolté」では、iPhone、Android、iPad、iPod、KDDI、DoCoMoからの接続が3分の1くらいである。
一方、「掃除機496和訳道場」では、携帯電話などからの接続が4分の3を超える。だから、少なくとも最近の場合、アクセス=カウンターの数字を4倍したら、実態(じったい)に近づくということになる。
うちの高校生や中学生に訊(たず)ねてみたところ、まず、パソコンを立ち上げる時間が煩(わずら)わしいという。また、英語の対訳を見ながら勉強するなら、パソコンよりはiPhoneを帳面(ちょうめん;ノート)の横に置いたほうが便利だという。
そう言われれば、そういうものなのかなという気もする。
iPhoneなどでインターネットに接続するのは発展途上国に多く見られるという。iPhoneなどが「貧者(ひんじゃ)のインターネット」と呼ばれる所以(ゆえん)である。インターネット回線などの社会基盤infrastructure(通称:インフラ)が整っていないところでは、iPhoneなどでインターネットを利用する。電話回線が整っていない国々では、固定電話よりも携帯電話の普及率が高いのと同様である。
そうすると、このブログへのアクセスの3分の1が携帯電話系からというのは、日本のような高度先進国(こうどせんしんこく)からすると異常値であると考えられなくもない。
私の場合住まいと仕事場が徒歩2分しか離れていない。iPhoneもiPadもiPodも必要としないわけだ。今の携帯電話も、所謂(いわゆる)ガラケー(「ガラパゴス=携帯電話」の略;「ガラクタの携帯電話」の略ではない)どころか、それ以前のものである。そういうことだから、3分の1が携帯電話系からの接続というのは不思議に思った。自分の感覚では、多すぎるのだ。
はたと気がついた。首都圏を中心に、日本は通勤・通学時間が長すぎるのだ。電車やバスの中から接続していると考えれば、合点(がてん)がいく。やっと、納得(なっとく)した。
自己紹介

- 掃除機庵主人
- 和歌山県, Japan
- 早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。
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