2013年1月13日日曜日

インターナショナル=スクールの小学5年生の宿題が難しすぎて、笑ってしまった。

 インターナショナル=スクールに通う小学5年生の宿題が難しすぎて、笑ってしまった。

 揚力(ようりょく)などに関するものだった。

 以下に掲げる用語の説明をするという宿題だった。

aerodynamic force 揚力(ようりょく)
Bell X1 世界で初めて水平飛行で音速を突破した有人実験ロケット機
Charles Yeager ベルX1の操縦士
Mach マッハ/音速
Newton's laws of motion ニュートンの運動の法則(ほうそく)
Newton's first law 第1法則(慣性(かんせい)の法則)
Newton's second law 第2法則(ニュートンの運動方程式(うんどうほうていしき))
Newton's third law 第3法則(作用・反作用(さよう・はんさよう)の法則)
Bernoulli's principle (流体力学の)ベルヌーイの定理
four forces of flight 航空の4つの力
thrust 推力(すいりょく)
drag 抗力(こうりょく)
lift 揚力(ようりょく)
weight 重力

 さらに、イラストも2つ描(か)かなければならなかった。

 ひとつは、航空機の絵を描(か)いて、矢印を記入して、それぞれに、thrust(推力)・drag(抗力)・lift(揚力)・weight(重力)を書き込むというものだった。

 もうひとつは、翼(つばさ)の断面を描(か)いて、空気の流れを描(か)き込んで、揚力を説明するというものだった。

 宿題の処理については、ウェブ上で、適当な資料を見つけて、印刷したものを渡してから、要約したり、そのまま書き写したりしてもらって、こちらが点検するだけだった。また、揚力そのもののイメージを摑(つか)んでもらうために、わかりやすそうな動画を見てもらった。

 直してもらったのは、つぎの2点だけだった。

 まず、Bell X1のところで、「音速を超えた」としているところにin level flight(水平飛行で)をつけ加えてもらった。1945年に日本の陸軍機である三式戦闘機「飛燕」が急降下で音速を超えているから、in level flight(水平飛行で)とつけたほうがいいんじゃないかと指摘した。

 つぎに、翼の断面図の上に、low pressure(低い圧力)としか書いていなかったので、high velocity(高い(空気の)速度→空気の流れ 速い)を、また、翼の下にhigh pressure(高い圧力)しか書いていなかったので、low velocity(低い(空気の)速度→空気の流れ 遅い)を書いておいたほうがいいよと言った。

 high velocityという語を耳にした高校生が、「あのぉ、去年の4月に、velocity(速度)って単語を知ったんですけど……」と言って、驚いていた。

 私自身、小学5年生で、この内容にはびっくりした。キリスト教に基づく一貫教育校だから、聖書に関する宿題が難しいのは理解できる。また、カナダ出身の教師も多く、カナダの一部は北極圏内にあるので、北極圏に関して、無闇矢鱈(むやみやたら)と細かいことを調べさせるのも理解できる。しかし、小学5年生で揚力というのは、ごく一部の理系小僧にしか無理だろう。

 ちなみに、中学受験の四谷大塚が開催している理科実験教室で揚力を扱うのは、選抜制の最上級クラスでのみ、それも6年生の1月のことである。

 まあ、アメリカ合衆国が誇れる唯一の重工業が航空機製造業といえなくもないからなあ。教育にも、お国柄(くにがら)は出るものなのである。

 ところで、日本車叩(たた)きの嵐がアメリカ合衆国で吹き荒れたときに、日本車輸入全面禁止措置(そち)を求める声すら上がった。そのとき、航空機産業界からつぎのような発言があった。

「やめろ! そんなことをすれば、あいつら[=日本人]は、本気で航空機を作り始めるぞ!」

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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