2012年12月2日日曜日

「国境なき医師団」の日本初の登録医・貫戸朋子の話を読んだ生徒の感想

 貫戸朋子(かんとともこ)は「国境なき医師団」登録医としては日本初である。小学校の国語の教科書にも、高等学校の英語の教科書にも、貫戸朋子は登場する。

 貫戸朋子の話を読んだ生徒の感想で、こういうものがあった。それを纏(まと)めるとつぎのようになる。具体的な数字などは、こちらで加えたものもある。

 日本で勤務医をしていれば、年収1200万円から1500万円になる。寄附金の控除額は4割くらいだから、年収1500万円として、600万円は課税されずに寄附できる。そのお金で、危険手当て込みで、年収200万円で医師を雇える国から3名を雇い、「国境なき医師団」に派遣したほうが、助かる生命(いのち)が多くなる。日本人が1名、登録医として派遣されるよりも、こちらのほうが効率がいいはずである。

 私の回答:一般の大人はそういうことに気づいても、口には出さないようにしている。世の中には損得(そんとく)や効率だけで、考えてはいけないこともある。それに、私の友人・知人には控除額の目一杯まで寄附している人も少なからずいる。けれども、そういう人たちは、そのことをあまり口に出さずに実行している。普段、控除額の限界まで寄附しているから、たとえば東日本大震災の際には、むしろ、そんなに寄附をしていなかったりする。



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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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