2009年はどんな年かというと、つぎの2点がまず挙げられる。平成21年度版の特集となっている。
1)ガリレオ=ガリレイが初めて天体望遠鏡を使用したのが1609年である。つまり、2009年は、400年の節目である。
これを記念して、国際連合・国際連合教育科学文化機関(UNESCO)・国際天文学連合は2009年を「世界天文年」と定めた。公式名称は、英語ではInternational Year of Astronomy 2009で、日本語では「世界天文年2009」である。
2)7月22日に日本国内で48年ぶりに皆既日食が見られる。
この2点を中心に、きちんとした進学塾は出題を予想する。
今年度、つまり2009年1月・2月の入試で、以上の2点をきっかけに作成した問題が急増するかというと、入試問題がないうちに述べておくと、急増することはない。
というのも、『理科年表 平成21年度版』が販売されたのは2008年11月28日なので、強い影響を出題に与えることはない。入学試験まで日数が少なすぎるのである。だから、今年度、つまり2009年度の入試に臨んで、天体望遠鏡と皆既日食を押さえておけと声高に主張する理科の講師のいる進学塾は、出題予想に関する力量には、疑問符がつく。
もちろん、天体マニアの高校教員のいる国立大学附属高校であれば、『理科年表』とは関係なしに、こうした情報をチェックしているので、上記の2点に絡む出題があってもおかしくないが、しかし、「急増する」とまではいえない。
まあ、2009年度入試でも、余力があれば押さえておくのが望ましいのだけれども。
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