正確には憶えていないが、つぎのような問題であったと記憶している。ひらがな表記の部分も漢字に直してある。
問題
怪人二十面相が、8枚の金貨のうちの1枚を本物よりも軽い贋物(にせもの)にかえました。天秤(てんびん)を2回か3回つかって、贋物を見つける方法を考えなさい。
3回は簡単だが、2回は、ちょっとむずかしい。
3回で見つける方法はつぎのとおり。
答え(3回で見つける方法)
まず、それぞれの金貨に、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)と番号をつける。天秤の左右の皿に載せる。
右:(1)、(2)、(3)、(4)
左:(5)、(6)、(7)、(8)
ここで、軽いグループのほうに贋金貨があるので、そのグループの皿にある金貨をふたたび2つにわけで、左右の皿に載せる。ここでは、かりに、左の天秤が軽かったとする。
右:(5)、(6)
左:(7)、(8)
贋金貨のあるほうが軽いので、軽いほうの皿の金貨2枚をそれぞれ左右の皿に載せる。ここでは、かりに、左の天秤が軽かったとする。
右:(7)
左:(8)
軽いほうが贋金貨である。
つぎに、2回で見つける方法。
答え(2回で見つける方法)
1回目
まず、3枚ずつ、左右の皿に載せる。
右:(1)、(2)、(3)
左:(4)、(5)、(6)
2回目(その1)
ここで、天秤が釣り合った場合は、(7)、(8)を左右の皿に載せる。
右:(7)
左:(8)
軽いほうが贋金貨である。
2回目(その2)
釣り合わなかった場合は、軽いグループの金貨3枚のうちの2枚を左右の皿に1枚ずつ載せる。ここでは、1回目の皿の左側((4)、(5)、(6))が軽かったとする。
右:(4)
左:(5)
ここで、釣り合わなかった場合は、軽いほうが贋金貨である。一方、ここで、釣り合った場合は、残りの(6)が贋金貨である。
さて、これは、どう考えても、怪人二十面相が登場する必然性のない問題である。それなのに、わざわざ怪人二十面相を登場させるのかというと、立教大学・立教小学校の近くに『怪人二十面相』の作者である江戸川乱歩の旧邸があり、のみならず、旧江戸川乱歩邸とその蔵書は立教大学の所蔵となっているからだ。
それにしても、贋金貨を3回、天秤を使って見つけるのはまだしも、2回で見つけるのは、小学4年生にはむずかしすぎると思うのだけれど、立教小学校の生徒だと、大丈夫なんだろうなあ。
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