2009年2月8日日曜日

ねえ、わたしの左手の薬指のサイズ、7よ。

 ねえ、わたしの左手の薬指のサイズ、7よ。

 こんなことを急に言われても、ねえ。
 そこで、友人・知人にこの話をして、困っていると伝えた。
 ところが、男性と女性とでは、反応がまったく違っていた。

 男性の場合(その1)
 「どや、覚悟、決めたんか」
 「覚悟もなにも、何回か、一緒にお出かけしただけです」
 「また、また」と、くすくす笑う。「そういうことを言われて当然のことをしとるんやろ」
 「本当になにもしてませんってば」
 いっこうに埒が明かない。

 男性の場合(その2)
 「憲法第24条に『婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し』とあるから、きみが合意すれば即座に成立するぞ」
 「あの、そういうことを訊いているんじゃないんですけど」
 「目をつぶって、1歩踏み出せば大丈夫」
 「け、結婚って目をつぶってするものなんですか?」
 なぜか、結婚させようとする。既婚者に多い。他人をひとりでも多く自分と同じ不幸な状態に陥れたいという無意識の願望の表出ではないかと推察している。

 女性の場合(その1)
 「あらまあ、細いわねえ。羨ましい」

 女性の場合(その2)
 「あの人、前から指が細くて羨ましいと思ってたのよ。そうかあ、7かあ」
 「ところで、〇〇さんのサイズは?」
 「10.5」
 「ちょっと待って。9のつぎは11じゃないの?」
 「いいんです。私は10.5って言いたいんです」
 「ちょっとむくんだりすると、11になるんじゃないの?」
 「ほっといてください」

 女性の場合(その3)
 「それは自慢だわ。ハーレクィンロマンスのヒロインはね、全員、薬指のサイズが9なのよ。ど、どうして2桁じゃあ駄目なの?」
 べつに私は駄目とは言っていないのだが。

 女性の場合(その4)
 「7だとね、0.1カラットのダイヤが0.3カラットくらいに見えたりするのよぉ」

 女性の場合だと全員の話題が、指輪のサイズに集中していた。

↓サイズが#7の指輪

               

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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