2009年2月24日火曜日

Japってそんなに侮蔑的ではないよ。Nipのほうがひどいよ。

 日本人を侮蔑(ぶべつ)することばとして、一般的にはJapが知られているが、状況によっては侮蔑的な使い方もあるけど、もっとひどいのは、Nipponeseであり、それを短くしたNipはもっとひどい。個人的にはNipponeseのほうがかわいい感じがして、好きなんだけど。
 第2次世界大戦以前には、Japという語には、それほど挑発的・攻撃的な意味合いは込められていなかった。日本人が「ソヴィエト社会主義共和国連邦」のことを「ソ連」というようなものだ。英単語は第1音節に強勢が置かれる。強勢とは、いわゆるアクセントaccentのことだが、正確にはストレスstressである。アクセントはストレスとイントネーションintonation(抑揚)を合わせたものである。英語では第1音節に強勢があるものが多いのに、Jap-a-néseは第3音節に強勢がある。これは言いにくい。だから、もともとは、単に、言いにくいという理由だけで、Japと略していただけだった。
 しかしながら、真珠湾への奇襲攻撃によって、Japという語に憎しみが込められるようになった。宣戦布告なしに攻撃を加えるのは、国際法上、断じて許されることではない。
 それでも、JapはNipよりはましなことばである。映画などで、場面によってはJapを使うことはあっても、Nipはそういうことはない。フィクションの中のできごとだとしても、使えないことばなのである。
 Nipはまた、nipple(乳首)を連想させるので、ちょっと恥ずかしい側面もある。
 辞書以外で、Nipを使っているのを見たのは、英語の掲示板とYouTubeのコメント欄くらいのものである。
 ちなみに、シンガポールや香港の新聞では、形容詞のJapaneseの省略形としてJapを使うが、これは、英字新聞でInternationalをInt'lと表記するのと同じ感覚である。

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和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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