2009年9月8日火曜日

Tales of Destinyに隠された秘密(←そんなものはないと私は思っているのだが)

 ビデオ=ゲームは、まったくしないのだが、それでも、「テイルズ=オブ=……」というタイトルのゲームが多いらしいということはわかっている。「テイルズ=オブ=……」というタイトルが記憶に残っているのは、たぶん、a tale (物語)という単語を自分が知ったのは高校生のときに、『源氏物語』の英訳の題名がTale of Genjiであるということを知ったときだからであろう。ところが、最近では、中学生でもa tale (物語)という語を知っているが、それは、ビデオ=ゲームのせいだったわけだ。
 ビデオ=ゲームについて詳しい中学2年生の男子生徒に「テイルズ=オブ=なんとか」について訊(たず)ねた。
 「テイルズ オブ シリーズ」というものがあって、その中でも第2作のTales of Destiny(テイルズ=オブ=デスティニー)が特に人気があるそうだ。ロール=プレイイング=ゲーム(RPG, Role Playing Game)だそうだ。
 話を聞いていると、作品名を略して、「テイルズでは……」と彼は言っていた。「テイルズ」で「テイルズ=オブ=デスティニー」のつもりなのだが、シリーズ物なのだから、ほかにも「テイルズ オブ ……」という作品があり、この略(りゃく)し方は適切であるとは言いかねる。
 このことを指摘したところ、今度は、Tales of Destinyの頭文字をとってT. O. D.(ティー=オー=ディー)と呼ぶようになったのだが、私は、つぎのように言った。
T. O. D.(ティー=オー=ディー)と言われると、頭の中にTodという文字列が浮かぶのだが、Todはドイツ語で『死』のことで、気分がよいわけではないから、略さずに、『テイルズ=オブ=デスティニー』と言ってくれないか。書くのとちがって、しゃべる場合は、それほど面倒ではないだろう」
 彼は、ひどく驚いていた。まるで天地がひっくり返ったかのような驚き方だった。彼によれば、こういうことだった。

去年の6月に発生した秋葉原無差別殺傷事件の犯人は「テイルズ=オブ=デスティニー」のマニアで、事件後、中学の卒業アルバムに犯人が描(か)いた男性キャラをマスコミが紹介したんです。でも、間違って、女性の絵だと報道したことがあったんです。そっかぁ、あれだけの殺人を犯したやつの好きなゲームの頭文字をつなげると、Tod、ドイツ語で「死」となるとは……。「テイルズ=オブ=デスティニー」には、そ、そんな秘密が隠されていたんですね!

 単なる偶然にすぎないと思うぞ。

  

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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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