そんなことを言ってから、ゴキブリが完全変態する昆虫か、不完全変態する昆虫かを訊(たず)ねてみた。
完全変態する昆虫とは、蛹(さなぎ)になる昆虫のことで、蝶(ちょう)、蜂(はち)、蝿(はえ)などがある。不完全変態の場合は、蛹(さなぎ)になることなく、若虫(じゃくちゅう/わかむし)が成虫へと変態するもので、蝉(せみ)、蟷螂(かまきり)、飛蝗(ばった)、蜻蛉(とんぼ)が挙げられる。
当然のことながら、ゴキブリは不完全変態なのであるが、一般に、中学受験用の教材には載っていない。都会の子どもにとっての身近な昆虫は、むしろ、ゴキブリくらいなもので、あとは、蚊(か)、油蝉(あぶらぜみ)、蟻(あり)くらいなのだから、不完全変態を説明する際には、ゴキブリを例にするというものひとつの手だと思うのだけれど、女子生徒が騒ぎそうだから、やっぱり、やめたほうがよいかな。
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