ところで、大学によって、夏休み、すなわち、夏季休業の期間は違う。
自分が学生だったころ、早稲田大学第一文学部では6月中に語学(英語・フランス語/ドイツ語/ロシア語/中国語)の試験が行なわれ、6月下旬と7月上旬あたりに教場試験があったと記憶する。7月中旬まで教場試験があったかもしれない。私の場合、在籍する専修の性質上、レポートが多く、教場試験となる選択科目もさほど選んでいなかったらしく、6月中に試験を終えていた。2学期が始まるのは9月25日あたりであったと記憶している。早稲田大学のウェブサイトで大学暦を調べると、前期授業終了は7月31日で、後期開始日は9月21日となっているが、自分が学生であったときのことを考慮に入れると、その大学暦どおりではない可能性が高い。あそこはいいかげなところだから。
それはともかく、大学によって、夏季休業の長さが違う。ある大学は、7月31日まで、建前(たてまえ)ではなく、本当に授業をしており、かつ、9月1日には後期授業が、本当に始まる。自由にしておくと、到底、国家試験に合格しないようなレベルの学生ばかりを集めているからである。
一方、ほったらかしにしておいても、自分で勉強する学生の多い大学は、概(がい)して、夏季休業が長い。
こうした事実、つまり、難関大学は夏季休業が長く、そうでない大学は短いという事実を利用する企業もある。
インターンシップ制度というものがある。これは、学生が自分の専攻や将来のキャリアに関連した企業で就業体験を積むものである。学生は、インターンシップを通じて、将来のキャリア設計に役立て、企業は、その学生の適性などを判断する。
基本的には賃金は支払われないが、なかには相当に高額といえる賃金(あるいは研修費?)を支給するところもある。
ある企業の話なのだが、最初の頃は、安くはない研修費(賃金)を支払って、広く学生を募(つの)っていた。しかし、研修を重ねるうちに、このレベルの大学では採用に至(いた)る学生は滅多(めった)にいないというものが判明した。そこでだ。たとえば、3週間の研修を設定する場合、8月26日から9月15日の3週間に実施することにして、欠席は不許可とする(病欠は除く)。すると、たとえば、9月10日から後期授業が始まる大学の学生は参加できない。
広く募(つの)っているように見せかけていながら、あるレベル以下の大学の学生は企業研修に申し込めないようにしている企業がある。対費用効果という点では、しょうがないのだろう。
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