まず、結論を述べておくと、おいしいと評価されるコンビニ弁当は、それぞれのコンビニエンス=ストアの役員の多数派出身大学の学生食堂の評価と一致しているという事実に辿(たど)り着いたのだ。
このことに気づいたきっかけは、ファミリー=マートの最多数役員を輩出している大学が早稲田大学だと知ったことにある。学生時代に、学生食堂はまずいわ、大学近辺の食堂もまずいわで、ろくでもない環境で過ごしているから、まずくても気にならないから、インターネット調査会社のマイボイスコムのアンケート結果で、あまりおいしくないとされたのだろうと思った。
その調査結果はつぎのとおり。
「どのコンビニ弁当が一番おいしいか」
セブンイレブン 44.4%
ローソン 9.6%
ファミリーマート 8.2%
サークルK・サンクス 4.3%
am/pm 3.2%
ミニストップ 1.4%
ポプラ 0.7%
デイリーヤマザキ 0.5%
スリーエフ 0.2%
その他 1.6%
わからない 25.4%
無回答 0.4%
店舗数の少ないところを除いて、上位3社について、社長や役員についてつぎのことが言える。
セブンイレブン Seven-Eleven Japan Co. Ltd / 7-Eleven (看板ではELEVEnとなっている。もともとのアメリカのセブンイレブンは7-Elevenと表記するようだ。それにしても、看板のELEVEnは最後がどうして小文字のnなのだろうか?)
『就職でトクする大学 損する大学ランキング 2008年版』によれば、最多数役員を輩出している大学は中央大学である。社長の鈴木敏文(すずきとしふみ)が中央大学経済学部出身ということもあるのだろう。(関係ないけど、微分・積分(びぶん・せきぶん)を教えているときに、「微分・積分、いい気分」と、ときどき言ってみるが、ウケた試(ため)しがない。)
ローソン Lawson Inc.
代表取締役社長兼CEO(Chief Executive Officer最高経営責任者)の新浪健史(にいなみたけし)は、慶應義塾大学経済学部卒業。ローソンの最多数役員を輩出している大学は不明。親会社はダイエーであったが、現在の筆頭株主は三菱商事である。代表取締役兼CEOの新浪剛史は三菱商事から、ローソンに出向、顧問・代表取締執行役員を経て、代表取締役兼CEOに就任している。慶應義塾出身の執行役員などが多い場合には、代表取締役に慶應義塾出身者を送り込むのが無難だと考えられ、執行役員に慶應義塾出身者が多いとしても不思議ではない。少なくとも代表取締役社長兼CEOは慶應義塾大学経済学部出身である。
ファミリーマート FamilyMart Co. Ltd
『就職でトクする大学 損する大学ランキング 2008年版』によれば、最多数役員を輩出している大学は早稲田大学である。慶應義塾大学出身役員もきわめて多い。ところが、代表取締役社長の上田準二(うえだじゅんじ)は山形大学文理学部出身である。もともと、伊藤忠商事の社員で、所謂(いわゆる)、落下傘社長(らっかさんしゃちょう)だ。役員の2大学閥(がくばつ)が早稲田と慶應義塾なのに、山形大学文理学部出身社長というのは、不思議な気がしたが、早稲田出身を社長にすると慶應義塾出身者から不満が出るし、慶應義塾出身者を社長にすると、早稲田出身者から不満が出そうだから、それ以外からすこぶる優秀な人間を落下傘社長にしたのではないかという充分には根拠のない推測をうちの生徒が披露(ひろう)した。でも、なんだか、的(まと)を射(い)ていそうな気がする。いずれにしても、早稲田出身の役員がいちばん多いそうだ。
つぎに、それぞれの大学の学生食堂のランキングである。これは朝日新聞社が発行している『2007年版 大学ランキング』に拠(よ)る。
コンビニエンス=ストア 学閥(がくばつ) 学生食堂の評価
セブンイレブン 中央大学 第6位
ローソン 慶應義塾大学 第62位
ファミリーマート 早稲田大学 第74位
上記の一覧に、コンビニ弁当の支持率を加えると、こうなる。
コンビニエンス=ストア 学閥(がくばつ) 学生食堂の評価 弁当の支持率
セブンイレブン 中央大学 第6位 44.4%
ローソン 慶應義塾大学 第62位 9.6%
ファミリーマート 早稲田大学 第74位 8.2%
というわけで、コンビニ弁当の評価と、社長・役員の出身大学の学生食堂の評価が、見事に一致していると言える。
私自身は、化学調味料アレルギーなので、コンビニ弁当は食べないのだが。
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