大学の近所ということは、貧乏学生でも払える値段にしなければならないので、大した食材は使えない。また、若者を相手にするのであるから、量が多くなくてはならない。
また、素材が悪い分、化学調味料が多くなる。
「当店は註文を受けてから調理するので時間がかかります」という貼り紙のある飲食店があるのだが、これは食材を無駄にしないためのものである。学生相手に廉(やす)く提供しようとすると、作りおきをして捨てるのがもったいないくらいに、コストを切り詰めるからである。
そんな不味い料理屋が、雑誌やムックなどに掲載されるのは、締め切りの関係である。締め切りまでに、20軒は取材してくるように依頼されたライターは、面倒くさいから、学生だったときに通った店を数軒、取材する。美味(うま)いか、不味(まず)いかはどうでもよい。締め切りが守れさえすればよいのである。
おまけに、そうした雑誌やムックを参考に、テレビ局が取材し、放送する。
むちゃくちゃな世界になっている。
少なくとも、早稲田大学と日本大学藝術学部の近所の店は、絶対に信用してはいけない。
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